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今際の乙女ゲーム  作者: 抹茶パフェ
序章
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プロローグ



『あなたさ、もしかして異世界転生してるでしょ?』






ゼェゼェと息切れしている私と違い相手は息一切れてない。

笑顔で私が背中を預けてる壁に片手をついて私に詰め寄る相手はとっても爽やかな笑顔なのになぜだろ冷や汗がとまらない。


この学園は紳士淑女が礼儀や学力を学び競いゆくゆくは家業等を継ぐために国内の貴族が寄付金を積めても実力がなければ容赦なく入学することもできないと我が国誇る難関の有名な学園です。いったい何人の方々が入学できず絶望の淵に落とされたことか。


私も貴族に生まれそれに恥じぬよう勉学を励み淑女として恥ずかしくないよう公爵家の誇りを持っています。が、何故か今は訳もわからず校舎を走りまくる姿に私自身淑女とは?疑問ばかりが募るばかりです



周りに助けを求めたいが生憎どなたもいないから無理でしょう。

なぜなら目の前にいるご令嬢に授業を終えて、さぁ帰りますかと教室を出た瞬間なぜか般若の如くの顔で追いかけられ、条件反射で淑女であるまじき猛ダッシュで逃げまくりました。


結果、廊下にいた談笑していた生徒たちにぶつかりそうになりかけたのを上手くかわし、階段の手すりをすべ降りそれを目撃された教師に後ろから叱責されましたがここで止まるわけにはいかないとあえて聴こえないふりをして玄関からドレスの裾をたくしあげ中庭を駆け抜けてはあと一歩で女子寮の自室にたどり着く前に普段は使われてない部屋に追い詰められ同性に壁ドンされる始末です。


余談ですが、私が走って逃げたあと廊下にいた生徒たちは令嬢に壁に押しやられ階段を一番上段から下の段まで一足飛びで飛び降り私を叱責していた教師に突進してまで私を追いかける姿はまるで猪が森を汚され怒り狂うようだったと学園の噂になったそうですが、この時の私には知るよしもありませんでした。



なんですかこの状況。

誰か説明してほしい。いや、説明してくれる相手は目の前にいますがさっきまでの般若顔から爽やか笑顔に早変わりできるなんてさすがです!そして泣きそう。

お願いです。何かしゃべってください。


どれくらいたったのか、目の前にいる私と同じ公爵令嬢をは一つため息をついて私を見て見とれるような笑顔と首をかしげながらも確信に満ちた言葉に私は心臓が止まるかと思いました。



「あなたさ、もしかして異世界転生してるでしょ?」



この方は何を言ってるのでしょう。


なぜ なぜ なぜ


その事を知っているのでしょうか?


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