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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
第一章 幼少期編
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理解できない婚約者①(テオドール視点)

初別視点!難しい…



 自分の婚約者について思うことは「理解できない」ただこれだけだった。


王族に生まれ将来は兄上が国王になる。第2王子の私はいずれ臣下に下り国王に使えるのはもはや決まっていた。そのことに不満はないし優秀な兄上が国王になることに異議はない。兄上の婚約者であるリシュール帝国から来る姫君も人望があり聡明な人柄だと聞き我が国の将来は安泰だろうといわれている


 私が6歳の時に左大臣の一人娘グレース・フォスターを婚約者候補にどうだと打診されたがあきらかに政略がからんだ婚約なのは子供ながらに理解していた。


「テオドール様わたくしたとえ政略でも愛のある結婚がしたいのです。ですから政略としてだけでなくテオドール様とは親しくなりたいと思っておりますの」


わたくしの両親は政略でもラブラブで~と延々と語る彼女は幼いながらに結婚に夢見る少女で愛らしいのだろう。


「…そう、グレース嬢の素敵な両親のような関係になるよう私も努力するよ。けれど私たちはまだ正式に婚約した訳じゃない。わかるね?」

「は、い。テオドール様…」


おそらく私の返事で彼女は察したんだろう。私がグレース嬢のことは政略の意味以外で関心がないというのを。

もちろん自分の婚約者になる可能性があるのだから『義務的』に大切にするつもりはあり冷遇するつもりはないが政略に私は恋愛とやらを求めてない。



 あの顔合わせから半年がたつと一人婚約者候補にどうかとあてがられると自分の孫娘もどうだろうかと打診が来るようになったが欲に目が眩んだ顔が子供にもまるわかりだ。くだらないからすべて断った。

グレース嬢とは月1城で茶会をともにしている。最初の会話があれだからかグレース嬢も私との婚約に恋愛とやらを望めないと理解したらしく今では幼いながらに互いの勉学や自身の領地について近状報告するような会話をしている


ある日兄上に呼び出され、

「テオドールもう少しグレース嬢と親睦を深めれないか?お前たちときたら話す内容が義務的すぎる」


もっとこう、好きな菓子やら趣味や遊びや知りたいことの一つは話すこともあるし興味あるだろう、と婚約者候補に冷たいと苦言されたが興味ない


「お言葉ですが兄上、私はグレース嬢と趣味とやらの話をするよりも彼女の領地でやっている事業について話す方に興味あります」

「お前はっきり言うな…本当に6歳か?まぁ今はまだそれでもいいがそのままだといずれ愛想つかされるぞ」


兄上なりに弟を思っての忠告なのはわかる。グレース嬢と話すたびに子供ながらも博識について興味はあるがそれ以上思うことはない。



  『彼女』をみたのはそれから3ヶ月たった秋晴れだった


その日は騎士副団長から剣術の稽古をうけていたらフローレス公爵が城に登城したと門の兵から報せが来たことにより中断が余儀なくされた。

 東の砦を領地にもつフローレス公爵家は代々騎士を輩出している大国の四代貴族。東の砦の向こうの国と数年前まで小競り合いが度々あったが今では協定を結んでいる。現当主がその時の傷と年のため引退し息子に当主の座を渡すことを国王に報告しに来たのだとあとで知った。


 稽古が中断されて突然できた空き時間に城の北側にある第三庭園に来て暇を潰すことにした。四季を表す庭園は池に鴨の親子や赤い紅葉や黄色い楓の葉が浮かび秋が深まり春とは違う風景それが好きだな。が、

紅葉の木の枝に金髪の紫色の瞳をした太った子供がぶら下がっていた


「……知らない方とは話しちゃいけませんの」

「まだ何も言ってないよ。……落ちるよ、助けた方がいい?」

城の庭園に勝手に入る不届きものだが落ちそうになってるのを見ないふりはできないな…

「フシンシャとは話しちゃいけないの!!」


ぶら下がるのに限界が近いんだろう、涙声で叫ぶ少女に不審者扱いされ親切心が苛立ちになるがグッとこらえる。知らない人に声をかけられて不信に思うなら名乗ればいい


「私はテオドールこの国の第2王子です。君の名前は?」

「テオドールは私の王子様じゃないからおしえない!!」

誰も君の王子にはなりたくないだろう。意味も分からない。そんなことを悠長に考えていたらズッと枝から手が離れ落ちていく、が間一髪で私の護衛のエイダンがキャッチし事なきを得た。



「王子様が抱き止めてくれるんじゃなかったの!?」

「君の王子様じゃないから護衛に任せただけだ」


あのあと、落ちた恐怖心からかそれとも助かった安心感からかギャンギャン泣きわめく少女に疲れを感じ始めた頃離れたところから誰かを呼ぶ女官達が慌てる姿がみえるが何かあったんだろうか?


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