僕と目覚めと妹の言葉。
僕は今、夢の世界にいる。とても暖かくて気持ちのいい場所だ。前方から白髪の少女が優雅に歩いてくる。
「紘…、助けて…」
少女は何かを口にしたようだが僕には聞こえなかった。
「…紘」
少女はさらにつぶやいた。
「君は…だれ?」
僕はさらに歩いてくる少女に話しかけたが少女は黙って首を横に振るだけ。
「紘…紘っ!!」
少女はが叫んだ瞬間、世界が割れた。緑が壊れていき、空が割れ、動物たちが逃げ惑う。
「ダメっ!紘、行かないで!!」
「待って!ねぇっ!?」
少女と僕は叫びあうが世界は壊れていく一方だ。
そして僕はそんな世界から目を背けるために目を瞑った。地面も壊れていき、僕は落ちた。
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「お兄ちゃん!?お兄ちゃん!!」
誰かに体を揺す振られ僕は目が覚めた。
「もうっ!お兄ちゃん、遅刻するよ!!」
そこには中学校の制服に身をまとった、妹の水奈がいた。
「水奈…?あぁっ!!!今日、学校!もうこんな時間!?」
「もうっ!お兄ちゃんったら…。ほらほらお兄ちゃん、制服と朝ごはん。ちゃんと食べるんだよ!!」
「ありがとう、水奈」
僕は朝ごはんに差し出されたおにぎりを口に含んだ。
「そういえば、さっきお兄ちゃんにお客さんが来たよ。銀髪の美人な人!あんな人とどうやって知り合ったの?」
その言葉で僕の眠気は吹き飛んだ。
「その人何か言ってなかったか!?」
「う~んとね、玄関前で『紘…助けて』ってずっと言ってたから、お兄ちゃんに御用ですか?って聞いたら逃げられちゃった。あたし何かしたかな??」
僕はその言葉を聞いて、急いで制服に着替えて部屋を飛び出した。
「お兄ちゃん!?学校行くの?いってらっしゃい!!」
「あぁ」
僕は小さく返事をして家を出た。