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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
第一章 幼少期編
28/39

遊園地と商家の眠り姫との出会い

途中別視点あります。

長い……



「お菓子の国の~焦がしキャラメルプリン~♪」


「………。」


「みんなだいすき~♪おいでよスィーツパラダイス~♪」


「………。」


「( ^▽^)」


「………ご機嫌だね、アナベル」

「はぁ、ウキウキのアナベル様可愛らしいですわ」


 

 どうも、こんにちわ アナベルです!

秋晴れの空に気温もだいぶ下がった今日、新しくできた『お菓子の国』をモチーフにしたテーマパークへテオドール殿下が招待されたので私も連れてきてもらいました。


 『お菓子の国』と云われるだけに建物から道のタイルまでお菓子をモチーフに作られてて美味しいそう、じゃなかったメルヘンな世界観で可愛い。

それに今は秋のためかパーク内が秋使用に紅葉や楓のオマージュがあちこちに置かれてる。

幾つになってもテーマパークって高揚感たかまるよね!


「しかし、君もここに来てるとは思わなかったな。グレース嬢、以前よりよく会うようになったね」


「あら、テオドール殿下によく会うようになった訳じゃありませんわ、わたくしとアナベル様がご一緒してるときに何処からともなく殿下が現れるだけです。暇なんですの?それとも監視でもつけてらっしゃるのかしら」


「ははっ私もそれほど暇ではないからそんなことしないよ。君じゃあるまいしさ、グレース嬢はあまり面白くない冗談を言うね。今日はアナベルと二人で来たはずなのに示し会わせたかのように会うし、待ち伏せかい?」


「あらやだ、わたくし冗談は言いませんわ。ましてや待ち伏せなんて素人のするようなことしませんわよ。おかしなこと言わないでくださいまし」


「はははっ」

「ふふふっ」


 私の後ろでなんか不穏な空気を作る二人が怖くて振り向きたくないです……。

なんでメルヘンなテーマパークを見る後ろで冷戦が繰り広げられるのか知らないけど、あえて聞こえないふりしながら無邪気に歌を歌い続けた。


 気にしちゃいけない会話も聞こえたけど……。





三時間後。


うーん、このテーマパーク内って絶叫系はないんだなぁ。コースターとかあるけどゆっくりでスリルがない例えでゆうなら某遊園地のメープルハントみたい……いや、逆にあったらテオドール殿下やグレース様の御髪が乱れてしまう問題が発生するのか?


 まぁ、お菓子の家やプリン火山ゴンドラ、空中マシュマロ絨毯とか楽しかったね。成り行きで三人で行動してるけど影で護衛がついてるらしい


「わーー見てください!キャンディキャッスルの中、二階がアトラクションで一階がショップになって……?あれ?」


 キョロキョロと周りを見わたしてもテオドール殿下とグレース様がいつの間にかいなかった。いくら見ても他のお客さんで賑わいどうみてもこれは………。



「……私、はぐれた………?」




アナベル、迷子である。



※ ※ ※ ※ ※ ※



「信じられませんわ……」

「見事に一人だけはぐれていったね」


 テオドール殿下がいらっしゃるの?

 

 スゴーイ!!お母さんっ王子様!王子様がいるよ!


 こらっ指を指さないの!失礼でしょう


 きゃーっグレース様がいらっしゃるわ!お人形さんみたいっ


護衛と警備員が近づかないように規制を張ってくれてるから雪崩れ込むことはないけど、すっかりテオドールがいることが話題が話題を呼び人だかりが出来て容易に動けなくなってしまった。


 テオドールとグレースのことに気付いた周囲の人々が集まり、アナベルだけが二人から弾け出される形ではぐれてしまったのが数十分前。


 もっともアナベル自身はパーク内ではしゃいでた為はぐれた自覚はないと思う。なんなら気づかずに今もパーク内で楽しんでそうだ。一応護衛の何人かが捜索に離れてる、テオドール自身が探しに行ければいいが今でさえこれなら変に動かない方がましだろう


 木陰にできた飲食用のテーブルに向い合わせで話してる二人は端から見たらお似合いな様子だが関係者は知っている。全く逆だと


「はぁ……せっかくテーマパークに来てまでアナベル様を愛でようと思いましたのに、どうして無神経小僧なんかといないといけませんのかしら……厄日だわ」


「……不軽罪で拘束してやりたいけどアナベルは君を友人と思ってるから悲しませたくないからね、聞かなかった事にしてあげるよ。

 

それにしても随分アナベルを気に入っているようだね」


「当然ですわ!あの子はわたくしのコブタちゃんですもの。純粋無垢なコブタちゃんが悪意渦巻く連中に傷だらけにされたらたまったもんじゃありませんわよ。


殿下こそ、どうゆうつもりですの?アナベル様のことお慕いしてるわけではないのに随分構うんですね?」


わたくしと婚約関係があった時とは大違いですわ。

風で少し乱れた横上を耳にかけながら据わった目で自分を見るグレースに目を見開いて


「え、もしかして妬いてるのグレース嬢?自分との扱いの差にアナベルに嫉妬したのかい?」


「気色悪……」


「うん、自分で言ってて鳥肌たったよ。あとさっきから素が出てるよ」


 グレースの悪態に気を悪くするどころか実に愉しそうに笑うのが勘にさわる。そもそも、テオドールは文武両道ではあるし一応人を思いやる気持ちもあるだろうけど感情論より損得を先に考えるタイプのはず。

 利益や結果を考え恋愛については二重先より後のテオドールが理由なしにアナベルに構うはずがないと言うのがグレースが考えた結果政治利用するつもりじゃないのか?


 そのことをテオドールに告げれば、君の中の私はどうなってるんだい?何て苦笑いに言われる始末。


「そんな悪巧み考えてないよ?……まぁ、ずっと気になってることはあるけど確証がないから様子見をしてる感じかな」


「気になってること?」


「そう……以前アナベルが崖から落ちてからの変化にね」




※ ※ ※ ※ ※ ※


「困りったな……キャメルくんとの写真撮影ファストパスが取れなかった……モグモグ」


 ベリーベリーベーグルを頬張りながらパンフを片手にパークのキャラメルのキャメルくんの家の前では撮影順番待ちで行列が出来ている。

 人気キャラだけあり待ち時間が一時間半待ち、ファストパスがあったらすぐ入れたけど諦めるしかありませんね


「ゴクンっ……お財布を持ってて助かりました。一文無しだったら流石に倒れてたし……。テオドール様達はどの辺にいるんだろう?」


 同じパーク内なら歩いてたら何処かで合流できると思ってたのに、ミルキーシアターにもグミハンティングにも居ませんでした……。


 あと行ってないのは、クッキーボートなんてのもあるからそっちにいくのもありかもしれない。


パンフを見つめながら考え込んでるアナベルは気づかなかった。近くの迷子センターへ行くことを。


「ん?この工房、ジュエリーショップがある。わぁキャンディキャッスルのミニチュアが飾られてる」


 ……ちょっと、寄り道してもいいよね?

 (※わりと寄り道してます、なんならエンジョイしてます。)


カランっコロンっ

ベルの音をたてて扉を開け店内に入ると、様々な宝石の装飾品が飾れていた。

ルビーでできた薔薇の置物、ダイヤで作られたテディベア、サファイアが使われた写真立て等々。

出来映えがいいだけに、なんとゆうか、子供には買えません……。



 女性客で店内が賑わってる中で一部が凄い人だかりがいるので、何かあるのかと顔を覗き込ませてみる。


「奥様ですからこちらは正真正銘の天然エメラルドが使われてます。鑑定書もありますから人工物のはずありません」


「そうは言ってもねぇソフィアちゃんは人工物で間違いないってゆうのよ。ね?ソフィアちゃん」


茶色の髪を綺麗に纏めた三十代くらいの女性が隣にいた私と同い年くらいの女の子に声をかけるとこくんっと頷いて同意した。


「失礼ですが、私共は鑑定士に隅々まで調べてもらったのです。お子様に天然と人工物の違いがわかるとは思えません」


男性店員が胡散臭げに女の子を見てるし周りのお客さんも不穏な空気に戸惑いが走ってるけど、そんなのどこ吹く風みたいに眠そうな目を擦りながら宝石を指差し


「エメラルドはぁ結晶かするまでに傷やインクルージョンが含まれやすですぅ。それは、良くできてますがぁ色合いがおかしいのですぅ……ふぁあ」


 なんだろう……よっぽど眠いのか語尾が延びてるし欠伸ばっかしてるよ。


「ふぁ……なんでしたっけぇ?……ああ、インクルージョンも含まれてるこのエメラルド天然によくにてますが色が綺麗すぎますぅ。自然でできたエメラルドではこの色はおかしいのですぅ…人工的に作られた証ですぅ……それでこの値段はおかしいですぅ」


「っなんて子だ!失礼にもほどがある、ちゃんと鑑定士にも鑑定書もあるのに人工物だと!?いくらお客でも堪忍ならん帰ってくれ!!」


「まぁ、ソフィアちゃんが忠告してくれたのに失礼ね!帰りましょうソフィアちゃん!……最後に忠告ですがもう一度宝石を鑑定し直した方がいいですよ?最近太刀の悪い鑑定士を名乗る詐欺師が要るそうですから。鑑定書の内容があってないとこの店大変よ?」


 最後にとんでもない捨て台詞を残して二人が出てく様子を見送ってから、店内にいたお客さん達は手に持ってた商品をそっと戻す人もいて気まずい雰囲気が感じられる。


 お騒がせいたしました。お客様当店はきちんと鑑定された商品でございます、男性店員がお客さん達に声をかけてるけど雰囲気が変わる様子があまりない。


 私もなんとなく居ずらくて、そのままお店を出てくとすぐ前をソフィアとゆう子が女性と歩いてく後ろ姿が見えて思わず追いかけてみた。



「あの!すいませんっ」


呼び止めると女性の方が振り返り、私が追いかけてくることに驚いて

「?何かしら……どうかしたの?一人?」

「あっいえ、他の子達とはぐれてしまって……」

「まぁ、迷子なのね。待っててそこの迷子センターで呼び出してもらいましょう」

「あ、ありがとうございます」


 なんか迷子センターに連れてって欲しくて声をかけたと思われてそう……。

並んで隣を歩く女の子を見てみる。

 艶のあるレディシュの髪色をしサイドをツインテールにしてリボンで結び後ろ髪を結ばず下ろしてる髪型。瞳は澄んだ金色で綺麗。

 

「あふ……、ジロジロ見てなんですかぁ?そんなに赤毛が気になるんですかぁ」

「あっごめんなさい、イチゴみたいでいい匂いしそうなんて思ってないよ!」

「……ちょっと離れてくださいなぁ」


 スススッと距離を取られてしまった……。そのあとも、ねぇ、あのって声をかけたけどフルシカトされてしまいました。うぅ、変態に思われたかも……


「あの、エメラルドって見ただけで天然か人工かわかるものなの?」

「……経験積んだ人なら分かりますがぁ……最近出回ってるエメラルドで人工を天然そっくりに作る職人がいるようなのですぅ、腕が良いようなので騙される商人が増えてるとききますぅ……ふぁあああ」


 ねむいですぅ……、そう言ったきり迷子センターに着いたとたんに長椅子に倒れ混むようにして三秒で眠り始めてしまった。


「まっマイペースな子だなぁ」

「ごめんなさいねぇソフィアちゃんは眠ることが大好きなの」


 女性に今スタッフに聞いてみたらあなたのこと探してる人に連絡してくれたそうよ、もうちょっと待っててね。と言われありがとうございますってお礼を伝えた。


 待っている間、迷子センターの休憩室でとりあえずソフィアちゃんを運んでそのまま寝かせることにした。

 普段から一度寝ると起きなくなるので迎えを呼ぶと言っていた。



「アナベル様っ良かった見つかって、わたくし心配で心配でたまりませんでしたわ!」


「アナベル怪我もなくて良かったよ」


一時間もしない内に、護衛の方に連れられてきてくれたグレース様とテオドール殿下とようやく合流出来てホッと胸をおろした。


「ごめんなさい、グレース様、テオドール殿下。はぐれてしまって」

「アナベル様は悪くありませんわ!殿下がお忍びで来るからいけないのです!」

「半分は君のせいだと思うけどねグレース嬢」

「まぁ、レディのせいにするなんて良くなくてよ」


 ……今更だけどこの二人を一緒にさせて良かったのかな?

まさかずっとこの調子だったとかないよね……?けど、脳裏に互いに嫌味をいい続けるグレース様とテオドール殿下が容易に浮かんでしまった


 合流できたので帰る前にソフィアちゃんと女性にお礼を言おうと思ったけど、ソフィアちゃんは眠り続けてるし女性は所用で席を外してていなかったから、スタッフの人へ伝言残して帰ることにした。



※ ※ ※ ※ ※ ※


 パークの出入口まで戻る途中、グレース様がそういえばと口を開いた。


「先程の休憩室で眠っていた女の子、見間違いでなければリード商会のソフィアさんだったと思うんですが、彼女も来てたのね」


「リード商会?」


「リード商会は王都にも店を構えてるが、南の領地で拠点に腰付く豪商だよ。下手したら伯爵より金を持ってるといわれてる。……たしか、娘のソフィアって子は生まれながらにして鑑定士をしりのぞけれるほどの天賦の目利きだと言われてるね」


「えぇ、彼女が目利きで選び抜いた商品はどれも天下一品で社交界でも話題になってるそうですわ」


 目利き……だから、あのエメラルドの違いにも気付けれたんだ。同い年くらいなのにスゴすぎなんですが……


「たしか、アナベルと同じ年だね」


同い年だったっ!!


 わりと衝撃を受けながら歩いてくと、パークの外に出たらグレース様の迎えの馬車が来てたのでここで別れることになった。

 私はテオドール殿下の馬車で送ってもらうことになってるので別になる。

帰り際くらい静かに別れられるかと思ったけど


「では、ごきげんようアナベル様。今度は殿下なんかほっといて一緒に展示館へいきましょうね」


「さよならグレース嬢、当分予定がアナベルと合わないと思うから期待しない方がいいよ」


「あなたに言ってませんわっ」

「君そんなに暇なのかい?」


そうはいかないのが、この二人である。


お菓子の国の人気キャラ

焦がしキャラメルプリン→キャメルくん

           プルリンちゃん


 テオドールとグレースのやりとりが一番好きです

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