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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
序章
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日常は突然終わる


「愛菜!ごめん今日一緒に帰れないや達也がひさびさに部活休みでさ」


チャイムの音がなりそれぞれが帰り支度を始め私もカバンに教科書を詰めててると窓辺に座っていた優樹菜が私のとこにきて嬉しそうにスキップしながらこれから彼氏が迎えに来てくれるんだと言う優樹菜


「もう、優樹菜それ朝もいってたから知ってるよ」


そうだっけ?まぁ聞いてよ達也がさー昨日と優樹菜が彼氏の話しを始めるととまらない。どれくらい止まらないかとゆうと朝ホームルームが始まっても先生に注意されても話し続け先生が諦め皆に話してるのをうるさいと言い怒られようが飽きられようが止まらない彼氏トーク。

こうなったら彼氏にしか止められないのは最早全校生徒職員知ってる


はっきりいって問題児扱いされてるが優樹菜の好きなものを公然と言えるのを私はちょっと羨ましい。


優樹菜と達也それに私は小学校からの幼なじみで私と優樹菜は同じ高校達也は2駅隣のバスケ強豪校に進学した。

達也は子供の頃からバスケ選手に憧れてたから強豪校に受かったのには優樹菜と2人で喜んだ。私は達也が子供の頃苦手で間に優樹菜が入って仲を取り持ってくれてた。なんで苦手に思ってたかは忘れたけど今では二人は大事な親友で数少ない私の趣味を理解してくれる。


だから、達也と優樹菜が付き合うようになってそれを一番に教えてくれて嬉しかったけど正直寂しくもなったのは秘密だ。




『連続通り魔。○○県に住む女子中学生が昨日夜7時に路上で腹部を数ヶ所刺されて倒れてるのを近所の住人が発見し通報し搬送されましたが、先ほど死亡が確認されました。』


優樹菜と二人で駅まで歩いてたらビルの街頭ビジョンからここ最近3県をまたいでおきてる連続通り魔の速報が聞こえてきた。


警察はやり口が同じと見て犯人は車を所有し移動してると見て近隣に注意するよう呼び掛けています

「こっわぁ、これどんどん北上してきてない?」

同じくニュースを見た優樹菜が顔しかめながら通り魔って最悪なんだけどと悪態をつくのを見て確かに最初におきた事件の県からどんどん北上してこっちに向かって来てる気がする。何か怖い。ギュッとカバンを握り優樹菜をみた


「ねぇ、優樹菜事件もおきてるし今日は早めに帰ったら?」


「え?いや達也とデートだし。帰んないよ?」


「え」


「え?」


互いにえ?を連発しながら、「もし通り魔にあったら大変だよ?」って私が言っても優樹菜は「いやいや、北上してきてるとは言ったけどそんな通り魔に必ず会うと決まった訳じゃないし気にしすぎでしょ」とすぐ真に受けるんだからやれやれって首降られた。なんで?


「まだ5時前だし平気でしょ?それより愛菜は帰ったら乙女ゲームすんの?」


「勿論!9月には『ドキドキ誘惑な秘めたる学園生活』がついにアニメ化されるんだから!これは復習もかねてゲームをやり直さなきゃね!!あと2ヶ月、2ヶ月後に始まるんだよ!?」

押しのゲームがアニメ化されて好きな声優が担当されてるんだからこれはもう見るよね?ゲームやるでしょやらないはずがない!!


わかったわかったって、鼻息荒くして詰め寄る愛菜を手で押さえる優樹菜を見ていた達也は思った。


優樹菜が達也の話しを止められない彼氏トークと普段はおとなしいが乙女ゲームの話を始めたらテコでも止まらない愛菜の2人は似た者同士だと。


駅の中であまり騒がしくしない方がいいので達也は二人のもとへ行き注意して愛菜と別れて優樹菜と二人デートにいった




優樹菜たちと別れて駅から自宅の最寄りに降りる頃には夕方でまだ明るいがここら辺はあまり人通りがないので静かである。


さっきまでは優樹菜がいたから平気だったが一人でいるとどうしても通り魔について考えてしまう。


早く帰ろう。家につけば多少落ち着くし何より乙女ゲームできるし。それを考えればさっきまでの不安も消し飛んでく

もうすぐ家に着く。だから油断したんだろう



いきなり後ろから誰かがぶつかってきた。


考え事していて後ろに人が来てたのに気づかなかった。


背中が凄く痛い。


「な…に…」


痛い痛い痛い痛い痛い痛い

なにこれなんなの?なんでなんでなんでなんで私…

後ろを振り返ろうとしたらそれより早く更に背中に鋭利な何かが刺さってきた瞬間口から血が吹き出てきた。


私死ぬんだ


嫌だ嫌だ嫌だ死にたくない、なんでよ嫌だこんなのまだやりたいこともあったのに


自分の体が地面に倒れたのか、真っ暗になる視界のなかで誰かの悲鳴が聞こえた気がした


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