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スノウシング  作者: ジャンマル
1/1

記憶屋

「あなたはこれからいろいろな人の記憶を呼び覚ませていくの」

「どんな?」

「それはもう色々。辛い思い出や楽しい思い出、ほんとうにたくさんの」

「せんせいも見てきたの?」

「ええ。これからあなたに教えるのは最後の試練よ」

「最後?」

「そう。最後」


 記憶屋。人々の記憶を渡り歩く商人。時にその思い出に感動し、嫌悪する。いろいろな記憶を直接見て、本人に思い出させるその特殊な職業は人々に隠れ人知れず存在していた。

 様々な国を渡り歩き、僕は今日日本にやってきた。せんせいとの思い出の地へ。


「ここが……懐かしいなあ、日本。前の国は戦争戦争で大変だったしなあ」


 記憶屋は宿を持たない。渡り歩き、人々の記憶を思い出させる代わりにいろいろなものをもらい歩いている。お金の時もあれば、大切なもののときもある。そうやって交換を重ねていくことで、ある一つの目的の記憶を探している。……せんせいの記憶だ。せんせいはある日突然姿を消した。10年前、僕が18になったときには弟子を持ちなさい。そう言い残して

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