表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
序章
8/39

息抜きも大事けど何か忘れてるような?


 2ヶ月間の右足のリハビリを終えて早いもので1年がたった。最初の頃はまだ少し痛みがあったけど今ではなんともなく走ったりしても平気!

まぁ、庭を走り回ってメイドさんたちの仕事中にぶつかってお母様に怒られたけどメイドの「(いつもどおりお馬鹿な)元気さがアナベルお嬢様らしいです」と謎の励ましを受けたりもした


 足の怪我も治り本格的にダイエットを毎日始めたりもした。腹筋や背筋を始めた時は脂肪が邪魔をしまったくできなくて側にいたミモザに救いの目を向けたら最初は戸惑い気味だったミモザも手伝ってもらううちに私よりもダイエットに熱を入れお母様に許可を得て私のダイエットスケジュールを作成してくれた


『お嬢様の場合ランニングよりもこちらの台を使った段差運動の方が効果あるそうですよ。こちらなら雨の日も室内で体を動かせれますし日にも焼けません』


『ダイエットには血流の改善を込めてマッサージも念入りにやりませんと!マッサージによる血流で肌の荒れやくすみが改善した話を聞きます』


『ニキビが気になるのですか?でしたら今首都で効果があると言われている皮膚科のお医者様に診てもらいましょう』


『こちらシェフが和の国から取り寄せた豆乳とおからで作ったクッキーだそうです!変わってますよね。太りにくいし体にもいいそうですからダイエット中でもたべれますよ』


 とゆうか、今ではミモザだけじゃなくて他のメイドさんや時間があるときはお母様やお父様お兄様にまでダイエットの指導を受けるはめになった…

 なんなら美容についても指導され1年で激的に痩せてスリムボディーに!!っとはならなかったけど、だいたい70キロから55キロまでのダイエットに成功しました!まだぽっちゃりだけど今まで着てたドレスを着るとブカブカになるのをみると使用人一同感動で泣いていた


 

「はい、今日の授業はここまでです。だいぶ遅れを取り戻せていますねこの調子でマナーも復習しといてください」


「ありがとうございます。リカルド先生のお陰で苦手な勉強が楽しく感じれるようになりました」


勉学の方も徐々に遅れを取り戻せているとリカルド先生にいわれてほっとした。テーブルマナーの方は出来るようになったけどそれ以外がまだ不安な状態。


「お嬢様はこの1年遅れを取り戻すためにろくに休まれていなかったようなので明日は1日休みをとるよう奥様からいわれております」


「そうですね。根を詰めすぎるのは逆にストレスが溜まるでしょうから私もそちらに賛成です。息抜きも必要でしょう」


「はい、私街に行って雑貨屋さんに行こうと思ってます」

ルンルン気分のアナベルにミモザとリカルドは微笑ましく頷いた。今までだったら屋敷に引きこもって外にでなかったアナベルが自ら街に行こうとするのはいい傾向になっている証だ





 夕食の席で家族と食事をしデザートの豆乳ムースを幸せそうに噛み締めているアナベルに兄のリアムが話しかけたことで和やかな空気が凍りついた

「ところでアナベル、最近テオドール殿下と親好を深めてるのか?」

 

「ぶふっ、げほお兄様いきなり変な話をしないでください。なぜテオドール殿下と親好を深めなければいけませんの?」


「何故って、殿下はお前の婚約者だろう?以前はお前から手紙をよく送っていただろう。最近手紙の一つも書いてないようだが」


「……………。」


「……?…………アナベル、まさか」

お兄様の『婚約者』とゆう言葉に体が硬直してしまった。いやまってほしい、そんなまさか、まさかだよ?

私たち兄妹の会話にお父様たちも目を開いて信じられないと顔に書いている


「まさかお前……自分の婚約者のこと今まで忘れてた訳じゃないだろうな?」

お兄様が違うと言ってくれという顔で私を見てくるが私も私自身に聞きたい




 まさか自国の第2王子テオドール様が他の令嬢との婚約が内定してるのを横からぶんどり婚約者の座に座り着いたのにその殿下が自分の婚約者だったのを忘れてたなんてあるわけない


ガクブルガクブル

「い、いゃですわお兄様そんな分けないじゃないですか」

「怒らないなら正直にいいなさい」

ガクブルガクブル

「この1年多忙でお手紙を出してなかっただけですわ」

「アナベル」

「はい申し訳ございません。自分でも屑だと思います。ありえないまさか婚約者の座を奪ったのに婚約者を忘れてたなんて私はゴミ屑にもなれない大馬鹿者です」

「誰もそこまで言ってないだろう…」


どうしよう…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ