出会い
俺の名は金田正治郎。神戸市のとある中学校に通う新中学2年生だ。部活は男子ソフトテニス部に所属している。
「こいつらが今年のクラスメイトか…」
と思いながら、俺は教室を見渡した。
すると、
「よっ、君が金田?」
声をかけられたので振り返った。女子だった。はじめて見る子…いや、そういえば一度テニス部の男女合同練習試合であたった事がある。あのときは確か、ボコボコにされたっけ?ということはこの子、女子ソフトテニス部か。名札には、「蓮池」と書いてあった。
「これから1年間、よろしくね。」
と言われたので、
「ああ、よろしく。」
と返した。
それから2年生としての学校生活がはじまり、蓮池とも関わることが多くなった。理科の実験で同じ班になったり、職業体験プログラムで同じ事業所に行ったり…
一緒に過ごして見てわかったのは、蓮池は明るい性格で、誰に対してもフレンドリーであることだった。男子との距離も結構近く、時々軽く叩かれたりもする。顔も結構かわいい。俺の心は、だんだん蓮池に惹かれていった。
1学期の終わり、学級委員選挙の時、クラスメイトの名簿が配られた。(誰を委員に推薦するか、その中から選ぶのだ。)
その時、俺はふと、そういえば蓮池の下の名前を知らなかったな、と思った。少し惹かれはしていても、その時は別にまだ、いわゆる「好きな人」ではなかったのだ。
そしてその名簿の中から蓮池の名前を探してみると…
あった。
蓮池香里奈
それが彼女の名前だった。