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1話

魔法学院

先生

「進級おめでとう。といってもあがれなかった奴はいないんだがな。君たちは三年間基礎を学び後一年基礎を学べばいろいろな進路がある。まあとりあえず仲良くいこう。早速だが授業を始める」

先生が早口に言う。あいさつが早口で短いのは一人の生徒が凄まじい威圧感をだしているからだ。威圧感をだしている生徒の名は『サヤ・ジークハルト』アルビオン王国の侯爵家で三大貴族と呼ばれる家の娘である。

「サヤなんか怖いよ。どうかしたの?」

声をかけたのはアリシア・ソレイシィ。三大貴族の一つである。

サヤ

「あの無能と同じクラスなんて最悪ですわ」

アリシア

「無能なんて言ったらダメだよ。カグヤはお兄さんなんだから」

サヤ

「あれは兄ではありません!」

大きな声に先生も注意する。

先生

「そこ、うるさいぞ。じゃあソレイシィ復習だ。魔法について言ってみろ」

アリシア

「え〜と、魔法には属性があって火、水、土、風、雷があります。これは基本で派生もあります。」

先生

「よし。他にも光と闇があるが光は始祖以外はいない。闇は命を代償にするといわれて使える奴もいない。無理矢理使った奴は命を失うからな。今日は基本的な魔法を復習しよう。この中で魔法の矢が使えない奴はいないな。」

男子A

「フリューゲルは魔法の矢が使えませんよ」

侮蔑の入り交じった口調で言う。

先生

「…そうか。とりあえずやってみよう。フリューゲル、カグヤ・フリューゲル。前に出てきなさい。」

カグヤ

「………………」

男子B

「カグヤなら寝てますよ。」

先生

「……では代わりにライト・クライン」

ライト

「はい。」

サヤ

「あのクズ」

先生

「ではクライン、魔法の矢だ。小さなものにしろよ。」

ライト

「わかりました。」パリッ

先生

「雷だな。よくコントロールできているぞ。戻っていいぞ」

ライト

「わかりました。」先生

「魔法の矢は基本だが戦闘ではよく使う魔法だ。クラインのように無詠唱でできないとダメだぞ。魔法には呪文の詠唱が必要だ。しっかり練習すれば詠唱破棄や無詠唱でも出せるようになる。では今日はこれまで。解散だ。」

ライト

「カグヤ起きろ。授業は終わったぞ」

カグヤ

「ん、ああ。帰るとするか。」

扉に向かう二人

サヤ

「………………」

ライト

「ずいぶん睨まれてるな。」

カグヤ

「知らないな。さっさと帰るぞ。」

ライト

「待て。置いてくな。」

男子A

「あの無能が同じクラスじゃ行事は不利だね。少なくとも一人分人数が少ないからね」

男子C

「そうだな。でも他のはかなり強いから大丈夫だろ。」

男子A

「学年トップクラスの三大貴族がいるからな。」

アリシア

「そんな言い方はいけないと思うよ。」

男子A

「ソレイシィさん。でも…」

サヤ

「アリシア、さっさと行きましょう。他人の力をあてにするような者は放っておきなさい。」

アリシア

「待ってよ。サヤ」

男子A

「やっぱりジークハルトさんは凄いな。威圧感が違う。」

男子C

「でもいつもより凄くなかったか?」

男子A

「無能な兄と同じクラスになったからだろう。」

男子C

「あの二人って兄妹だったのか?」

男子A

「知らなかったのか!あの二人は双子らしい。無能過ぎて家から出されたらしい。」

男子C

「へー」


ライト

「明日は精霊召喚だな」

カグヤ

「そうだったか?」

ライト

「基礎科の最後の年に精霊召喚をするのは皆知っているぞ」

カグヤ

「まあ、がんばれ」ライト

「がんばるのはお前だ。凄い精霊を召喚して見返してやれ」

カグヤ

「明日の精霊召喚は何も出てこない」

ライト

「それはないだろ。」

カグヤ

「さてな」


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