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SPARK FILM  作者: 朝永有
4/11

ストロボ・ストップタイム

傘を引きずって作った迷路を

君はステップ一つで飛び越えた

雨上がりできらめく太陽のせいで

無邪気な笑い顔がとても眩しい


時計の針が作った影の上を

君はステップ一つで飛び越えた

時間の制約を無くしてしまうような

魔法の笑い顔がとても眩しい


飛行機雲 映る水面

消えそうな水たまりが揺れて

始まりの音が丸く広がった


そして

音が止まった 風が止んだ

それは僕の願いが起こしたのか

それとも君の眩しさのせいか


制服の袖がまた揺れ始めた

僕が見ていたのは幻の瞬間

そうだと思わずにいられない

やっぱり君のせいなのかな


踏み固めて作った常識を

君はステップ一つで飛び越えた

無重力を作り出しているような

無邪気な笑い顔が眩しい


5時のチャイム 響き渡る

また一つ明日が近づいて

この瞬間が終わらないでほしい


そして

星が光った 月が笑った

どれも全て新鮮に見えていた

いつも当たり前に見えていたのに


制服の袖がまた揺れ始めた

僕が見ていたのは幻の瞬間

そうだと思わずにいられない

やっぱり君のせいなのかな


なきじゃくる女の子

空へと浮かぶ風船

君のステップ一つで

笑顔を取り戻せるよ


そして

音が止まった 風が止んだ

それは僕の願いが起こしたのか

それとも君の眩しさのせいか


制服の袖がまた揺れ始めた

僕が見ていたのは幻の瞬間

そうだと思わずにいられない

やっぱり君のせいなのかな

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