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ベルフォレスト王国再興  作者: 恋愛の神様になりたい青年
1/2

プロローグ

ばいばいきーーーん!

真っ暗な夜空に浮かぶ赤い月を睨みつけながら少年は目的地まで進んで行く。

所々、荒廃した地帯が目に入る辺り、ここは風化されている土地だとわかる。

時間が夜だと言ってもこの真夏のような暑さに服は汗で湿り出していた。

ここまで来るのに徒歩で2ヶ月という期間を要した。

やがて、目的地の前にまで到着した。

上を見上げて絶句した。


「……。 凄い荒れようだな。 これがあのベルフォレストか」

驚いた感想を述べた少年は懐かしい表情をしながらもう一度見上げた。

目の前に聳え立つ城は且つて最も栄えていた国、ベルフォレスト。

その都市、ベルムント。


崩れている大きな扉を潜り抜け城に進入した。

「僕は帰ってきた。 全てを失ったが戻ってきた」

左手握りこぶしをつくり、上に掲げた。

その際、少年は懐かしさの余り目から雫を垂らしていた。


少年はきづかなかった。

左手の甲の刻印が輝いてた事に……。


地図を広げ、赤く印がついている地点まで進んでく。

進んだ先は行き止まりだった。

手近なものを手当たり次第触った。

一箇所、窪みのような場所を見つけ、そこに腰に下げていた剣を突き刺し、柄に向かって飛んだ。


バキッと鈍い音がし、剣は折れた。

結局、窪みは数センチしか開かず、違う手段に出る事にした。


【我が盟約に従い 力を示せ 十二階位魔法 土砂崩れ】

口ずさみ魔法の詠唱が完了した直後、先程の窪みが徐々に小さな音をたて崩れ出し、直ぐに轟音を響かせ道が埋まった。


「…………」

沈黙。 ひたすら沈黙。


「あははは、やってしまった」

乾いた笑いが込み上げてくる。


【我が盟約に従い 力を示せ 五階位魔法 真元突破】


真元突破……同じ物質を貫く事ができる魔法

先程の土砂を『指定』し貫いた。

ポッカリと大きな穴が空いた空間が出来上がった。

その穴を少年はひたすら何か《・ ・》を目指して歩き続ける。

暫く進んだら、豪奢な扉が出現した。

「ここに王家の秘宝のペンダントをかざせばいいんだよな」

ひとりごちた少年は首から下げていた首飾りをとり、扉に向かってかざした。

ゴゴゴと大きな音を響かせ扉が自動であいていく。


部屋には書棚と床にビッシリと書き込まれた魔法陣。

魔法陣に手を乗せたが反応がなし。

試しに魔力を込めた。


体内の80%は抜けたであろう量を注いだがまったくの何の反応を示さなかった。

仕方なく、ここにくる途中に大量に買っておいた食事を魔法鞄マジックポーチから取り出し、軽く食した。


「ふわぁぁ〜。 まさかの反応なしとは想定外だったな」

独り言を呟いた少年は徐に立ち上がり書棚から数冊本を取り出した。

その本をひたすら読み続け、やがて睡魔に襲われ眠りについた。




2


背中の痛みで覚醒するという牢人のような生活で最悪な朝を迎えた。

「今日は、魔力を僕からじゃなく大気から持ってこられるか実験してみるか」

やるとなったらとことんやる生活な少年は口元をニヤリと浮かべ実験に没頭した。







それから1年、少年は13歳になっていた。

「大気の魔力安定。 並列状態維持確認。 召喚魔法起動。 」

床に書かれている大きな魔法陣の四隅には細かい魔法陣が幾重にも繋がり、大気中の魔力を取り込み、超大な魔法陣にどんどん集まってきている。

集まりきった直後、眩い光が辺りを掴んだ。


光が晴れた所には一つの携帯がポツンと置かれていた。



「よっしゃぁああああ! 成功だ」

手を叩き一人で小躍りするくらいの喜んでいた。

少年は携帯の元に行き、中身を確認した。


「倉島梨花? ん〜知らないな。 少しくらいいよね」

失礼するよと梨花さんに心で謝り携帯を弄くった。

ふむふむ、こいつ寂しいやつだな。

画像には愛犬の写真と自撮りの写真だけ。

アドレス帳には家族と自宅しかない。

可哀想な女の子だな。

それから、中のものを電池が切れるまで弄くりまわった。



「はぁ〜。 結局収穫ゼロ。 召喚をやり直しますか」

気を取り直した少年は目標に向かってあるきだした。













あれからまた1年が経過し、その間に色々な物が召喚された。

PC、冷蔵庫、お米、傘、サンダル、帽子、パンツ、かつら、etc……。

様々な地球の物が召喚された。

今回の実験で分かったのは召喚物は必ず単品で召喚されるわけではない。

複数は当然、空召喚もあった。


今回の実験は生物召喚。

あちらで生きている存在をこちらに召喚できるかの実験だ。


「大気の魔力安定。 並列状態維持確認。 空気濃度完了。 召喚魔法起動」

手のひらに集めた魔力を魔法陣に添えた。

すると、辺りがいつもの数倍の眩しい光が発現した。


光が晴れると一匹の黒い子猫がいた。


「ニャー」

こちらにつぶらな瞳を見せ媚びるように鳴き始めた。

仕方がないので陣まで行き、子猫を持ち上げた。


「ニャーニャーニャー」

何言ってるかわからないなは仕方がない。

取り敢えず実験は完了した。


僕は子猫にシロと名付けた。

黒猫なのに白。

変なはずかない。


シロを抱きかかえだいぶ前に召喚したベッドに包まって就寝した。



起きたら早速、実現を開始。

次は指定。

召喚物を指定して召喚するという実験がはじまった。


最初は「東京のコンビニ弁当」と徐々に範囲を狭めてどんどん召喚されていった。





























あれからまたもや1年が経過し15歳になり、少年から青年に変わった。

前世の年齢と同じ歳になってしまったな。

指定召喚はもう完全に出来るようになり当初の目的通り、異世界人の召喚を開始する事になった。


「大気の魔力安定。 並列状態維持確認。空気濃度完了。認識固定。 指定:2015年10月20日 立川 隼。 召喚魔法起動。 」


いつものような光が溢れた。

光が晴れると人が立っていた。


「あれ? どこだここ?」

辺りを首を左右にふりふりしながら確認している青年は立川隼だった。

直後、こちらと視線が合い僕は数年ぶりの涙を流した。


「ど、どうしたよ。 君、大丈夫かい?」

シュンのオロオロとした表情を見た途端笑いが込み上げてきた。

「はははははは。 変わってない。 昔のシュンのまんまだ」

頬を緩めながらシュンの顔をじっくりと見た。

「俺のこと知ってる? 誰なんだ? 」

薄暗い室内なせいかシュンは僕に気付かなかった。

「ちょっと待ってね。 【我が盟約に従い 力を示せ 十二階位魔法 蛍光】っと大丈夫かな?」

魔法により暗い室内から急激に明るさをました。

シュンは人影のある僕の方を向いた。

「……っ!? れ、蓮也なのか?」

こちらを唖然とした表情で言ってる辺り、凄く驚いてるんだろうな。

「そうだよ。 久しぶりだね。 シュン」

涙を流しながらこちらに向かって飛び出してきた。

「蓮也、蓮也、蓮也。 会いたかった」

僕にグチャグチャと色々な汁で汚れた顔を擦り付けてきた。

だが、しかし僕も会いたかった。

寂しかった。 辛かった。 もう何度も諦めようと思った。

だけど、会えてよかった。

「僕もだよ。 親友」

お互い硬く数分抱き合い続けた。



「それより、色々説明してくれ」

シュンの質問に僕はまったをかけた。

「全員を揃うまで待って」

僕の言葉にシュンは首を縦にふり首肯した。



「大気の魔力安定。 並列状態維持確認。空気濃度完了。認識固定。 指定:2015年10月21日 白坂 雫 北乃 瑠璃 星川美紅。召喚魔法起動。 」




光があけ、3人の女性が現れた。


やぁ!ここまで読んでくれたのか?

うれしいね。

作者は迷っている、プロローグの次を1話として始めるのか

幼少期編を書いてプロローグの過去を1話から送るのか

うーん!どうしよう

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