表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

5 紅いドレス

ホテルに着くと、二人は同時にボスンッと、ベッドに倒れこんだ。ハイドはソファーで寝こけていた。二人はごろごろしながら、あの男に渡されたものを(なが)めた。

アクロに渡された細長い箱の中からは、黒じゃないかと思うほど深い深紅の、フェンシングで使うような刀身(とうしん)の細い剣。レイピア。

バラの象られた鍔の部分も深い深紅だった。

シェンに渡された、小さな四角い箱からは、タンザナイトと言う宝石を削って造られた、透き通るような薄い青色の鉤爪が二つ。エッジ。

鋭くとがった爪の先が青い光を放っていた。

「おっ、結構得意なタイプの武器だ」

シェンは嬉しそうに言った。

「物を投げて攻撃かぁ、野生だね」

「うっせぇ、お前の何だよ」

「レイピアだよ、細い刀身の剣、主に突く攻撃、斬る事も出来るんだ。」

「お前が欲しかったのって、短剣、ナイフだろ?良いのかよ、そんなんで。」

「うん、まぁ、追い返されるような形だったし、この国ではこれだけでいいよ。あっ、でも、依頼完了のお礼にナイフを頼んだから、それを楽しみにしとくよ」

「ふぅ~ん」

「たっだいまぁ、ですぅ!」

ジャスミンが、能天気な声を出しながら帰って来た。

現在、えいと・おくろ~っく

「どうでした?」

「ふっふぅ~ん♪王宮で、明日、舞踏会があるらしいんですよぉ、参加は自由らしいですぅ、だから招待状はなぁ~し!」

「そうですか、分かりました、ありがとうございます。」

「いいえ、どうってことないですよぉ、て言うか、本職だし、情・報・収・集♪」

「本職って?」

シェンは不思議そうに聞いた。

「情報屋ですぅ♪」

ジャスミンは蠱惑的に微笑んだ。

「情報屋って?」

「情報を売る仕事だよ、お・馬・鹿・さん」

アクロが茶化す様に言った。

シェンは拳をつくって、振り上げるだけに留まった。

「おやや?アクロちゃん、それなにですぅ?」

ジャスミンは興味津々に、床に落ちている、男に渡された、服を眺めた。

「もしかして、アクロちゃんも、お洒落に目覚めたので「んなわけない!」・・・、ですよねぇ~」

アクロは台詞の途中に慌てて言った、ジャスミンはがっかりしたように言ったが、服を拾い上げた。

「わぁ~、モスリンたっぷり!可愛いですぅ❤アクロちゃんにぃ、とっても似合うですよぉ!!」

ジャスミンはウットリとアクロと服を見ながらクルクルと回っていた。

「・・・・・・嫌な予感がする・・・」

アクロはそう呟いた。


まだまだ行くぜぇ~ww

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ