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あれから、早一年。
結局、あのあとは力尽きて、いろいろな人にお土産話をするので精一杯で、日記はかけなかった。本当は最後の結末まで記さなければならないのに、申し訳ない。
日本に帰ったあとの感情はなんともいえず複雑だった。ちょっと無理矢理に押し出された感じもあったから、家族に楽しかったと言うのは癪で、無言でにこっとしたり、話をそらしたりすることが多かった。振り返って様々な話をして、今回のホームステイは貴重な体験が詰まった本当に充実したものだったと感じる。と同時に、オーストラリアでの生活のほうがあたたかかった、なんて感じることも多々あった。
ホームステイをすれば英語が上達する、という文句がよく聞こえる気がするが、ぶっちゃけそんなことはないと思う。コミュ力とリスニング力は多少上がるかもしれない、というくらい。特に、私のような形の短期のホームステイでは、話す力がぐっと上がる感じはない。ホストファミリーが私達のような存在に慣れているのもあって、伝えようとすれば汲み取ってくれるから。ちゃんとした英語を身につけたいのなら、もっと長い期間の滞在に加え、積極的な英語の勉強が必須だと思う。要するに、当たり前なんだけど、行っただけじゃ英語は上手くならないから、そこは頭のすみに入れておこうねってこと。
思い返せば、良い体験だったと感じる。事実、この日記を約一年後に読み返してみて、浮かんできたのは鮮やかな日常と笑顔だ。しかし、それはあくまで結果論。行く前は本当にしんどかった。親に無断で担当の先生に行かないって伝えようかなと考えたこともあったし、パスポートの取得をばっくれようかなと思ったこともあった。出発日の家出だって考えたよ。まあ、真面目でビビリだから、どれも実行できなかったけど。でも、行きたくないってことを担当の先生に話したときに泣き出すぐらいには辛かったし、行きたくなかった。先生は勿論、私もびっくりした。それくらい追い詰められてた私が行けたって聞くと、少し安心する人もいるかもしれないね。先生、あのときはごめんね。
私は行ってみたら楽しめたというタイプだが、中には現地の食事が口に合わなくて嫌だったなんていう人も多くいた。
私がこの日記をつけようと思ったのは、ホームステイに行く前の情報がありきたりなものばかりで、不安に襲われ気が滅入ったからだ。もし同じような立場の人がいたのなら、そんなたいそうな立場にいるわけではないが、少しでも力になりたいと思った。そこで、エッセイというカテゴリでありのままの文をここに投稿することにした。文体がバラバラだったり崩れていたりするのはそういう訳なので、今更遅いかもしれないが、許してほしい。
行く、行かないの判断は完全に個人によるが、不安な人も多かれ少かれいると思う。そんな人の決断をささえるささやかな材料にでもなればいいなと私は思う。こんなあっさりしたまとめで申し訳ないが、多くの人のホームステイの体験が前向きなものになることを心から願っている。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(^^)
初めてこのような形のものを投稿したので、よくわからない部分や質問があったらご気軽にどうぞ♪