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SPARK FILM  作者: 朝永有
11/11

光視

これまで歩いてきたこの道を見た

希望と後悔の花が咲き乱れている

畦道や茂みの中をかいくぐり続け

数え切れない傷と共にここまで来た


言葉では伝えきれなかった心を

表情では分からなかった背景を

時間が作ってくれた距離感で

少しずつ飲み込めた気がするんだ


思い出といえるものがあったかな

あの日終わると思えなかった帰り道

夕方の中に黒く長い影を伸ばして

カラスの鳴き声をずっと聞いていた


鮮やかな景色を切り取って

光の欠片を空に投げ上げる

目の前をひらひらと踊る様は

春の訪れを喜んでいるようだ


嬉しさや寂しさを巻き込んで

これまでの日々を肯定できたら

目の前をひらひらと踊る光みたいに

なれる日が来るのだろうか


これまで歩いてきたこの道を見た

希望と後悔の花が咲き乱れている

その土をその水を作り上げたのは

あの足跡以外この目には映らない

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