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4.漸く事件の起きる時

本編がいつも短い。

「そういえば他の戦闘狂…、母さん達は?」


「母さんは爺さんと屋根の上でやり合ってる。」


「「何で!?」」


「最近煩い近東の組織にどっちがカチコミに行くかで揉めてるらしい。んで、父さんが無駄な説得を試みてる感じ」

 

「へぇー………そうなんだ…」


「叔父さんと大叔父様が『もう揉み消し切れない』って泣くなぁ……」


耳を澄ませば屋根の上から走行音や打撃音が聞こえる。

ガシャン、ドカンと瓦屋根があちこち破壊されているようだ。


 いつも胃薬が手放せない親戚を思い出しながらカナサと迅が『平和と安心』って何処の国の呪文だっけ……とどこか遠い目をしたそのとき。


ドオォォォ────ン!!


 鼓膜が破れそうな爆発音と衝撃が三人を襲った。

 

「キャーッ!っ何なのっ!?」


 耳を塞いでしゃがみこんだカナサが叫ぶが誰もその答えは持っていない。

 何とかそれぞれの無事を確認したが、その直後離れや道場の方からも爆発音が聞こえた。

 部屋の壁も柱も拉げて傾き、今にも倒壊しそうだ。

 爆発の方向や箇所からしてガス漏れや、電気配線等が原因ではない。母や祖父が殴ったからと爆発するような物もない。恐らくは何者かの故意による爆発だろう。


 都会のビル街でも、人気のない採掘場でもない、地方地主宅に爆発物が仕掛けられるなんて……


「なんだよっ!!地球侵略は先ずビル街から攻めるのがセオリーだろっ!!!」


「こんな時に何バカな事言ってんの兄さ────」


 戦隊ヒーローの様式美的バカ発言はさて置き、優雅は咄嗟に弟と従妹の二人を左右の脇に抱えると、茶の間の窓を蹴破って外へ飛び出した。

 因みに余談ではあるがこの窓、国家要人御用達の対テロ戦用強化ガラスである。


「ちょ、きゃあっ」


「黙って頭でも庇ってろっ!」


 いったいどれだけの爆弾を仕掛けたのか。未だ彼方此方で爆発が続いている。

 走って屋敷からできるだけ離れ二人を地面に下ろすと、先程まで屋根に居たはずの両親と祖父の姿を探したが何処にも見当たらない。


「うがッ!!」

 

 優雅は体勢を屈め、己の身で覆う様にして二人を庇っていると、爆風で飛ばされた瓦礫が頭部に直撃し視界が暗転した。


 犯人め、貴様だけは絶対許さねぇからな────


 薄れゆく思考の中で優雅は、この爆発で昔から撮り溜めていた自分の戦隊コレクションが吹き飛んだであろうことにブチ切れていた。



───事件はその日起きた。

しかし、本当はもっと前から起こっていたかもしれない………

ルパンvsパトがシンケン以来の初見戦隊なので

SPで最近はオレンジとかおるんか!!と衝撃だった。

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