プロローグてきなやつ
プロローグてきなやつ。
「行ってきます、お兄ちゃん。」
私の名前は水無 水奈何処にでもいる普通で平凡な人生を歩む唯の中学二年生、背は158cmで体重は…りんごと同じくらい♪。
私には2つ歳が上のお兄ちゃんがいた、名前は水無 翔私の頭一つ分くらい背が大きくていつも優しくしてくれていた。
でも、今はもうこの世にはいない。
私は首から提げた、お兄ちゃんが誕生日にくれたペンダントの蓋を開け一緒に写った写真を見て今日も見守っていてねと願い学校へ向かった。
きーんこーんかーんこーん。
「はい、みんな席について~ホームルームを始めまーす。」
私達のクラスの担任で国語の先生である緑河 涼子先生モデルさんみたいな高い背と男勝りな物腰でとっても頼りになる先生、怒るとちょっと恐いけどね。
「今日はみんなにお知らせがあります、それじゃ入ってきて。」
ガラガラ。
黒板のすぐそばにあるドアが開かれて彼が入ってきた。
「え~今日から私達のクラスに転入してきた五十嵐君だ、みんな仲良くするように。」
「五十嵐 翼ですよろしくお願いします。」
大きな背にちょっと乱雑に切られた髪の毛どこかぼーっとしたような話かたはなんだか気がゆるみそうな感じがした。
いつもと変わらない日常、思えば私の日常は彼と出会ってから変わっていった気がする。