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魔剣と聖剣の勇者  作者: 佐久間
3/13

2話:ゴブリン狩り

初戦闘です。


「さて、じゃあこれからどうする?俺はとりあえず町に行きたいんだけど。」


情報収集は大事だからな。


『妾は賛成じゃ。』

『私も賛成です。』

「よし、じゃあ満場一致で、町に行くか。町ってどっちだ?」


俺は辺りを見渡し二人に問いかける。


『真っ直ぐじゃ!』

「真っ直ぐ行ったら町があるのか?」

『たぶん!』

「適当じゃねーか。」

『ずっと封印されてたんだから分かるはずないじゃろ。』


まあそうか。なら仕方ないか。


「じゃあ真っ直ぐでいいか。出発!」

『お〜なのじゃ。』

『はい♪』


そうして俺は、異世界の初めの一歩を踏み出した。



出発してから一時間くらいたったが未だ森の中。もしかして、真反対とかじゃないよな。


『まだ着かんのか〜』

「分からん。歩いても歩いても木しかないからマジで分からん。」

『確かにずっと木しかないですね。もしかして反対だったりしないですか。』

「今から来た道を帰るよりも、このまま真っ直ぐ行ったほうがいいと思うぞ、っ⁉」


話していると、いきなり索敵の範囲に敵の反応が現れた。歩き初めてからずっと、索敵を発動していた。索敵は、味方だったら青のマーク。殺意がなかったら黃のマーク。敵だったら赤のマークで現れる。今回は、100メートル先に赤のマークが現れる。つまり敵だ。


「100メートル先に敵がいる。」

『やっと敵が現れたか。敵は人間か?魔物か?』

「ちょっと待て。」


“気配察知”


気配察知は、気配を察知して、人間か魔物か判別したり、数も分かる。気配察知を発動して100メートル先にいる敵を判別する。


「あれは・・・魔物だ。たぶんゴブリンだ。」

『ゴブリンか。ゴブリンなら問題なしじゃ』

『はい。ゴブリンなら問題ありませんね。』


確かに、ゴブリンなら問題なく倒せそうだ。異世界に来て初めての戦いか。緊張するな。


「とりあえず距離を詰めよう。」


そう言って、ゴブリンの方に近づく。そして、ゴブリンの姿が見えるところまで来た。


「やっぱりゴブリンだったか。」

『そうみたいじゃの。血が騒ぐわ』


クレアは、なんだか嬉しそうだ。さて、どうするか。一応、鑑定で見てみるか。


名前:ゴブリン

種族:魔物

性別:雄


LV.1

HP:150

MP:70

STR(筋力):100

DEF(防御力):80

AGL(素早さ):90

LUK(運):20


スキル

短剣LV1

盾LV1


レベル1なら大丈夫か。さあ、やるか。俺は、心を落ち着かせるために深呼吸をする。俺は、これから一つの命を奪う。日本ではあり得ないが、こちらの世界では命を奪うことは当たり前なんだ。殺らなきゃ殺られる。俺は、もう一度深呼吸をする。自然と身体が軽くなる。よし、行くぞ


“縮地”


俺は、縮地を使ってゴブリンの後ろに一瞬で移動し、右手でクレアを抜き、ゴブリンの首を跳ねる。縮地は、一瞬で長距離を移動出来る技だ。そして何の抵抗もなく、ゴブリンの首が地面に落ちる。俺は、異世界に来て初めて魔物を殺した。首から血が流れ、地面には血溜まりが出来ていたが、特に何も感じなかった。


『久しぶりの血じゃ、やはり血はいいのお〜。』


クレアは、嬉しそうに言った。そうか、封印されてから血を吸ってなかったもんな。


『伸弥さん、大丈夫ですか?』

「何がだ?」

『いえ、初めて魔物を殺して怖くなってないか心配だったんです。』


そうか、心配してくれたのか。俺が、初めて魔物を殺して、もう戦えないかと思って。


「心配してくれてありがとう。俺は大丈夫だよ。レイナは、やさしいな。」

『い、いえ。別にやさしくなんか。』

「いや、レイナはやさしいよ。少なからずゴブリンの血を吸って喜んでいるクレアに比べたら。」

『なんじゃと‼妾だってやさしいところはあるは!!』

「本当か〜」

『ふん、さっきだって、剣の切れ味を落として、首を跳ねなくすることだって出来たが、初めて魔物を殺すから、初めは一瞬で、首を跳ねさせてやうと思ったのじゃ。どうじゃ。』

「いや、それってやさしいっていうのか?まあいいや。クレアもありがとうな。」

『ふ、ふん。』


レイナもクレアも、本当にやさしいな。


「よし、じゃあゴブリンをアイテムボックスに入れて行くか。」

『うむ。』

『はい。』


俺は、ゴブリンをアイテムボックスに入れてまた歩き始めた。



それから二時間くらい歩き続けて、ゴブリン二体とスライム四体を倒した。俺のレベルが2になった。そして今、ヤバイ奴が俺の目の前に現れた。


名前:フリーズタイガー

種族:魔物

性別:雄


LV.40

HP:500

MP:600

STR(筋力):400

DEF(防御力):300

AGL(素早さ):550

LUK(運):50


スキル

氷魔法LV3

縮地

威圧

身体強化LV4


いや、ヤバすぎだろ、レベル40って。しかも、あいつが歩いた地面が凍ってるんですけど。身体から冷気が出てるんですけど。


『ほう、強そうなのが来たのじゃ。』

『確かに、強そうですね。』

「どうする?逃げてもいいけど。」


俺は、一応二人に聞いてみた。答えはもう分かってるけど。


『やるに決まってるのじゃ。』

『私もやりたいです。』

「だよな。」


俺はそう言って、フリーズタイガーの方を見た。確かに強いが、俺よりかは弱い。なら、勝てる。右手にクレアを持ち、左手にレイナを持つ。


「行くぞ!」


俺はそう言って、フリーズタイガーめがけて地面を蹴った。




次回、主人公ちょっと本気出します。

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