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8/22

 今日も学校に行くのだが、昨日と違う点がひとつ。

 ホームステイプログラムに参加している生徒が、ダンスレッスンを受けるのだ。

 ダンスは苦手。とても人に見せられるものではない。

 まわりの子も、心配しているようだった。

 まあ、何事も挑戦だと言うし、前向きに頑張ろうと思う。


 朝、ホストファザーに車で送ろうか、と声をかけられた。

 もちろん、お願いした。

 通学の距離はそんなにないけれど、日にさらされないのはありがたかった。

 今まで乗っていた車は、白。今回は、黒。

 そういえば、車二台あったんだね。


 一時間目はイングリッシュレッスンで、オーストラリアの食べ物について学んだ。

 といっても、日本みたいに堅苦しいやつではなかった。

 味の表現についても学んでいたので、試食して感想を言ってみよう、みたいな。

 実際に食べてみるというのは貴重な体験だ。

 しかしまあ味がすごい。いろんな意味で。

 ティムタムはめっちゃ甘い。一枚で十分。

 もし一袋全部一人で食べきってやる、なんていう人がいたら、是非止めてあげてほしい。

 私は、気づくのが遅かったけど。すでに犠牲者出てるし。

 カンガルーの肉のハンバーグは、個人的にはいけた。

 ちょっとパサついたツナみたいなかんじかな。

 あ、ベジマイトは無理。めっちゃ濃い味噌をなめてるような感覚。匂いも強いし、すごくしょっぱい。

 挑戦してみるのはいいけど、無理だと思ったらちゃんとやめよう。

 多分気持ち悪くなるから。


 今日のバディとの授業は日本語だった。

 日本で英語を勉強するのと同じような感じだった。

 やっぱり、不自然なところはあるみたい。

 常に丁寧語でやっているのが、不思議な感じだった。問題くらい敬語つかなくてもいいんじゃないかな、なんて思ったりした。


 そろそろ、ずっと心配していたダンスレッスンのことを話そう。

 オーストラリアの伝統的なダンスを教えてもらった。

 が、ウォームアップがハードだった。

 ふくらはぎがね、ダメージを受けた。

 オーストラリアのダンスは、スキップしたりまわったりするのが多いなと感じた。

 普段運動しない人にはつらい。

 ちなみに、今回やったのは、ヒールアンドトールとチキンダンスと名前がわかんないやつ。

 気になる人は調べてみて。


 いつもは書かないけれど、今日はおもしろかったので、二回目のイングリッシュレッスンも記しておこうと思う。

 これもまた食べ物の話だったのだが、今度は作るところから。

 まあ、作るといってもメレンゲの土台は買ってきたと言っていたが。

 パブロバというお菓子。

 ロシア人のバレリーナのパブロバさんをイメージして作られたお菓子なんだとか。

 メレンゲを焼いた土台に生クリームをのせ、イチゴとブルーベリーをトッピングし、パッションフルーツをかける。

 もしかしたら他のバージョンもあるかもしれないけれど、私たちはこんな感じで作った。

 簡単に作れた、と言っていいのかはわからない。正直、メレンゲ焼くのが一番大変そう。

 私の説明でわからない人は、自力で調べてほしい。

 感想、おいしかった。

 日本にも似たような味の砂糖菓子があった気がする。

 あの、ケーキの上にのってる、人形みたいなやつ。ちょっとかためのあれ。

 友達はフルーツがないと厳しい、すごく甘いって言っていたけど、私はメレンゲのあの甘さが好きだなと思った。


 夕食が今日もおいしかった。

 あいかわらず料理名はわからないけど。

 中華っぽい味付けだったかな。やっぱり自分好みの味なんだ。

 なんだか、食事のことばかり書いている気がする。飯テロ起こせないくせに。

 まあ、気にしたら負けか。


 全然記してなかったけど、ホストスクールじゃない方の、私たちの学校からの課題で毎日日記を書いている。もちろん、英語で。

 それのチェックをホストファミリーにお願いしてくださいと言われたので、毎日ホストマザーとファザーに頼んで見てもらっている。

 結構単純なミスをしていたり、中途半端な知識で書いていた文もあったり。

 チェックしてもらうと、いろいろなことに気がつけて、とてもいいなと思った。

 最初は頼むのにとても勇気がいるけど、今はホストファミリーも事情を知っているので慣れた。

 まあ、忙しい時は頼まなかったり、予定があらかじめわかっていたなら空いている時間に頼めるよう早めに書いたり、いろいろ融通をきかせながら。

 日記を見てもらうと、そこから自然と会話が広がるので、とても楽しい。

 今日は、パブロバを作った話から、ニュージーランドとオーストラリアで意見が食い違っている話を聞き出せた。どっちが先にそのお菓子を作ったか、って。実に興味深い。

 今日は疲れて眠そうに見えるから、ちゃんと寝てねってホストマザーが。やっぱりいい人だな。


 お風呂に入ったあと、洗面所の鏡を見たら、頬や話が少し赤くなっていた。

 多分、気づかないうちに日焼けしていたんだと思う。

 日焼け止め塗ってなかったからなあ。

 明日からはちゃんと塗らないと。

 こんがり肌どころじゃなくなるかもしれないから。

 あと、最近よく肌がかゆくなる。

 これは乾燥してるせいだと思う。

 手先はね、毎日寝る前にハンドクリーム塗ってるから大丈夫なはず。寝る前に塗ることに意味があるかは知らないけど。

 それでもささくれがちょっとできてるな。

 乾燥と日焼けの対策は怠らないように。

 怠ると私のようになるからね。


 空き時間にスマホのビデオや写真をあさっていたら、カラオケで歌った動画や部活の友達が踊っている動画が出てきたりした。

 オーストラリアに来て、しばらく日本のものから離れていたけど、やっぱり好きだなと思った。

 私はWi-Fiを繋いでいないので、インターネットを使えない。

 学校のルールを律儀に守ってるだけだから。真面目なだけだから。

 本当はめちゃめちゃ使いたい。

 とあるゲームで、配信されてからずっとログインボーナスとってて、確か二百四十何日とか、しかもスカウトが一日一回無料なんだよ。やりたいに決まってるじゃん。

 でも出来ないものはしょうがないからね。

 高額請求きて怒られるの嫌だし。

 あ、今の情報でどのゲームのことかわかったらすごいよ。

 話を戻すと、これは、ホームステイプログラムやホストファミリー、家族の性格なんかによるかな。

 私の両親は、ゲームだったらポケットWi-Fiあるからなんとかなるよ、とか言ってたくせに何にもしてくれなかったけど、ペアの子は親が心配性で持たせてくれたらしい。

 さっきゲームしてた。ちょっとうらやましい。というかうらめしい。

 あと、同じホームステイプログラムでもホストファミリーが許可してWi-Fiを使わせてもらっている場合もあるそうだ。

 ホストファミリーの子供たちになんでWi-Fi繋いでないの、ちょっと携帯貸して、って言われて設定してもらったらしいから、正確に許可をもらったとは言えないけど。

 Wi-Fi関係のことは人によるらしい。

 でも、Wi-Fi使えなくて良かったなって思うこともある。

 私は自覚してる方のゲーム依存症だったから、ゲームから離れる練習をしなくちゃなとは思ってた。

 一応現在高二だから、来年受験で、受験勉強とかしなきゃいけないしね。

 スマホ依存症は後々困るんだろうなって思うから。

 あと、スマホで調べられないからホストファミリーと会話しなくちゃいけないのも、すごくいい。

 コミュ症が治りそう。性格変わりそう。

 昨日書くの忘れてたけど、宿題でオーストラリアのスラングの意味を調べようってやつがあって、電子辞書じゃ限界があったのね。ものにもよるけど。

 たまたまいとこの手があいていたそうなので、彼女に調べてもらった。間接的にスマホ使ってるとか言わない。

 でも、会話が広がるのは確か。

 途中でホストファザーも帰って来て、みんなでスラングの話をした。

 ちなみに、オーストラリアのスラングのなかでも、使わないやつは結構あるらしい。古いんだって。

 結論的には、Wi-Fiなくてよかったかな、と。


 そんなわけで、今日は日本のものに触れてから寝よう。

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