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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
第一章 幼少期編
23/39

招かれたお茶会2

あ~……。


あの後、だいぶ時間もたちお茶会も終盤に差し掛かってるけど、相も変わらずグレース様に切り出せなかった。

 今のがしたら聞けるタイミングないんだよ!いやでも無神経かな?これ聞くの。嫌もう優柔不断な自分に焦りが出てくんですが

 

 悶々と堂々巡りな考え事をしながらグレース様の様子を紅茶飲むふりしながら盗み見る。改めてきちんと近くで見るとますますガラス細工のような容姿。将来は国一番の美女になること確定でしょこれ。



日の光を受けて背中を流れる髪は、キラキラと輝き銀とゆうより白銀(はくぎん)に見えその色の深さを増し、マスカットのような瞳がキレイ。


 「アナベル様、そんなに見つめられると照れますわ」

 「っ!申し訳ございません!グレース様がキレイでつい……」

 「まぁ」


 目をぱちくりさせながら、フフっと笑いながらカップをソーサーに戻し面白そうに両手の指を絡めながら「先ほどからわたくしに聞きたいことがあるようですが、何でも聞いてくださいな?」と言われては、チキンな自分にムチ打って奮い起たせた。


「あの!グレース様っ」

「なんでしょう?」

「テオドール殿下のことどう思われてますか!?」

「………。」


よっし言った!!やっと聞けたよ自分っ。長かった。


 テーブルの下で右手を握り拳作ってよっしゃ!とやるけどやる意味がわからん。……何の反応も返ってこないのでさグレース様を見ると先ほどまであった笑顔は消え無表情でこちらを見ていた。


「……なぜ、今、テオドール殿下のことを聞かれるのかしら」


え、えーと。もしかしなくても機嫌が悪くなりました!?やっぱり慕っていた元婚約者を略奪しときながらなに聞いてんのよってやつですか?


「あの、グレース様とテオドール殿下は相思相愛な関係だと噂を聞きました。なのに私が二人の仲を邪魔して婚約が破談したのにどうして私に感謝してるとおっしゃったんですか?」


若干言動が震えながらずっと疑問に思ってたことを聞いた。

街中で会ったときグレース様はテオドール殿下との婚約が破談したのを気にした様子がなかった。子供とはいえ王族との婚約が破談されるのは喜ばしいことじゃないとわかる。

 それにゲームでは、アナベルによって婚約を破談されたあともグレースはアナベルの癇癪に振り回されるテオドールのことを気にかけていたはず。


「……アナベル様はわたくしと殿下の婚約がなくなったのはご自分の性だと思われていたのですね。……それは、まぁ痛ましい勘違いですわ」


「へ?」


 新たに皿に盛り付けられたケーキにグレース様はフォークでゆっくりと二つにわける。二つにわけられたケーキの片方がバランスを崩しペタリと皿に倒れ不恰好な型になった。それを無表情で眺めるグレース様がおもむろに言葉を発した。


「ねぇ、アナベル様。まず訂正したいのがわたくしと殿下は婚約()()な関係だっただけで正式な婚約者ではなかったと覚えくださいませ?


 そして、以前にも言いましたが婚約内定が取り消されたことに関してはわたくし本当に感謝してますの。あなたが気にやむことはありませんわ。むしろアナベル様に殿下を押し付けたことを後悔するくらいですわ。


 あの方ときたら初対面でこの婚約は政略だからそれ以上親密な関係を気づこうとはしないなんて。顔が良くても愛想がない歩み寄る気がしない相手は嫌ですわねぇ。それでもわたくし達はまだ子供。

長く共にいれば互いを励ましつつ恋愛感情が持てずとも信頼感が沸いてくるでしょうと、思い直しましたのよ?わたくし……それをあの糞ガキがっ」



 やばいやばいやばいやばいっ。


なんだか知らないけど、どんどん黒いオーラが溢れてきたよっ!

何が合ったか知らないけどグレース様のことよく知らないけど、少なくても理由なしにここまで怒るような方ではないと思うから原因は……テオドール殿下に、あるの、かな……?気になるけど知りたくないような


 コホンッと咳払いしたグレース様が失礼しましたわ、さっきまでの黒いオーラが消えて和やかなオーラを出すなんてこうも雰囲気を容易に変えれるなんて何気にスゴいですね。

 わたくしもアナベル様に聞いてもよろしくて?首を傾げながら聞かれたので私も何でも聞いてくださいと言えば少し躊躇する感じを見せてから


「アナベル様はテオドール殿下のどこが良くて婚約者に望んだんですの?」

 わたくしさっぱり理解できなくて、前から聞きたかったんです。王族との婚姻はたしかに魅力的ですがその分身の振り方と責任力も人一倍必要でしょ?困った感じで眉を下げて頬に手を当ててる姿は心底謎めいた様子で改めて聞かれるとこちらも困る。

 なにせ今の私は転生前の記憶が強くこれからおきる死亡フラグを回避することしか考えてなくて、恋愛云々は後回しにしてたからね。

乙女ゲームやってた時はたしかにテオドールが一番の押しでなんならヒロインのポジションに変わって恋愛したいとさえ思ってたけど、現世私悪役だし。

ヒロインに向けられる感情なんて到底向けられないでしょ……辛。


(今となっては、ゆくゆくはバッドエンドを与えてくる相手だから死亡フラグを回避したい相手です。としか言えないや。嫌これこそ言えないけど)


 う~ん、しかしなんて答えるべきか?ぶっちゃけテオドール殿下と手紙のやり取りは続いてるけどそんなに親しいとゆうわけじゃないしなぁ……。

 おそらく向こうは婚約者として義務で親交深めてきてるだろうし、私もそうだけどテオドール殿下がどう思ってるのかは不明だし。なんか私の反応みて楽しんでるときがあるしっこの前の私の誕生日の時もっ


「まぁ、誕生日の時になにかされましたの?」

「えっ!?なんでわかるんですかっ」

「婚約者として義務~辺りからずっと独り事をおっしゃってましたわ。それで?一体何をされたのです場合によっては力になりますわよ」


なんか、前のめりだけど何かされた訳じゃないんだよね。私は首に着けてるあの猫のネックレスを指で撫でる。

 あの誕生日の日からずっと身に付けてるけどあの時も殿下にからかわれた気がする。ネックレスに気づいたグレース様が可愛いネックレスですわね。それは?と聞かれたので


「テオドール殿下から誕生日プレゼントで戴いたんです。可愛くていつも付けてるんですがあの時殿下にからかわれて私の反応みて楽しんでる感じでした」


「殿下が誕生日プレゼント……?からかう??」


 は?みたいな反応の後何か考え込んでから、興味深いこと聞きましたわ。そんな返事が返ってきたけどその顔はなんか含みを感じさせる笑顔だった。

……なんだかグレース様って誰かを思い出させる感じがたまにするんだよね


 頃合いを見てたのか、執事の方にそろそろお開きの時間ですと告げられもうそんな時間ね、長く引き留めてごめんなさい。と言われたけど思ってたよりも私自身楽しんで過ごしてたし謝られることじゃない。


「アナベル様、馬車の用意ができました。どうぞこちらへ」


「わかりました。グレース様本日は楽しい時間を過ごさせて頂きありがとうございます」

「こちらこそ、楽しませて頂きましたわ。またお話したいですわ」

「でしたら今度は私の屋敷へいらしてください」

「まぁ!よろしいのですか?ぜひお伺いいたしますわ」


 別れ際に家に遊びにくる約束をしあまり遅くならないよう馬車に乗り込み屋敷へと帰路に着くことになった。

 なんだか緊張したけどグレース様って思ったより話しやすい方なんだな……それに意外性もあるし


 ゲームでのグレース様はペットは飼ってなかったはずだけど私の記憶違いの可能性もあるからなんとも言えない。

テオドール殿下との関係もずいぶん違うようだし何か変わるような事が起きたのかもしれない。身に覚えがございませんが。

とりあえず今日はゆっくりと休もう。


 屋敷に着くと門の前にルイーズお姉様に出くわした。


「おぉ、アナベルお帰り!そして私は自宅に帰るからまたな!」

「えっえぇ?お、お姉様もう帰られるのですか?まだいるはずじゃ……」

「その予定だったがなんだか急にあいつと手合わせしたくなってな帰って倒してくるよ!」


あいつとはお義兄様のことだろうか……?いや倒しちゃまずいでしょてか急すぎるし。急展開な状況に頭が追い付かない間にも荷造りした荷物を詰め込みお姉様は颯爽と屋敷を出ていった。


えぇ……あっとゆうますぎてついてけなかった


屋敷に入ったらお兄様は「だから姉上は苦手なんだっ」て頭抱えていたが見なかったことにした


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