7話:迷路へ
俺はミリーの誤解を解いたあと、クレアとレイナと一緒に古着屋に来ていた。クレアとレイナの服と、俺の服を買いにきた。服は大事からな。
「じゃあ一人上下セットで三着までな」
「うむ、わかったのじゃ」
「はい、わかりました」
そう言ってそれぞれ服を見ていく。う〜ん、どういう服にしようか迷うな。おっ!いい服発見。黒を基調とした服だ。残り二着だな。その後、黄土色のズボンと紺色の服を買い、灰色のズボンと白色の服をそれぞれ買って、クレアとレイナの元に向かう。
「どうだ、いい服見つかったか?」
「うむ、この三着じゃ」
「本当に三着も買っていいんでしょうか?」
「ああ、服は大事だからな。それにお金もまだ余裕があるし、遠慮なく買っていいぞ」
「わかりました。ではこの三着を」
「よし、じゃあこの九着だな。すいません、会計お願いします」
俺達はそれぞれ服を買い、古着屋を出た。よし、次は冒険者ギルドだな。
「次は冒険者ギルド行くぞ」
「仕事か?」
「いや、迷宮に潜る為に必要なものがどこに売ってるか、聞きに行くんだよ」
「ああ、そういうことか」
話ながら冒険者ギルドに入り、エレナさんのところに行く。
「あっ、伸弥さん。仕事ですか?」
「いえ、今日は別の目的で」
「そうですか。で、その後ろの子たちはいったい?」
あっ、考えてなかった。う〜ん、ここは無難に、
「友達の妹です」
「はぁ〜、友達の妹ですか」
「はい、そうです。あの〜、本題に入っていいですか?」
「あっ、はい。どうぞ」
「えーと、迷宮に潜る為に必要なものって、どこで買えます?」
「それならここで買えますよ」
「本当ですか!」
「はい。テントとナイフ、水と携帯食料で、銅貨30枚です」
マジで冒険者ギルドって便利だな〜。何かあったときのために、2セット買っとくか。
「じゃあ一様2セットで」
「はい。まいどありがとうございま〜す」
ホクホク顔で冒険者ギルドを後にする。いや〜、冒険者ギルドで一気に買えるとは、マジでラッキーだな。
「で、さっきの妹と言うのは、いったいなんじゃ」
「いや〜、どう説明したらいいかわからなかったから、もう妹でいいやって思ってさ」
「ふ〜ん、まあ良しとするのじゃ」
「うん?何が良しなんだ?」
「何でもないのじゃ。さあ、次はどこに行くのじゃ?」
「そうだな。テントとかも買えたし、あとは食料だな」
「食べ物か!よし、なら早く行くぞ!」
「クレア、走ったら危ないよ」
「大丈夫じゃ〜」
そう言ってクレアは、屋台のある方に走って行く。よし、いっぱい買うか。
「レイナも早く行くぞ!」
「もぉ〜、伸弥さんまで。待ってくださ〜い」
俺達はクレアを追いかけて、屋台のある方に行く。屋台は結構賑わっていて、いろいろな食べ物が売っている。
「伸弥〜、レイナ〜、こっちじゃ」
遠くでクレアが、俺達に手を振っている。いつの間にそんな遠くに行ったんだよ!内心ボヤきつつ、クレアのいるところに向かう。
「どうした、クレア」
「これじゃ!これを買うのじゃ!」
クレアは何かを揚げたものを指さして言う。
「何なんだこれは」
「ゴブリン焼きじゃ!」
「えっ」
「ひっ!」
ゴブリン焼きだと!ゴブリンを焼いたらこんなふうになるのか。
でも美味しそうだな。試しに三つ買ってみるか。
「おっちゃん、ゴブリン焼き三本」
「あいよっ、銅貨3枚だ」
「はい、銅貨3枚っと」
「まいどあり」
受け取ったゴブリン焼きをみる。結構美味しそうだ。一口食べてみる。サクッ。おお!これサクサクしてて美味いな。
「うまいのじゃ!」
「美味しいですね」
「ああ、結構美味いな。おっちゃん、追加で30本」
「あいよっ、まいどあり」
俺達はその後も、いろいろな屋台に行き、食料になるものを買い込んだ。
「よし、こんなもんでいいだろう。帰るぞ」
「うむ、満足じゃ!」
「はい。楽しかったです」
俺達は宿屋に戻り、これからのことについて話し合う。
「さて、これからのことだが。どうする?」
「もちろん迷宮じゃ!」
「レイナは?」
「私も迷宮に行くで賛成です」
「そうか、じゃあ迷宮だな。明日から潜るってことでいいか?」
「うむ、賛成じゃ」
「私も賛成です」
そうして俺達は明日、迷宮に潜ることになった。迷宮か〜なんかドキドキするな。
「よし、明日は迷宮だからもう寝るぞ」
「わかったのじゃ」
「はい」
俺達は明日の迷宮に想いを馳せ、眠りについた。
✽
俺達は今迷宮の前にいる。時刻は朝の七時、迷宮が楽しみすぎて早く起きてしまった。
「よし、じゃあ行くか」
『うむ、一気に最下層まで行くのじゃ!』
『はい、頑張ります』
そして俺達は迷宮に足を踏み入れた。この迷宮は百層で出来ており、未だ攻略者ゼロ。一番進んだパーティーでも、五十階層までしか行けていない。そんな迷宮に俺達は挑む。無論、最下層まで行くつもりだ。そのための準備も整っている。ほとんどすべてのお金を使い、食料を買い集めた。一ヶ月は保つはずだ。絶対に攻略してみせる!
「迷宮の中は案外明るいな」
『そうじゃな、これなら不意打ちは出来ないじゃろ』
『でも注意はしておかないと』
「ああ、そうだな」
迷宮の中は案外広くて、明るかった。まだ一回層だからか?そう考えていると、前からスライムが現れた。
「おっ、迷宮初めての魔物はスライムか」
『よし、妾で斬るのじゃ!』
「いや、今回は試したい技があるんだ、斬るのは次の敵からな」
『そうか、なら仕方ないのじゃ』
「ありがとよ、じゃあいくか」
俺は銃弾をイメージし、その銃弾の形に魔力を込めて、スライムに撃ち込む。魔力撃の応用みたいなものだ。
バン!
そんな音とともに、スライムが弾ける。
〈魔弾を取得しました〉
よし、成功だ。昨日、寝る前に考えていてよかったぜ。
『む?今のはなんじゃ?』
「今のは、魔弾って言うんだ。魔力を弾いて、敵に撃ち込むスキルだ」
『いつの間にそんなスキル覚えていたんですか?』
「覚えたのは今だ。考えついたのは昨日だけどな」
『伸弥さんはすごいですね』
「別にそんなことないよ。それに普通の人には、使えないだろうし」
『どうしてですか?』
「魔力の消費が激しいからな。魔力に自信がないと、連発もできない」
『そうなんですか。伸弥さんだからできるスキルですね』
「まあ、そうだな。よし、じゃあ行くか」
スライムを倒して先に進む。迷宮は迷路みたいになっており、なかなか次の階に進めない。運も大事ってことか。おっ、前からゴブリンが来てるな。
「よし、クレア行くぞ!」
『うむ』
俺はゴブリンに肉弾して、クレアで斬る。棍棒みたいなもので、守ろうとしていたが、棍棒ごと斬った。ほんと切れ味いいよな。ん?後ろからもゴブリンが。俺はレイナを抜刀し、ゴブリンに接近して、首を刎ねる。レイナも切れ味はいいな。二人の切れ味を確かめつつ、前に進む。本当に前に進んでいるか、わからないが。
✽
それから三十分くらい歩いて、やっと下へ降りる階段を見つけた。
「やっと見つけた」
『時間かかり過ぎじゃ』
『たしかにそうですね。まだ一回層なのに、これから大丈夫なんですか?』
「安心しろ、もう大丈夫だ」
『本当じゃろうな』
「ああ、本当だよ。よし、じゃあ二階層に行くぞ!」
そうして俺達は二階層に足を踏み入れた。
次回から本格的に迷路編がスタート!
戦闘シーンが増えますので、満足していただけると思います。




