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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
序章
5/39

(悪役)令嬢 アナベル・フローレス


 あの崖から落ちた日から高熱が出て寝込むことになったけど、丸2日間寝たし状況を整理してみよう

車椅子を自分で動かし机の前に行って白い紙とペンをとった。


 まずこうなる前《転生前》の私は日本に住む16才の女子高生

名前は田中愛菜。東京に両親と3人で暮らしてて勉強はそこそこできたほう。学校終わって駅で友達の優樹菜と達也の2人と別れたあと通り魔に刺されて死亡したってこと?


紙に書いたこれまでの内容をみて私が田中愛菜として16年間過ごした記憶がより鮮明に思い出してきた。私が刺されたのが最後の記憶だけどう~ん………

更にペンをとって下のほうに書き足してく



『ドキドキ誘惑な秘めたる学園生活』

伝統を誇るイオリ学園は貴族が勉学やマナーを学びながらそれぞれの家業を継ぐために生活を送っている。ヒロイン(名前変更可)が中等部へ編入するところから物語は始まる。舞台は中世ヨーロッパ風の異世界だけど魔法が使えるファンタジーではなく科学が進んだ世界観。

 ヒロイン育成系も兼ねていて攻略キャラ相手により選択授業やテストの内容も変わり相手攻略によっては手に職をつけるために素材調達することもできることで飽きにくいと話題になった。

 5人の攻略者にはそれぞれ婚約者がいるが交流していくにつれ惹かれてゆきにヒロインは攻略者たちの誘惑に溺れてゆき更には相手の秘められた秘密をしりやがてそれは国をも揺るがす事態になる---。



「……うん。たしかゲームの内容はこうだった気がする…」

ただ愛菜の記憶はハッキリ思い出したけど乙女ゲームの内容はところどころ朧気で思い出そうとすると霞んで思い出せないのもある


う~んしかたない、思い出せないことは一旦保留しとこ

 今度は車椅子の向きを変えて大きな姿見の前に来て止まり鏡に写った自分の姿をみてみる


金髪のウェーブが緩くかかり肩甲骨まで伸ばした髪に紫色の猫目、黄色とピンクのフリルとリボンが惜しみなくつけられたドレスをきた顔のひきつった子供が写された


「……どうみてもこの姿は悪役令嬢のアナベル・フローレスじゃんか…。しかもニキビメッチャあるし太った脂肪が服に食い込んで苦しいんですけど!?」



アナベル・フローレス

攻略者である第2王子の婚約者でヒロインのライバルキャラ

フローレス家の次女として生まれた公爵令嬢。年の離れた兄が他国の王女に見初められたことにより婿をとり公爵家を継ぐことになる。

 アナベルはもともと気が弱く人見知りなため引きこもり祖父に甘やかされ欲しいものをくれないと手の浸けられないほどの癇癪をおこす我が儘令嬢へ成長

 第2王子の婚約者を決めるときも他の公爵令嬢との婚約が内定していたがアナベルが癇癪をおこし泣きつかれた祖父が両親の反対を押しきり婚約を横取りしたことで印象が悪くなった


「婚約したのがアナベルが5才だったはず、今は8歳だからつまりもう第2王子の婚約者になってるってことかぁ」


 頬についた脂肪を引っ張っては放して脂肪がぶるぶる揺れた

ストレスで暴飲暴食したこの肥満だらけの令嬢が第2王子の婚約者にふさわしくないのは誰がみてもわかりきったこと、悪意だらけの社交界でやってけるきがしない


更に言えばヒロインと第2王子が結ばれたらお決まりバッドエンドまっしぐら

考えることもやることも沢山ある。とりあえず私が今すぐやるべきことは



「ダイエットしよう!!」である。


扉の向こう側


「「「アナベルお嬢様がダイエット!?」」」


アナベルのダイエット宣言をたまたま聞いたメイドたちは戦慄したとゆう

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