バレた
2日目の朝。俺はルームメイトとともに朝食会場に向かった。俺はそこでまたしても、蓮池を盗撮した。変なところを取ったとかではなく、普通の写真だが、やはりバレたらどうしよう、という考えが頭をよぎった。
その後1つ目の体験場所に移動した。ちなみに、蓮池とは別の場所だ。俺は、陶器の絵付け体験をすることになっていた。
俺はナチスの鉤十字やらハ◯ー・◯ッターに出てくる◯の秘宝のマークなどを白い陶器のコップに描いた。後は職人さん達にもう一度焼いてもらい、完成したら学校に届くとのことだった。
その後、とある観光農園に移動した。他のところに体験に行っていた同級生たちも集まってきて、全員集まったところで昼食を食べた。
その後、ジャム作り体験をして、次の場所に移動しようとバスに乗り込んだ。俺は、隣のバスに乗り込んでいる蓮池を窓から盗撮しようとした。その時だった。
蓮池の近くに座っていた彼女の友達が、俺がカメラを構えていることに気づき、勢いよくカーテンを閉めたのだ。
俺が蓮池のことを盗撮しようとしていた事がバレたのだ。いや、そうだろうか。もしかしたら、蓮池の友達は、自分が盗撮されていると勘違いした可能性もある。
本当のところはわからないが、とにかく俺が盗撮をしようとした事自体はバレた。その後、近くのとある川に移動し、ラフティング(川下り)をした。その後、更衣室で、とある男子に、
「金田お前、盗撮したんだって?」
と言われた。どうやら、噂は広まってしまっているらしい。俺、社会的に詰んだかもしれない。
更に悪いことに、ホテルに向かうバスの中で、隣の席の男子に俺が目を離した隙に勝手にカメラの中身を見られて、その中身から俺の好きな人が蓮池であることがバレてしまった。その話を大声でしてしまったせいで、周りの人にも聞かれてしまった。少なくとも数人に、俺の好きな人がバレてしまったのだ。これまで、誰に対しても、1番の親友にすら隠してきたことなのに。
ああ、こんなことになるなら、盗撮なんてしなきゃよかった。俺はそう思った。やはり、悪いことはするもんじゃないな。
ヤバいところを取ったとかではなく、普通に歩いてるところを撮ったりしてるだけなので、「盗撮」よりも「隠し撮り」のほうが適切かもしれませんが、ここまで「盗撮」で来たので、このままいきます。