表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔剣と聖剣の勇者  作者: 佐久間
2/13

1話:ステータス

ステータス公開します。


白い光が収まり周りを見渡すとそこは、木々で覆われた森の中だった。


「ここは・・・日本、じゃないよな。っていうことは異世界か。」


俺は辺りを見渡しつぶやいた。


「ん?」


俺は、腰におもりを感じ腰に付いている二振りの剣を見た。一つは、禍々しいオーラを放つ黒い剣。もう一つは、すべての物を浄化してしまいそうな聖なる剣。


「これが魔剣と聖剣か。」


俺は二つの剣を抜きその刀身を見た。すると、


『ふぅ〜、やっと封印から解放されたか。妾復活!!』

『やっと外に出られたは〜、う〜ん空気がおいしい。』


いきなり魔剣と聖剣が話し始めた・・・


「えーーー!!」


俺は驚きのあまり叫んでしまった。いやだって考えても見ろよ、剣が普通話すか?話さないだろ。


『何じゃ、うるさいのぉ〜』

「うるさいのぉ〜、じゃねーよ、何で剣であるお前らが話せるんだよ!!」


俺は疑問に思ったことを魔剣に問いかける。傍から見れば、剣に話しかけてる痛いやつだ。


『何で、か。それは妾が魔剣だからだ!!』

「それは答えになってない!!」

『クレア、ちゃんと説明しなきゃだめでしょ。初めまして、私、聖剣のレイナです。そっちは魔剣のクレアです。』

「これは丁寧にどうも。俺は伊藤伸弥です。よろしく。」

『よろしくお願いします。それで、何で剣である私達が話せるのか。それは、私達の力が強すぎるからです。そのせいで封印されちゃったんですけどね。それに、これは話しているんじゃなくて、あなたの脳に直接語りかけているんです。』

「テレパシーみたいな感じか?」

『はい、そんな感じです。でも、テレパシーを使って話しかけられるのは、私達の使い手である伸弥さんだけです。』

「そうなのか。だいたいわかった。あともう一ついいか。二人共中何で仲いいんだ?魔剣と聖剣なのに。」

『時空の狭間に封印されて、やることがなかったので、一緒に封印されていたクレアと話してたら仲良くなりました。』

『うむ。妾とレイナはとても仲がいいぞ。』


ん?時空の狭間?どこかで聞いたことがあるような。っていうか今さっき聞いたような。


「時空の狭間ってもしかして女神様の?」

『はい、そうです。私達の力が凄すぎて誰も扱えなかったんです。』

『うむ。精神支配して操ってやったわ。』


なんかクレアが物騒なことを言ってるが。


「でも、俺は何ともないぞ」


今のところ、精神もおかしくないし、なんともないはず?


『伸弥さんは異世界人だからじゃないですか』

「異世界人だったら何かあるのか?」

『異世界人は、特殊な能力を持ってこちらの世界に来ると言われているぞ。伸弥の場合、魔剣である妾と聖剣であるレイナを扱えるという能力があるんじゃないのか?』


へぇー、異世界からこっちの世界に来たら特殊な能力が貰えるのか。


『一度ステータスを見てみてはどうですか?』

「ステータスってどうやって見るんだ?」

『ステータスオープンと言うと見れますよ。』

「わかった、やってみるよ。ステータスオープン!」


俺がそう言うと目の前にホログラフィックみたいなものが現れた。


名前:伊藤伸弥

種族:人族

性別:男

年齢:18歳


LV.1

HP:500

MP:1000

STR(筋力):700

DEF(防御力):650

AGI(素早さ):800

LUK(運):60


スキル

剣術LV5

気配察知LV4

危険察知LV4

索敵LV4

身体強化LV3

縮地

魔力撃

全魔法耐性LV2

物理攻撃耐性LV2


固有スキル

鑑定

アイテムボックス

全言語理解


称号

勇者

魔剣の使い手

聖剣の使い手


は?ちょっと待て。スキルはまぁ見逃せるとして、いや見逃しちゃ駄目だろうけど、称号の一番上の文字は一体・・・


「勇者って何だよ〜〜〜」


俺は思わず叫んでしまった。それはもう森の中に響き渡るような声で。


『うるさいわ〜〜〜!!』

「いや、だって勇者ってなんだよ勇者って!」

『私を扱えるのは勇者ぐらいですからね。』


レイナは自慢げに言うがマジで何で勇者なんだよ。


『私を使うには勇者の称号が無いと扱えませんから、我慢してください。まあ、称号はただの称号ですから、気にしなくていいと思いますよ。』

「そういうものか?」

『そういうものです。』

「まぁいっか。どうせ、どうすることも出来ないし。あと、気になるのは魔力撃かなぁ〜。魔力撃って何なんだ?」

『鑑定スキルを使えば見れますよ。魔力撃の文字に魔力を集中させてください。』


俺は、言われた通り魔力撃の文字に魔力を集中させた。すると、魔力撃の文字の横に字が浮かび上がる。


魔力撃:魔力撃とは、拳や脚に魔力を込めて放つこと。使用者の魔力が多い分威力が強くなる。


と、書かれていた。そういうことね。俺の魔力は1000だから強いのか?基準が分からん。


『どうですか、見れました?』

「ああ、見れた。どういう技かもわかった。」

『そうですか、良かったです。』

「なあ、俺の魔力1000なんだけど強いのか?」

『魔力1000もあるんですか!』

『魔力1000っていうと魔術師のレベルで言うと30くらいじゃな』

「・・・マジか。」


俺って結構強いのか。いや、スキルの数からして強いとは思っていたが。俺がレベル30になると、一体ステータスはどうなるだ。考えると頭が痛くなりそうなので、俺は考えるのをやめた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ