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魔剣と聖剣の勇者  作者: 佐久間
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5話:冒険者


「えーと、Bランクモンスターって何ですか?」

「Bランクモンスターって言うのは、Bランクの冒険者が5人係でやっと倒せる魔物のことです。もしかして、伸弥さん一人で倒したんですか?」


うわ〜。これ一人で倒したとか言ったら、何者ですか?とかなってステータス見られて、称号の勇者がバレる。


「いえ、違います。森の中でかなり弱ってるところを見つけて、倒しました。」


嘘つきました。いや、これは仕方がないことだ。勇者の称号を見られる訳にはいかない。それに、あまり本当の力も見せたくない。利用されそうだし。


「そうだったんですか。でもフリーズタイガーを弱らせる程の傷を負わせたのは、誰なんですかね?」

「さぁ?たまたまAランク冒険者がフリーズタイガーに遭遇したとか。」

「まぁ、そうとしか考えられませんね。」


まあ、本当は俺が一人で倒したんだけどね。


「これ全部売ったらどれくらいになります?」

「そうですね・・・新鮮度がすごくいいので、ゴブリン三体を銅貨6枚、スライム四体を銅貨4枚、フリーズタイガーを銀貨20枚で買い取らせてもらいます。」


マジか、銀貨20枚ってすごいな。でも、スライムは一匹銅貨1枚か、少ないな。


「分かりました。ありがとうございます。」

「では、こちらに来てください。」


そう言って、さっきの受付のところに行く。


「では、こちらが銀貨20枚と銅貨10枚です。」

「ありがとうございます。」

「あっ、それとさっきゴブリンとスライムを倒したとのことなので、Fランクから昇格してEランクになりました。これが新しい冒険者カードです。」


そう言って渡されたのは、Eの文字と、名前と種族が書かれた、銀色の冒険者カードだった。豪華になってる。


「この冒険者カードをなくすと、再発行に銅貨6枚必要になりますので、なくさないようにしてくださいね。」

「分かりました。あの、討伐系の仕事ってありますか?」

「ありますよ。ちなみに、ゴブリン、スライムを合計10体倒すと、Dランクに昇格できます。」

「本当ですか!」

「はい。ですから頑張ってくださいね。」

「分かりました。それじゃあ。」

「あっ、ちょっと待ってください。自己紹介がまだでした。私はエレナと言います。よろしくお願いしますね、伊藤伸弥さん。」

「俺のことは伸弥でいいですよ、エレナさん。」

「はい。伸弥さん。それでは頑張ってくださいね。」

「はい。頑張ります。」


そう言って俺は、冒険者ギルドを後にする。



「よし、じゃあゴブリンとスライムを狩るか。」

『そうですね、頑張りましょう。』

『うむ、行くぞ!』


そうして俺達は、アリフォードの門のところに行く。門にはさっきの警備の男が立っていた。


「外に出たいんだがいいか?」

「冒険者の仕事なら好きに出入りしていいぞ。」


ん?さっきまでと口調が違う。俺の怪訝なそうな表情を見て、


「うん?どうした。あっ、もしかしてさっきと口調が違うのはどういうことだ、って思っただろう。」 

「ああ、そうだが。」

「さっきはお前が観光者だったから丁寧に喋ったが、今は冒険者だろ?冒険者にまで丁寧に喋るかよ。」

「ああ、そういうことか。そういうことなら納得だ。じゃあ俺は行くよ。」

「ああ、気をつけろよ。ああそうだ、自己紹介がまだだったな。俺はアイゼだ。よろしくな」

「俺は伊藤伸弥だ。呼ぶときは伸弥でいいぞ。」


そう言って俺はアリフォードを出て、草原を歩く。


「さあ、じゃあ魔物を見つけるか。」

『どうやって見つけるのじゃ?』

「索敵だよ。索敵。」

『ああ、あれか。』

「そういうこと。」


“索敵”


俺は索敵の範囲を、最大限まで広げ魔物を探す。


『どうですか?』

「森の中に魔物が多数。一箇所に集まってるな。何かの住処か?」

『その可能性は高いですね。一箇所に集まってるとなると、住処か集落のどちらかですが、ここはアリフォードから近いので、集落ならもう壊滅させてると思いますよ。』

「そうだな。じゃあ行くか。」

『はい。』

『うむ。いっぱい殺るのじゃ。』


そうして俺達は森の中に入り、索敵の反応があった場所まで移動する。


「この洞穴だ。」

『どういう作戦でいきますか?』

『作戦などいらん。突っ込んで斬る、それだけじゃ。』

「まあそうだな。俺魔法使えないし。異論はあるか、レイナ。」

『いえ、ありません。』

「そうか。じゃあ行くぞ!」

『うむ。』

『はい。』


そう言って俺は走りながら洞穴へ入る。洞穴は薄暗く、なんだか不気味だ。


“気配察知”


俺は気配察知を使い、魔物のいる場所を正確に確かめる。


「次の角を曲がったところに、魔物がいる。準備はいいか!」

『うむ。』

『はい。』


そして俺は角を曲がり、大きな空間に出た。そこにはゴブリンが10体と、なんかでかいゴブリンが2体いる。


“縮地”


俺は縮地を使い、2体のゴブリンの後ろに周り込み、


“魔力撃”


脚に魔力を溜め、回し蹴りで、ゴブリンの頭に魔力撃を繰り出す。


バーーーン!!!


そんな音とともに、ゴブリンの頭が弾けて、血が空を舞う。


「ふっ!」

 

俺はクレアとレイナを抜刀すると同時に、左右にいたゴブリンの頭を刎ねる。残り8体。


“身体強化”


身体強化を脚と腕に発動させ、ゴブリンとの距離を縮め、身体を真っ二つにする。身体強化で腕も強化していたおかげで、後ろにいたゴブリンに斬撃が飛び、絶命する。残り6体。すぐ後ろで剣を振り下ろしてきたゴブリンの攻撃を、レイナで受け止め、クレアでとどめを刺す。残り5体。


「一気に蹴散らすぞ!」


“魔力解放”


魔力を解放して斬撃を放つ。その数三つ。斬撃が3体のゴブリンに直撃し、絶命する。残り2体。


「さぁ、残りはあのでかいゴブリン、2体だけか。一応鑑定しておくか。」


名前:ゴブリンキング

種族:ゴブリン

性別:雄


LV.25

HP:480

MP:200

STR(筋力):450

DEF(防御力):300

AGL(素早さ):250

LUK(運):30


スキル

短剣LV3

盾LV2

統括LV3



名前:ゴブリンキング

種族:ゴブリン

性別:雌


LV.20

HP:300

MP:150

STR(筋力):200

DEF(防御力):250

AGL(素早さ):200

LUK(運):30


スキル

短剣LV2

盾LV2

奉仕LV2


・・・夫婦なのかよ!!!えっ、ゴブリンの王が夫婦ってどうなの!いや、いいと思うけど。まぁレベルもそんなに高くないし、殺るか。


「行くぞ、クレア、レイナ。」

『うむ。一撃で仕留めるのじゃ』

『はい。頑張ります。』

「ふっ!」


俺は地面を蹴り、雄のゴブリンとの距離を詰め、クレアを振り下ろすが盾で防がれる。その影から雌のゴブリンが、短剣を俺めがけて突いてくるが、それをレイナで防ぐ。


「へぇ〜、いい連携だなあ。でも、それじゃ駄目だ。」


俺はニヤリと笑い、クレアの魔力を一気に解放して、盾ごと雄のゴブリンキングを斬る。そしてクレアの魔力を奪い、今度はレイナの魔力を解放して、短剣を砕き雌のゴブリンの首を刎ねる。


〈魔力操作を取得しました〉


ん?またなんか取得したぞ。まあいいか。


「ふぅ〜終わった終わった」

『うむ。今日もいっぱい血を吸えて満足じゃ!』

『やっと終わりましたか』

「よし、ゴブリン達をアイテムボックスに入れて帰るか。」


俺は殺したゴブリン達をアイテムボックスに入れて、洞穴から立ち去り、アリフォードへ帰る。


「よぉ、仕事はうまくいったか」

「ああ、大成功だ」

「それは良かった。今から冒険者ギルドに行くのか?」

「ああ、そうだ」

「そうか、それじゃあな」

「おう」


アイゼと軽く会話をして、冒険者ギルドに行った。冒険者ギルドは、さっきと比べると人が少なかった。俺はエレナさんのところに行き、


「仕事終わりました。」

「あっ、伸弥さん。お疲れ様です。じゃあ魔物の素材を出してください。」

「分かりました。」


そう言って、俺はさっき倒してきたゴブリン10体と、ゴブリンキング2体の素材をエレナさんに渡す。


「これってゴブリンキングじゃないですか!伸弥さんが倒したんですか?」

「はい、そうですが何か?」

「いえ、冒険者になったばかりの人は、ゴブリンを倒すだけでも精一杯なので、将来が楽しみです。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「えーと、今回の仕事でランクが上がって、伸弥さんはDランクになりました。おめでとうございます。Dランクからは、迷宮に入れますので、頑張ってくださいね。」

「はい。頑張らせていただきます。」

「あとこちらが今回の報酬になります。」


そう言って渡された袋には、銀貨10枚と銅貨25枚が入っていた。


「ありがとうございます。じゃあ俺はこれで」

「はい、それでは。」


俺は冒険者ギルドを後にした。こうして俺はDランクになった。



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