プロローグ
一年ぶりに小説家になろうを開けたので、新作を書きました。ほかの作品は全然終わってもないですが、この作品は週一を目途に更新していきます。失踪するかもしれませんが、よろしくお願いしますw
「っしゃあああああああああああ‼︎」
春休みも終わりが迫る4月頭の某日。
俺は自室のベッドの上で、スマホを片手に雄叫びを上げていた。
やった......ついにやり遂げたぞ俺は!
「いやいや何してんの兄ちゃん」
ガラッ扉を開けて妹が開口一番にそう言う。が、興奮している俺の頭には入ってこない。
「いえーい!」
「いや質問に答えろや」
「ひゃっほーい!」
「人の話を聞け!」
「フォオオオオオオオオオオオオ‼︎」
「.........」
「.........いやマジすんませんした」
「はいはい」
本当にちょっとだけ、どれくらいかというと0.001マイクロメートルくらい、調子に乗りすぎた。妹が鬼の形相でこちらを睨んできたので、さすがに謝罪をする。
………………。
「いや、0.001マイクロメートルって1ナノメートルでいいだろ、頭悪ぃなあ」
「いきなり何言い出してんの。頭悪いというか頭おかしいのは兄ちゃんでしょ」
「……」
妹がジト目で何か言っているが、言っている意味が分からないので無視する。
「無視すんなし!」
「いや、今は達成感に浸ってたい」
俺はそう言ってスマホを掲げ、ディスプレイを見つめてニヤニヤと眺める。
いや、正確にはスマホのディスプレイの右上を眺めて、と言ったほうがいいだろう。
「結局何があったの―――――ッ!?」
さすがに俺をこんな風にしている要因が知りたかったのか、妹がスマホをのぞき込む。
と同時に、目を見開いて驚愕の表情になり、「マジで?」と俺の顔を見つめる。
その言葉に俺はニヤッと笑みをさらに深めて、右手でグッドの形を作る。
すると妹は呆れた、と言わんばかりにため息をつく。
「はぁ……さすがのゲームバカも、ここまでいくとちょっと怖いわ」
「誉め言葉として受け取っておく」
そう言って俺は無料チャットアプリを起ち上げ、《健志》との個人チャットに先ほど叫ぶ前に撮っておいたスクリーンショットと、「キタコレ!!!!!」という言葉を送信した。
すると妹は未だ驚きと呆れが混ざった表情で、当然の疑問を口にした。
「でもどうやったの? そんな――――――」
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