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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
序章
7/39

怠けてた分やるべきことはたくさん

ストーリーを考えるのは難しい……お待たせしました!


 ダイエットには食事改善と運動も必要だと思うのよ

けど今は右足が骨折したので2ヶ月は激しい運動はできないから上半身を少しでも痩せるためにストレッチを始めた


「……お嬢様、それはなんの運動ですか?」


「え?二の腕ストレッチです」

背もたれのない丸い椅子に座って両手をパッと開いて、体の後方真っ直ぐ伸ばし脇をしめたまま左右をゆっくり振りバイバイの状態で動かす


「これ結構きついんだよね、ミモザもやってみたらいいですわ」


「へ?い、いえ私は勤務中ですので遠慮致します。」


茶髪の長いみつあみのメイド、ミモザにもストレッチを進めてみたがやんわりと断れた。なんか、顔もひきつって嫌そうなのは気のせいではない……な


 とわいえ、今は二の腕ダイエットを頑張る!ついでに首回りの運動として首をグルグルと回す格好が異様に見えるようでミモザにひかれた

悲しくないやい!!



* * * * * * * * * * * * * *


 昼からは家庭教師が屋敷に来て私に勉学を教えに来てくれた。当初は私の癇癪の噂て家庭教師を断られまくりだったけど、お父様の弟君であるつまり叔父様の伝で私の家庭教師をやってくれる方が見つかった


「今日は算術のおさらい致しましょう。教科書の23ページを開いてください」


「はい、リカルド先生よろしくお願いいたします」

ニコッと笑って問題にとりかかる私を見てリカルド先生は眼鏡を指でクイッとあげて微笑んで教科書の説明を聞きながら問題を解いて行く


まぁ、算術といっても小学校の足し算引き算だから難しいものじゃない。サラサラ問題を解いてゆく、なんせ中身は16才なんだからたいしたことない


「はい、リカルド先生終わりました」


「……ほう、早いですね。では採点しましょう………うん全問正解です。基本的な算術は完璧ですね次はレベルを上げた問題を作ってきましょう。では次は地理ついて学びましょうか」


 リカルド先生は相変わらずペースを崩さない方で終われば次の教科へと直ぐにとりかかる。スパルタと言う訳じゃないけど初めて会った時の会話が思い出される




『はじめまして、アナベル・フローレス令嬢。私はリカルド・ガレリアと申します。これからあなた様の家庭教師を勤めさせてもらいます』


橙色がかった金髪をきれいにまとめた切れ長の鋭い緑色の瞳をした40代くらいの女性がキレイな姿勢で礼をしたのをみて私も淑女としてドレスの端を摘まんで


『はじめまして、リカルド先生。アナベル・フローレスでございま『………なってない』っえ?』


挨拶を際切られ驚き顔をあげるとリカルド先生は顔をしかめて怒りで震えていた


『なんですかその話し方は!あと、背中が猫背になってます!姿勢がわるいからお辞儀もまともになってないのです。それに公爵夫人様から聞きましたよ、マナーどころか読み書きさえまともにできないと。ハッキリ言います今のあなたは平民の勉学よりも遥かに遅れてます!この遅れを取り戻さなければ12才から学園に入学するなんて夢物語も良いとこですわ!』


 あとから聞いたら、リカルド先生は祖父に甘やかされ我が儘令嬢の話を聞き子供でも根っこから叩き直さなければグウダラ人間に成り下がるのを防ぐために教鞭をぜひ振るわせてほしいと叔父様に承諾したらしい


『とゆうわけで、私は子供だろうが公爵家のご令嬢だろうが容赦しません。よろしくて?アナベルお嬢様』


『ひゃいっ』


『返事がなってませんわ!!!』


『はい!よろしくお願いいたします!!』


背中に暗雲を漂わせるリカルド先生の笑顔が怖かった………。なんなら鞭を持ってないのに鞭をふるう幻覚が見えるほどだったよ……


フィル文字の読み書きから始まり2週間たってようやくましになってきた


* * * * * * * * * * * * * * *


 午後からはテーブルマナーを学ぶために食堂にきている。テーブルマナーは前世でも聞いたことあるけど一般庶民だった愛菜には一式揃えられた食器類を初めから使いこなせるわけもなく因みにアナベルとしては作法なんて知るか!スタイルで口周りを汚してばかりいた。恥ずかしい…。


 まぁ、基本的椅子に着くときは左側から座り出るときも左側からだけど今は車椅子なので椅子はどけてもらった

 

『……わかりました。今お嬢様のテーブルマナーを見させてもらいましたがこちらも1からお教え致します』


………もはや笑顔は恐怖を植えつけるものじゃないかと震えながらリカルド先生の顔を見た

リカルド先生は学もありテーブルマナーも完璧で厳しく教えるだけあり私も少しずつテーブルマナーに自身が付いていき今では肉や魚類ならキレイに食べれるけどエビとかはまだ下手くそだ



* * * * * * * * * * * *


マナーレッスンが終われば医者についてもらいながら歩行訓練をする。  

平行棒に掴まってただ歩けばリハビリにはなってないことを初めて知った。先生いわく歩行は単に左右の足を交互に動かすというものではなく、一方の足で地面を蹴り上げている最中に重心移動をし、他方の足で着地する、という動作をなめらかに繰り返すことで成り立つそうでせれを意識しながら歩くのが結構難しいんだよね


でも若いから骨の治りも早い方だって言われたなぁ


夜になったらディナーのたべてお風呂入って(お風呂といえば追い焚き機能付きのフットバスがあったよ、中世ヨーロッパ風に追い焚きってさすがゲームの世界)そのあとは勉強の復習をして9時には就寝ってゆうのがここ最近の私の1日もう今までの付けが来るってこうゆうことなんだねぇ……


疲れた体を癒してくれるのがフッカフカのベッドにつつまれて眠りについた


~父と母の会話~

『アナベルのことだからすぐに根をあげるかと思ってましたがまさか2週間も持つなんて』


『あぁ、私もあの子を見直したよ。勉学もリハビリも不満をあげずに頑張っていると先生方から聞いている。まるで別人になったようだ』


『…アナベルは不器用な子供ですから本当は優しい子なんですよ、私の風邪の時も先走りましたが薬草で元気になってほしいからの行動ですわいつも空回りして周りに誤解されてしまい心配ですが私たちの大事な子供です』


『…そうだな、私も厳しくしかり続けてしまいあの子は私の顔をみると何も言えなくなってしまった。祖父だけが拠り所になって我が儘に育ってしまったがそれでもかわいい子供だよ。見放したりはしないさ』


アナベルの知らない両親の会話をいつか本人にも知ってほしいです

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