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羨ましい





私は鞄を片手に持ちながら時計を見た、



まだまだ時間あるなぁ。




それに教室には生徒がまだ残っている、もしここでアイツしか掃除などをやっていないところを知られ私だけ帰ったと知ったら……うわー最悪だ。




しょうがない、黒板でも綺麗にしながら様子を見よう。





私は黒板消しを手に持ち黒板の隅から綺麗に掃除していった。



チラッと染谷秋都のことを見れば、クラスの人達と話していた。



男と女、両方と仲良く話している。




アイツの笑顔は自然でとてもじゃないけど作っているようには見えない。



だけど私の笑顔はいつも作り笑いで自然に笑えるアイツがすごく羨ましかった。






私が通っていた中学校は私立校だった、ここら辺じゃ有名でそこの制服を来て街を歩くだけでも一目置かれるのだ。



そんな学校に私とアイツは通っていた。





だけど私は問題児、成績がいいというだけで学校に留まらせてもらっていたのだ。



だけど高校に来るのは…と学校側から全面的に否定され私は高校は普通のところに来た。




別に悲しくはなかったよ、アイツとも離れられるそう思ったから。





でもアイツは私について来た。




今も声を出して笑っている、羨ましい。




今もアイツには人が集まる、羨ましい。




今もアイツは私を追い掛ける、鬱陶しい。






最後のでシリアスな雰囲気はだいなしである。





と、いつの間にか教室にはアイツと私しかいなくなってた。



アイツは馬鹿だから私の存在に気付いていないらしい、帰らせてもらおう。





せっせと頑張るアイツをがんばれよーと心の中で思ってもみなかったことを言って教室を飛び出した。




あっ、トイレ。





ここで何とも言えない尿意に襲われ私はトイレにへと駆け込んだ。






――――5分後




ふー、すっきり。






千春がすっきり気分を味わっている時、秋都は掃除を終え大量の提出物を両手によろよろしながら階段を降りていた。




と、案の定体勢を崩した秋都は階段の下の方で転んだ。










ドサッ、




階段の方でそんな大きな音が聞こえてきた。





私は気になってそちらの方にへと歩いていった。








「あっ…」



そこにはいったぁーと言いながら尻餅をついているアイツがいた。







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