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花園で笑う  作者: 宮澤花
第3部 対決
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断章 記憶 -4-


 それは、入学してそう月日の経たない頃だった。

 生理痛がひどくて保健室に行った。


 保健室の先生は若くて綺麗で優しくて。

 なのにどうしてか、ひどく気配がからっぽだった。


 決められたことしかしゃべれない人形と会話しているみたいで、

 何だかとても不安になった。

 

 それは自分が緊張しているからなのだと。

 そんなことはないのだと言い聞かせても。

 不安はどんどん強くなった。


 先生がチェックのカップにハーブティーを入れてくれ、

 アロマポットに火を入れた。


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