異世界転生はもはやテンプレ
暗い 寒い 痛い
やっぱ死んだんだ私 ありえないホントに通り魔の被害に会うなんて
『―――様、昨日から……です。』
私にはやりたいことがあったのに
『えぇ、いつも通り無理を言って周りを巻き込んで崖から落ちたのでしょう?』
『そう、この事が大旦那様の耳に入ったら私たちクビどころじゃないわよ』
『アナベル様の無理無駄も迷惑なものですよ』
………うるさい、死んでる人の近くでよくもそう他人の悪口言えるね。
いや、その『アナベル』って子も反省すべきだけど
『そもそもなぜ未開の森へ?あそこは人喰い狼や人喰い熊や人喰い虎人喰いワニが生息してるでしょ?よく二人の護衛だけで行きたしたね。なにしに?』
いやいやいやどれだけいるの人喰い猛獣?そんな森日本にないよ?ないよね?そんな人喰いばかりの森近くにあるなんて怖すぎ。私なら入らない。
アナベルが凄く強いのかただのバカなのか。巻き込まれた人は気の毒に。
『なんでも、奥様のご病気に効く「エレクサー」とゆう薬草を探しに行ったそうですよ?「エレクサー」なんて童話に出てくる架空植物ですのに、それに奥様の風邪も医師の処方ですっかり良くなられました』
そのことをメイドの話を遮り護衛引き連れて未開の森で崖から落ちた
アナベルバカだわ、しかも他人巻き込むどうしようもなさ。
周りの人も大変だね。しかし私どういう状況?死んだかと思ったけどじつは助かった感じ?なんか指動きそうっうぅんう~目も開け~~
「!」
「お嬢様っ良かった、気づかれたんですね!」
お医者様を呼んできて、重い瞼をあげれば一瞬光で目が眩むが徐々に回復し立派な広い天井が見えてきた。
茶色の長い髪をみつあみにしたメイド服を着た人がもう一人の焦げ茶色のボブの人に指示をして医者をつれてきた。
部屋に入ってきた医者に診察をされ、右足を骨折しただけで崖から落ちた怪我にしては奇跡的軽少、怪我のせいで熱が出ているので薬を頂いた
私は診察受けたあとメイドたちに熱で汗ばんだ体を拭かれながら考えていた
(あぁ、これあれだね。今話題の異世界転生で乙女ゲームに転生したって、やつだ。)
突然死んだら異世界転生なんてテンプレやん
どうせなら現代に奇跡的復活したら宝くじ連発で当たりが引けるようになったら良かったのに。ザ・ニート生活で乙女ゲーム買い放題ができたのにっ!
クゥッとつい悔し涙を堪える私をみてメイドたちが怪我に苦しんでると勘違いし薬を持ってきてくれた。違うのに、まぁ薬は飲みます。ありがとう
感謝の気持ちを込めながらドス黒い薬に涙を堪えながら飲んだ。
吐き戻せればいいのに出来ない胸焼けを感じながら気絶した。
ところで、メイドお二人さん私が意識なかったとき散々陰口たたいってませんでした?
聞こえてましたよ?
「「!?」」