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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
第一章 幼少期編
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理解できない婚約者②(テオドール視点)

 

「テオドールは迷子なの?」


「今度はなに?……べつに迷子じゃないよ、そうゆう君はどこからきたんだ?」


「家から来たに決まってるじゃない、テオドールはそんなこともわからないの?おまぬけさんねぇ」


そうゆうことじゃない君はバカか?若干の苛立ちが沸いてきたがため息をついて落ち着かせ容姿を観察してみる

 ピンクの花柄ワンピースにフリルが裾からついてボリューム感のあり生地も良いやつを使ってるんだろう。髪を結ぶピンクのリボンとおそろにしている、靴といい平民が買える品ではないことから貴族……おそらく侯爵かそれより上の身分か……。


「いい加減名前教えてくれないか?君の両親も探してるだろう?」

「つーーーんっ」プイっ

「口で効果音言うのはやめなさい。ハァ……言いたくないなら年くらい教えてくれないか」

「4才!!」


ピッと右手の指を4本立ててドヤ顔してる。年は言うんだね……

しかし貴族で侯爵か公爵家の金髪紫色の猫目で4歳の娘それと…肥満気味か。頭の中で貴族一覧から該当する家名を探り当ててくと一つあてはまる家がある。


「もしかして……フローレス公爵家の令嬢かい?」

「ヤッ……ヘンタイ!テオドールはフシンシャでヘンタイ!!!」

「君との会話は疲れるね…」


 この子に会ってから15分は過ぎてるだろう。人と話してここまで疲れたのは初めてだ。近くにいる護衛はさっきから王族に対するこの子の態度に青筋たててる。確かに子供といえど貴族の教育がなってないんじゃないかい?

 考え込んでたら幼い人差し指が私の眉間をグリグリ突き刺してくる、意味が分からないがとりあえず指を引き剥がそうと右手をあげる前に横にいたエイダンが先に手首を掴んだ。


「フローレス公爵令嬢。先ほどから殿下に対して失礼ではありませんか。公爵家のものなら身分が上のものに対して」


「エイダン、相手はまだ子供だよ。あまり難しい話はしない方がいい」


「っですが殿下これではしめしがつきません!「うるさい!!」


「「は?」」

エイダンと話していると涙目でフローレス令嬢が地団駄を踏みながら睨んできた。


「おじさんうるさいです!みぶんばかり気にしてるから眉間のシワが取れなくてブサイクになるのよ!目付きも悪いわ!さすが小さい子に恐がられナンバーワンで有名ですわ!!」


「はぁ!?」

「ぶふぅっ」

っまずいなつい吹いてしまい口を押さえて肩を震わせてる僕の隣でエイダンが口をパクパクさせ固まっている以外に衝撃を受けたらしい。笑ってる僕に気づいたエイダンが殿下!笑ってる場合ですかっと言ってるのが見える


「ん、ゴホンッ。フローレス令嬢デタラメな話は良くないとご両親に言われませんでしたか?お友達をなくしますよ?それに私は言うほどおじさんではありません。まだ27です」


「エイダン……ハァ、フローレス嬢誰から聞いたんだい?君確かあまり屋敷から出なければ人付き合いしないだろう」


口元ひきつらせながらエイダンがフローレス嬢に言い聞かせる姿は気のせいかおじさん扱いされ苛立ってるようだ。が、それに対して


「……お屋敷から出なくても従姉妹のお姉さまやお兄様やそのお友達が遊びにきたときに聞いたんです。最近きた護衛騎士様は身分ばかり意識してえらそうだって。顔もいつも睨んでて影で泣いた子はたくさん。子供泣かせ騎士!」


「「……。」」


「それに!私からみたらおじさんはお兄さんなんて呼べる年じゃありません!」


「「……。」」


「20才こうはんとやらの人はいい年したおじさんですわ!!」


 鼻息を荒くして腰に手をやり仁王立ちしながらエイダンに噛みつく勢いで話すフローレンス令嬢はそのあとも数十分はマシンガン並みにいい続けた。エイダンは始めこそ厳つい顔をしていたが今では気のせいか傷ついた顔になってるような……。

 何かフォローすべきか……。


「アナベル!!ここにいたのか!?」


 庭園の入り口から身なりのいい高齢の男性と30代の男性が城の護衛と女官が引き連れてこちらに向かってくる。察するに高齢の男性が前フローレス公爵ヘンリーでもう一人が爵位を引き継いだ現フローレス公爵イーサンだね

 令嬢の祖父と父親か。タッとそばにいた令嬢がそんな親の元へ駆けていった。そして、


「お祖父様!子供泣かせの極悪面騎士がここにいますわ!!!」

「アナベル!!なんてことを!!!」

「ハッハッハッ!そうかその男がかの有名な騎士か。たしかに厳つい面構えだ!愉快愉快!!」

「笑い事ではありません父上!アナベル、失礼なことを言うんじゃない。すまないエイダン」


ヘンリー公爵は豪快に笑いイーサン公爵がエイダンに謝罪しエイダンが気にしないよう言い繕う。あの令嬢の態度は祖父に似たのか……。

 少し様子を見てると父親に注意された令嬢がエイダンに謝るよう言われてるが頑なに謝らず父親に叱責されてるがそれでも口を噛み締めている。その様子に父親の空気も悪くなり始めた


「アナベル!!どうしてお前は謝らないんだ!?いい加減にしなさい!」


「………っ」


「このっ」


バッとイーサンが左手を上げ令嬢をぶとうとしたがヘンリーがイーサンの手首を掴み止めた。さすがに手を上げるのは良くない

「イーサン、ただ怒鳴り尽くすのはよくない。」

「ですが父上っ」

「それにここは公共の面前で殿下の前だ。この話は家に帰ってからにしよう。…アナベル、戻ろうか。久しぶりの外で疲れたろう?」


イーサンに打たれそうになり驚いたのか涙が溢れんばかり流れて酷い顔になっている令嬢に優しく声をかけたヘンリーのセビレを掴み睨んだ。父親を。


「お父様なんか大っっっ嫌い!!頭のハゲがもっと広がればいいんだわっ」


「禿げてないわっ!!」


「「……。」」

……最後に捨て台詞を吐いて祖父にくっついて庭園を出ていった。禿げてるのかい?公爵。


公爵が再度私たちに頭を下げ二人の後を追って行く姿を見送りながら思った。

(理解できないし疲れる人がはいるもんなんだな……頭の中はどうなってるんだ?)

隣のエイダンが疲れた感じで「公爵はたいへんですね……禿げるほどに」しみじみと1人事を言っていた


このときの私は令嬢に会うことは当分ないだろうと思っていた。


アナベル・フローレスとテオドール・アダムス


この二人の互いの第一印象は最悪に面倒。だったのが後に婚約者になるとは誰も予期していなかったであろう。


なんやかんやテオドールは理解不能なアナベルを気にしてます。なんだこいつ?みたいな

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