194/211
断章 妖精 -4-
終わる。終わる。世界が終わる。
僕たちと彼女の秘密の園が。
美しく仄暗く、幸せだった秘密の刻が。
幼い子供の夢のように、
残酷で歓びに満ちた日々が。
黄昏に囚われるように、
花の色がうつろうように、
初めからなかったのだと言うように。
僕らの世界は終わっていく。
一緒に遊んだ彼らはみんな、
俺も/わしも/あたしも/私も/
去って行き。
彼女は風に消え去って、
気付けば僕はただひとり、
砂漠のような淋しい世界に、
途方に暮れて立っている。
終わる。終わる。世界が終わる。
僕たちと彼女の秘密の園が。
美しく仄暗く、幸せだった秘密の刻が。
幼い子供の夢のように、
残酷で歓びに満ちた日々が。
黄昏に囚われるように、
花の色がうつろうように、
初めからなかったのだと言うように。
僕らの世界は終わっていく。
一緒に遊んだ彼らはみんな、
俺も/わしも/あたしも/私も/
去って行き。
彼女は風に消え去って、
気付けば僕はただひとり、
砂漠のような淋しい世界に、
途方に暮れて立っている。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。