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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
第一章 幼少期編
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回想~幼き日の出会い~グレース



 あら、貴方わたくしのつまらない話を聞いてくださるの?

 ありがとうございます。では暇潰しにお聞きくださいな

 名前はグレース・フォスター 年は11才



左大臣の父がいるのが世間の認識ですがわたくし実は養女で父の実子ではないの。といってもまったくの他人と言うわけでもありません。

 わたくしの本当の両親は父から見たら遠い分家で実子をもつ前に母が子をもつことができないとお医者様に判断され跡継ぎの子を分家から養子とることが決まったそうですわ。


 別に珍しい話じゃありません。当時王妃様が第2王子であるテオドール殿下を出産され父は王家と縁を結びたかったため分家から女児を引き取り殿下の婚約者にしたかったようです。

 しかし、近い分家では年の近い女児がいないか離れてる子は既に婚約者がいる。ちょうど生まれたばかりのわたくしがいた遠い分家の我が家に白羽の矢がたったのです。


 本当の両親は政略がきっかけでしたが本人達の大恋愛で結ばれたおしどり夫婦で裕福とはいかなくても食いっぱぐれることはなかったそうです。本家から養女の話がきたときも最初は断っていましたが本家の人間は怖いですわね。脅迫してきて無理矢理養女の話が決定されたんですって。

 なんでその話を知ってるのか?強引な取引の代わりに両親が昔から世話になっていた乳母と専属メイドこの二人をわたくしにつけさせることを条件に養女として送ると決まったからです。えぇ、二人から聞きましたの


 そうして養女として父の子供になったわたくしは物心つくと英才教育が始まり泣き言なんて言う暇ありませんでした。

 義理の両親が望むようにどこの令嬢にも劣らないようレッスンに家庭教師による授業。忙しい両親とは滅多に顔を会わせることもなく稀に食事を一緒にとるときも教育の成果だけ聞き用がすめばすぐ出かける。

 家庭教師は忙しい方々だから仕方ないと言うけどわたくし知ってますのよ?

両親は政略結婚で冷めきった関係であること。

実の両親とは大違いですこと

 母は父がいない隙に不倫相手との合瀬を楽しんでいること。父はそんな母に気付きながらも感心を示さず仕事にかまけてること。

 世間からは立派な両親と言われ評判も良いけど実際は歪な家族関係なだけ



 だからでしょうか?将来こんな家のためでもいずれ結婚するならせめて相思相愛かそれが叶わなくても信頼できる関係をきづけたならそれだけで幸せに感じられたのです。


 あの糞ガキ……いえ、敢えてテオドール殿下と呼びましょう。あの日父に連れられ王宮に赴きテオドール殿下と顔合わせをしました。同い年であると聞いてたけど癖のある銀髪と大きな緑色の瞳にわたくしは自分より美しいその容姿に目を奪われてしまいましたの。自慢じゃありませんがわたくし美しさには自信があります

 あの頃は若かったんですわね……(※5年前の話です。今も若いよ)無表情でこちらに接する態度は可愛げがなくあっさりとわたくしのささやかな望む結婚は送れないとわかりました。……まぁ、貴族のそれも王族との政略なんてこうゆうものよ。

 わたくし達の顔合わせは婚約内定扱いな為正式に婚約者だと公式に発表されるのは1年後だと言われましたわ。後から考えてみれば、他の政敵が正式に発表される前に自分たちの娘を宛がう時間稼ぎがしたかったのでしょう。当時のわたくしはそんなことに気づかずテオドール殿下に釣り合うよう更に勉学を励み信頼関係をきづくため時間があれば王宮に赴いていおりました。


 テオドール殿下と婚約内定してから2ヶ月のことでしたわ、そう……たしかあれは王都から少し西に外れた観光地の湖で季節は夏の月でしたわね。


一匹のコブタに出会いましたの。

あら、失礼?コブタと言いましたが動物ではなく比喩です、比喩。


 その日、10~17才の令嬢達と湖近くでティーパーティが開催された。貴族同士の交流もとい情報収集力を身に付ける意味がこのティーパーティにあります。

 序盤はわたくしも上手くたち振る舞えてましたが、大人たちが離れた瞬間他の令嬢達の態度が分かりやすいように変わりなんでも自分達の方が年が近ければ、婚約してなければ殿下と結ばれたのは私だと言うのがあの子達の言い分です。

 いい加減な言い分に反応するきもありませんが癇癪持ちの彼女達は気にくわないようで一人の令嬢がわたくしのネックレスを引きちぎりあろうことか湖に投げ捨てされましたの。


 まぁ、正しくは投げ捨てたネックレスが湖に落ちきる前に幼い子供が突進する勢いで突っ込みネックレスと共に湖に落ちていきました。 

 

 わたくしも含めてその場にいた皆様が呆気に囚われてる間にも、落ちた子供はカナヅチらしく騒ぎを聞きつけた使用人が救助して助かりましたが危険なので気を付けてほしいです。

 水浸しになった彼女は咳が落ちついたら、ネックレスを投げ捨てた令嬢に飛びかかりポカ殴りしたり引っ掻いたり令嬢も泣きながら応戦して乱闘祭り。

 


 騒ぎを聞きつけた親達と幼い子供の家族も駆けつけて二人を離した時には悲惨な姿の有り様。相手の家族がフローレス家の者だとその時気づきましたが、令嬢が親に泣きつきそんな親も我が子を怪我させたことを謝罪するよう言言いましたが……あの子はなんとゆうか勇敢とゆうより無鉄砲なとこがありますね


 顔を真っ赤にして、先にネックレス捨てたことを謝って!皆でおねーさん一人をいじめたこと謝って!!……なんてまさか四歳児にかばわれることがあるなんてね。驚きですよ


 令嬢達はあの子が嘘をついてると親は躾がなってないなんて醜い言葉で罵ってばかり。まぁ、あの子も関係ないんだから知らないふりをすれば良かったんですわ。事態が悪化する一方なのでわたくしがすべて悪いと謝罪して丸く納めようとしたらふふっ今度はあの子わたくしに怒ってきたんですのよ?


 「おねーさんはあやまっちゃダメ!わるいことしてない人があやまったらあの子達は反省なんかしないんだから!!おねーさんはひどいことされたんだからおこるべきなのっ泣いちゃっていいんだがらあぁぁっ!」


わあぁぁんっ!!……ネックレスを突きつけてきた後ポカポカと泣きながらわたくしのお腹辺りを叩きあの子の方が号泣してしまい困りましたわ……。


 離れてた場所で見ていた他の観光客の方々がやってきて今までのやり取りを見ていたこと、ネックレスを投げ捨てた令嬢の行動も見ていたことを証言されフローレス家の祖父が孫に罪を擦り付けるとはどうゆうつもりだ!!と般若の如く怒り狂い集まってた令嬢達は勿論親達まで恐怖に震えておりました。


 わたくしはそんな地獄絵図ではなく離れたところにいまだに泣き続ける子が姉兄に慰めらるのを見ていました。

 なんだかあの子に羨ましささえ感じます。


泣き止んだあの子がわたくしに気づき駆けてきて、もうだいじょうぶよ!とお日様みたいに笑ってくれましたが、母が貴族らしくないと苦言を言いましたら


「おねーさんが泣けないからわたしがないてるの!」


 おねーさんつらそうにしてるのがわからないの?おねーさんがかなしいのに泣けなくしたには誰?おかあさまならきぞくよりきづいてよ!


 最後にそう叫んだ後、プツリと糸が切れたみたいに意識をなくし倒れたあの子をフローレス家の両親が抱き抱えました。どうやら水浸しのままでいたから熱が出てきたみたいですわ。

 そんな状態なのでフローレス家の当主だけ残しあの子を連れてそれ以外の方は帰って行きました。

 母は生意気な子と苛立ってましたが、わたくしがあの子を羨ましく思う気持ちが何か分かりました。

 あの子は貴族の子供らしくありませんが泣いてるあの子はわたくしの心そのもの。泣き言を許されないわたくしが押し殺してる感情をあの子が泣き叫ぶ姿がもう一人のわたくしに見えました。

思えばわたくしは今まで文句一つ言わずに我慢してきましたが何も思わないはずないんですよね





 観光地から屋敷に戻ってから、わたくしは本当の両親と湖に来なかった他の分家の方々と手紙でやり取りで情報と証拠を集めて6ヶ月。

 父と母を応接間に呼び協力してくれた分家の方々と共に母の不倫そして父の他にもやっていた脅迫のことを告発することを伝えたら分家風情がいい気になるなと怒り狂ってましたが分家を舐めてはいけません。

 本家の方が権力が強くても多数の分家に見放されたら本家でも打撃を受けるのは明白。時に貴族世界は権力よりも情報力により破滅するものです


 告発しない変わりに父の当主としての権利を一部わたくしがもらうことでこの話はつきました。あっさりと思われるでしょうが長くなるので割愛しましたわ


 幸い良くも悪くも家庭教師のスパルタ教育と父の仕事を見てきたお陰と分家の協力のお陰でさほど問題なく進みました。


 風の噂で聞きましたが、フローレス家のあの子は高熱により四日間眠りにつき目が覚めたら熱のせいか一週間の記憶が抜け落ちてしまいそれ以外は元気に過ごしているようです。……つまりわたくしのことは覚えていないとゆうこと


 

 ……仕方ありませんわ。できればもう一度話したかったんですがわたくしもテオドール殿下の婚約発表まで半年を切るのでその準備に忙しく叶いませんでした。


肝心のテオドール殿下との関係は悪くなる一方なのになぜか相思相愛の噂が流れてる謎が生まれて不快感は募るばかりです

 が、それから更に5ヵ月後事態は急変しわたくしとテオドール殿下の婚約内定は取り消されフローレス家のアナベル様が婚約者にと決まりました。

 あの時のあの子がよりによって殿下の婚約者になるなんてどんな脅迫を受けたのかと思いましたが不思議なことにアナベル様が殿下の婚約者に自ら望んだそうですわ。知り合うきっかけなんてなかったでしょうになぜ?


 わたくしの自称友人達は王家と縁がなくなった我が家に興味を無くしたようですが友人と思ったことはありませんので気にしません。

 とわいえ、殿下と結婚しなくていいのは幸いですが5年間自由にできませんでしたので領地にこもりゆっくり過ごすことにしました。父もわたくしには領地で大人しくして欲しいようです


 領地に行けば、農家の方がマイクロミニブタの飼育をしておりなんだか見てるとアナベル様を思い出して和んでしまいましたわ。

思わず二匹のミニブタを屋敷に迎えるほど可愛く思いますの。わかります?

ちなみに丸くておいしそうだからトンちゃんにカツくんと名付けました


 領地で経営の勉強はしておりましたが、息抜きにミニブタと戯れるのも習慣になった頃カツくんとトンちゃんに子供が産まれました。

 生まれたばかりの動物の世話は睡眠が削れるものだと初めて知りましたが、やりがいもあり二匹はスクスクと育ちました。

 なんだか陰謀渦巻く王都での生活よりここでの生活の方がわたくしに合いますわ。そんな生活が始まって早くも四年がたち王都にいる友人から何故かわたくしが婚約内定取り消され悲しみに暮れて領地にいると噂が広まってると報せが届き安らぎの心が不快感で埋め尽くされましたわ一瞬で。


 そういえばアナベル様が一年前に崖から落ちたと友人から聞きましたが、あの子はなぜ落ちてばかりいるのでしょう?

落ちたことで人が変わりダイエットを始めたそうですが、あのまん丸加減が無くなるのは我慢できません!阻止しなければ!



 アナベル様が殿下の婚約者になって周囲に悪く言われてるのを聞きいてもたってもいられず王都に戻ることを決意しましたわ。

(父からいい加減王都に戻るよう言われてましたが手紙は燃やしていました)

 


 そうして、わたくしは四年ぶりに王都に戻って来たと言うわけですわ。

 戻ってそうそうアナベル様に会えるなんて思ってもいませんでしたが


 あら?もうこんな時間ですわね。長々と話し込んでしまいましたわ

 貴方は聞き上手ですね、でももう遅いので帰りますわ

 また機会がありましたらわたくしのお話をお聞きくださいな


 では、ごきげんよう。


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