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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
第一章 幼少期編
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月の宮感謝祭


『連続■■魔■。ЙБ県に住む女■■■が昨日ΡΛΜΝに路上でを■■■■■■倒れてるのを■■■■人が発見し通報しΩζηξしたが、先ほど死亡が確■されました。』



『ねぇ、優■菜ЙБηもおき■■■今日は早め■■■■?』



『ζ?いや■■とデー■■■■■■■?』



   痛い 痛い 痛い イタイ



   マ  ダ  シ  ン  デ




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



 月の宮感謝祭二日目



「アナベル様?ボーとされてますがどうかされましたか?」


「…………え?」


 気づくと心配そうなグレース様の顔が目に入り、徐々に頭がハッキリし周りの愉快な音楽や話し声が聴こえてくる。


「お嬢様、体調が悪いのなら今日はお暇されますか?」


ゆっくり周囲を見渡すと音楽と紙吹雪が舞い上がる街中で皆が楽しそうに出店を見たり遠くで大道芸がやってるのを見に集まっている。


「あ……そっか、月の宮感謝祭に来てたんだ………」

「アナベル様心あらずな様子でしたわ。ご無理されてるなら帰りましょう」

「……ううん、大丈夫です。ちょっと人に酔っただけなので少しベンチで休めば平気です」


 ちょうど近くに噴水広場とベンチがあるしそこで休めばいい。せっかく感謝祭に来たのに堪能しないで帰るのはグレース様に悪い

 それに具合が悪いわけではないしね、……ただ今日みたあの夢見のせいだと思う。起きた直後はハッキリ覚えてたのに時間がたったらあんまり覚え出せないけど嫌な夢なのは覚えてる。

 


 ミモザが飲み物を買ってきてくれて、心配してくれてるグレース様にも渡して二人で飲むことにした。

 私には絞りたてのオレンジジュースとグレース様はイチゴのジュースを飲むと柑橘類の酸っぱさで気分が爽快とした。


 ミモザとグレース様がこのまま帰ること言ってたけど、せっかくのお祭りにすぐ帰りたくはない。大道芸だって普段見れないんだからまだ居たいことを伝えたら具合悪そうな素振りを見せたら直ぐに帰りますからね、とミモザに念押しされたけど感謝祭を回れる許可は得れた。

 

「それにしても、見事に華であふれてますわね。右を見ても月光華、左を見ても月光華。一年でよくここまで育てれましたわ」

 育てづらいのに、とグレース様が扇子で口元を隠しながら街中で月光華を互いに送りあう様子に華の香りで鼻がおかしくなりそうですわ

 確かにねぇ、キレイだけど香りがキツいから多数あると匂いも移るんだよね。

 


「お嬢ちゃん!甘いもんは好きかい?クレープ食べないか」


 出店を見てると屋台の男性と目が合い声をかけられた。メニュー表を見せてもらえば甘味系から惣菜系までクレープが数種類ある。


「?変わった形ですわね。お皿に盛り付けずに手で持って食べるんですの?」

「グレース様こちらは気軽にかつ持ち運びしやすいよう作られてるんです。祭の際で賑わっていても食べやすいよう作られたのでしょう」

「人の知恵ってやつね、手で持って食べるなんて初めてですが興味ありますわ何を選ぼうかしら」


 グレース様とフォスター家のメイドさんの会話を聞きながら私はチョコバナナのクレープを選んだ。因みにグレース様はイチゴとアイスのクレープ選んで待っている間に近くで大道芸人の一座が何か芸を披露したのか歓声と拍手が沸き上がっている。近いけどここからじゃ人混みで見えない


「はい、チョコバナナのクレープとイチゴとアイスのクレープお待たせ!」

 お嬢ちゃん達かわいいから月光華たくさんあげるよ!おじさんに華を貰いありがとーとお礼を言って空いているベンチに座り二人でクレープを食べる。因みにミモザ達使用人は一緒に食べるのはNGらしい。私は気にしないけど世間的にはあまりよくないとかね


「んっ!このクレープ生地モチモチしてて美味しい!」


「ほんとうですわ……イチゴも新鮮でアイスと生地の相性も良いですわ。屋台だけで売るなんて勿体ないです」


「うれしいこと言うねお嬢ちゃん達、このクレープは米粉を使ってるからモチモチとした食感になるんだよ。ただまぁ、輸入で値が高いしあまり出回ってないからね、頻繁に多くは作れないんだ」


 聞けばおじさんの友人が商人で他国で仕入れた食材を使って珍しい料理を提供しながら資金集めをしてるらしい。

 珍しい料理だけでなく味も美味しいからそこそこ繁盛してるとか


「グレース様のクレープも美味しそう……」

ジュルリ……

「ふふっ良ければ一口食べますか?」

「いいの!?」

「どうぞ召し上がってくださいな」


 差し出されたクレープに我慢できずにパクりと噛みついて味を堪能する。あぁ~……上品にお皿に乗せられたクレープもいいけど、やっぱり庶民的にはこっちのクレープの方が慣れ親しいんだよね


「グレース様も、あの、私のクレープ一口食べてみませんか?嫌でなければ」

「わたくしも?」


どうぞとクレープを口元へ向けると少し戸惑った様子をしたけど意を決したようでおもいっきりクレープを食べてくれた。

 若干恥ずかしそうなハムスターみたいにモグモグと食べるグレース様は可愛らしいなぁもう!


「~っわたくしこうやって、食べさせあうなんてこと初めてしましたわ」

「すみません、嫌でしたか?」

「嫌ではないですわ、いい経験したと思っております」


 つい、前世で友達と食べさせあいっこした時のノリでやったけど、普通令嬢がこうゆうことはしないよね。

 グレース様気にしてないようだけど今後気をつくなきゃ


「あら?あちらで何かやってますわね。アナベル様見に行きません?」

「なんだろう?気になりますね、行きましょう!」 

「あっアナベルお嬢様!先に行かないでくださいまし!」



 感謝祭は始まったばかりなんですからっミモザに後ろから注意されるのを聞きながらも私とグレース様は先に進んでいった。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



夜も更け街に電灯が照らし出す頃フローレス家の自分の部屋でベッドに大の字で寝転んだ。


「ふぁー楽しかったけどつかれた~」

「お嬢様……はしたないですよ」


 部屋の隅でため息つくミモザを尻目に枕元に置いてた大きなクマのヌイグルミを抱き寄せた。


「まさか、リアムお兄様に射的の腕前があったなんて驚きだわ」


「……店の景品ほとんど獲得されてましたからね。私は店主の泣き顔を忘れられませんよ」


 昼間グレース様と街中を回ってると、人が集まってるから見に行けばリアムお兄様が友人達と射的で景品を取りつくしてる現場に遭遇した。

 あまり銃を扱う姿を見たことなかったから以外も以外。お兄様も私達に気づき欲しいものがあるなら取っ手やると言われたのであの中で一番大きなこのクマのヌイグルミを選んだら、二発で落とした。

 ちなみにグレース様はコブタのヌイグルミを取っ手もらった。本当に好きですね



「体調が悪そうかと思いましたが、これだけ出歩けたなら大丈夫でしたね」

「人混みで酔ったくらいだから平気よ。少し休んだから治ったでしょ?」


たしかにそうですね、ミモザがベッドを直し掛け布団を優しく掛けてくれた。


「さぁ、お嬢様。もう遅いですしお疲れでしょう、明日は朝から親戚にもあいますからお休みください」  

「ん、わかったわ。おやすみなさい」


 パチンッと部屋の灯りを消され疲労からかすぐに睡魔に襲われ窓辺に置いている月光華の匂いを感じながら夢の世界に誘われて行く


 



遠くでサイレンの音がした気がした。



「ーーー生っ血圧が下がってます!!」


「--輸血のーーもそれとーー用意と」


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