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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
第一章 幼少期編
38/39

『アリス』



「アナベルお嬢様……パティシエにでもなるんすか?」



 おからマーブルパウンドケーキ、豆乳抹茶プリン、糖質ofクッキー、豆腐ムース


キッチンの台にはこれでもかとスィーツが完成するなか、今はタルトを焼いている。

 これでもかと作ってどうするのかと聞かれたので協会の子供達に分けるといえば作りすぎに引かれながらもこれ以上聞かれなかった。


「以外にも以外すよね。お嬢様にお菓子作りの才能があったなんて」

裁縫はからきしだったけど、と苦笑混じりにクッキーを摘まもうとしたスミレの手を叩かれ「サボらずに包装する!一言余計」

とミモザを怒らせてるのに懲りず一枚食べてた



焼いたタルトの粗熱を冷ましながらクリームを泡立ててると「お嬢様、テオドール殿下にも差し上げてみたら?」と料理長にいわれたけどあげる予定はないと言ったらなぜかミモザたちも驚いてた。


「さすがに王族の方に手作りは渡せないよ」


「まぁ検品とかは厳しいでしょうが、お嬢様は婚約者なんですから突き返されることはないと思いますよ」


「ううん、渡さないの。殿下には名店のお菓子の方があってると思う」


「はぁ、そうゆんもんすかねぇ?」

納得してなさそうなスミレは話しながらも手を休ませず作業してくれてるので包装するものがあっとゆうまになくなった



 片付けをすませて外出着に着替えて最後にネックレスを付けて鏡をみて身だしなみをチェックしてみると違和感を感じる「うーん……?」と唸りながら鏡の自分をみて、別におかしい訳じゃない……だけどなんだろう

「うぅん?なんすか、お嬢様なんか違和感が……」


「だよね!?でもなんだろう、服が変なわけでも髪が跳ねてるわけでもないんだよね」


「「………うーん?」」


違和感を感じたのはスミレも同じらしく、しかし何が違和感か分からず二人で頭をひねらせてると呆れたようすで「首回りのたるみが解消されてきてチェーンにもゆとりができたんです」との衝撃の言葉。


「あっ、あーなるほどたしかに!」

「おぉー!それっすね、いやたしかに!普段ネックレスしてないから違いにきづかなかったっす!」

「嘘でしょう……?」


 何故に本人も自覚しないのか不思議でたまらない顔のミモザに気づかずスミレとハイタッチしてた私は、最近ダイエットで体重が落ちにくくなってたからこの変化は単純に嬉しい!と感激に震えていた






「まぁまぁまぁ、こんなにお菓子を頂いて、ありがとうございます」

「いえ、よく皆さんには遊んでもらってるお礼でもあります」



 あの後、はしゃぐ私は馬車に詰め込まれて無事に教会につきシスター達へ挨拶とお菓子を渡したらみんな喜んでくれてよかった


ちょうど子供達が外で遊ぶ時間だったからそのあとにおやつとして食べてくれるらしい

ムースなんかは傷むので冷蔵庫に入れ終えてるの様子をみはからい「私も中庭の子達と遊んでもいいですか?」と聞いたら「ぜひ、喜ぶとおもいます」と了承得たのでさっそく向かうとままごとしてる子やチャンバラする子、絵本を読んでたり各々好きに遊んでる



「あ、おねーちゃん!」

「またきてくれたの?」

「あそぼー!!」


私に気づいた子供たちに両手を引かれながら、鬼ごっこしよう!四葉さがそう!ままごと入って!とあちこちからお声がかかりしまいにはケンカになりそうになり、全部やるからケンカはだめっ!となだめることになった。






 

 




「アリスが『こんな裁判無効よ!』と叫ぶとトランプたちがいっせいにアリスに飛びかかり悲鳴をあげるアリスの体が揺さぶられ夢から覚めてホッとした。

お姉さんに『どんな夢をみてたの』と聞かれたアリスは夢のないようを楽しそうに話しながらお姉さんとおうちに帰りました」


おしまい。

パタンと読み終えた童話の本を閉じると、

「おもしろかったー!」

「つぎ、ピーターパン!」

「お腹すいたー!」

「棒読みだったよ!お芝居へた」


無茶いわないでくださいよ。


 鬼ごっこ、かくれんぼ、ヒーローごっこにおままごと、体を散々酷使しまくりさすがに疲れがたまったとこに朗読を頼まれて一冊だけと読んだけど、まだ遊ぶの!?


「こらこら、お嬢様にそんなにせがまないの。さぁ皆さん食堂におやつを用意してますから手を洗って入りましょう」


「「「はーいっ」」」


バタバタと走る子供達をシスターが先頭で室内に入ってくなか、私もなかに入ろうとする視界にまだ一人残って『アリス』の本を座ってパラパラめくってる女の子がいた。


呼ばれたことに気づかなかったのかな?


「ねぇ、なかでおやつ食べに行こうよ?みんな行ってるよ」

「………!」


 近寄って声かけたら驚いたのか目を見開くようすにちょっと驚かしたかなと思ったけどこっちも驚いた



真っ白な長い髪に琥珀みたいな瞳の女の子。



プラチナブランドってゆうのかな?

こんなに目立つ容姿なのに見かけたことないけど最近教会に引き取られた子とか?


「……アリス」

「えっ?」

「お姉さん、アリスみたいだね」

「うん?」

………どこが?


「不思議の国のアリスが迷い込んだのは奇妙な夢の中

アリスはアリスのお姉さんに起こしてもらえたから夢の住人達に捕まらなかったけど、お姉さんの場合はどうなるんだろうね?」


なるほど、訳が分からない。


なにを言ってるのかぜんぜん分からないけど、女の子は変わったことになってるね、と何に納得してるのかしきりに頷いてる


不思議ちゃんというやつなんだろうか?

こうゆうときは同意してあげるべきなのかな?


 ない思考を巡らせて考え込んでいると、教会の通りの方が急に騒がしくなり悲鳴や怒鳴り声の喧騒が近づいてくる


「…って!!教会にはいるなっ!」

「うっせぇなっ!殺すぞっ!!」

「きゃぁあっ危ないっ!」


近づいてきた怒声は教会の敷地内に入り、判断が遅れたことで隠れることができなかった私と女の子の前に逃げ込んできたであろう血で汚れたナイフを持つ薄汚れた男が姿をみせた。


とっさに自分よりも小さい女の子を背に庇って男を睨み付ける


 どこか血走った目がギョロギョロと、辺りを見回して私達に気づくと一直線に走りよってきた。


ヤバイっ


とっさに背に庇っていた女の子を後ろに突き飛ばす。


数秒の差で近寄られた男に腕を力強く引っ張られ

痛みに歪む視界をこらえて男が振り下ろすナイフを握る右手の甲を狙って私の左手の掌底で思いっきりナイフを叩き落としそのまま左手を思いっきり振り抜く


「はぁああっ!?」


驚く男を無視して、振り抜いた勢いで左足を1歩踏み込み、右足で男の股間を



「蹴りあげるっ!!」


ガンっっっ!!!


「ーーーー…………っ!!」


声なき声をあげて男はその場に倒れ込んだ。



「……ふぅ、危なかった」


ほっと一息ついてナイフを拾い上げ男から遠ざかる

まだしばらく動けないのか蹲る様子を伺ってると

「こっちだ!こっちに男が………あれ?」

「アナベル様っ、大丈夫です……えっ?」

「こっちに逃げ込んだ逃亡者が……?」


「ここに転がってます」


蹲って痛みに耐えてる男と離れたとこにいるナイフを持ったアナベル


「「「いったいなにが………?」」」


助けに来てくれた男性もシスターも警備隊もなにがあったのか分からず困惑するしかなかった


 

 とわいえ、警備隊に手錠をかけられ男はそのまま傷害罪現行犯として捕まった。


私はといえば、怪我がないか精神的ケアが必要かと診療所でみてもらうことになり連れてかれて、お父様達へも連絡が伝わったらしく迎えがくるまで休んでるよう言われた



「アナベル様」


「シスター!警備隊からの話はすんだんですか?」


「えぇ、とは言っても私もその場を見てなかったからたいしたことは話せませんでしたが」


 警備隊はシスター達からも聞き込みをするため今まで時間がかかりもう夕暮れになってしまった


「教会は人も集まるので不信人物への対策がなせていたのかとも話してました。やすやす入られてしまったことからも安全面について今後は警備隊の方の見回りが強化する方で話がまとまったのです」


そう言いながら、シスターは椅子に座りそっと私のてを握り申し訳なさそうに「怖い思いをさせてごめんなさい」と涙をためて謝罪された


「謝らないでシスター、教会がわるいわけじゃないよ」


「まったく責任がないわけでもないんだアナベル」


 突然割って入ってきた会話に出入口をみればお父様が向かいにきてくれていた。


「教会には子供達や祈りにくる人達もいる。ましてや懇意にしてる貴族が今回のように事件に巻き込まれるような事態を招くと教会の対策に問題があると責任を問うことになる」


厳しい表情をしたお父様が部屋に入ってくるとシスターが椅子から立ち上がり頭を深々と下げた


「フローレンス公爵様、このたびはご息女様を危険な目にさせてしまい申し訳ございません」

「シスター、頭をあげてください。教会にも責任があると言いましたが我が家が娘につけた護衛がその場を離れていたのにも責任がある」



 大人の話があると、私の前では言えなかったのか別の部屋で話すために一旦お父様とシスターは部屋を出て行った。


そんなに時間はたってないけど話がすんだのかお父様に帰ることを言われたので一緒の馬車で屋敷に向かうことになった



「お父様、私が襲われた時に一緒にいた女の子はあの後どうなりましたか?後ろにいたはずなのにいなくなってたので心配してたんです」


 しばらく走り出した後、撃退したあと振り返ったら突き飛ばしたあの女の子がどこにもいなくて、どっかに隠れてるのかとも思ってた


お父様は考え込む様子をみせたあと「本当にそのこはいたのか」と聞いてきたので疑問に感じながらもシスター達へ説明した容姿の女の子との会話も覚えてることを伝えたら



「アナベル、先ほどシスターにも聞いたがプラチナブランドの女の子はあの教会にはいないそうだ」


「えっ」


「教会ではなく街の子供の可能性があるが、滅多にないそんな容姿は目立つが誰も見たことさえないと言われたよ」



そんなはずはない



だったら、私が話したあのこは   だれ?


















「不思議の森に迷い込んだ『アリス』

不思議な世界ではありえないこともありえてしまうんだよ

現実では起きない不思議なことは胸が踊るよね?


でもね、『アリス』


いつまでも夢に浸り続けば



どうなると思う?」

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