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花園で笑う  作者: 宮澤花
第3部 対決
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断章 妖精 -4-


 終わる。終わる。世界が終わる。

 

 僕たちと彼女の秘密の園が。

 美しく仄暗く、幸せだった秘密の刻が。


 幼い子供の夢のように、

 残酷で歓びに満ちた日々が。


 黄昏に囚われるように、

 花の色がうつろうように、

 初めからなかったのだと言うように。

 僕らの世界は終わっていく。


 一緒に遊んだ彼らはみんな、

 俺も/わしも/あたしも/私も/

 去って行き。


 彼女は風に消え去って、

 気付けば僕はただひとり、

 砂漠のような淋しい世界に、

 途方に暮れて立っている。




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