再会
どうも、紫式部です(*´・ω・`)b
今回はなるべくベタベタはやだなあ。と思い、笑わなくなっ知り合いとの恋愛物にしました♪
読んでいただけたら幸いです(*・∀・*)ノ
――――――琉斗、あまり迷惑をかけないようにね。
――――――琉斗!!何てことを…!!
小さい頃から母は出ていった父の分まで稼ごうと、毎日朝から晩まであくせく働いていた。
そのためか、俺は一ミリの愛情も感じず育った。
かまってくれない母に苛立ちを覚えて、わざと暴力沙汰を起こして校長室に呼ばれた時には、母はなにも知らず、ただ頭を下げていた。
まあ、大人なんてこんなもんだろ。
「別に…気にしてないし。」
高校の屋上で、苦手な物理をサボりながら結城琉斗は呟いた。
「りゅーとーっ!!客だって、校門で絶世の美女が待ってる!!」
「絶世の美女…?」
半信半疑で校門まで行くと、確かにロングヘアの美女がそこにいた。
どこかで見覚えがあった。
「あー・・・朱音さん・・・?」
美女はほぼ無表情でうなずいた。
母が仕事で帰ってこれなかった時、よく家事をしに来てくれていたのだ。
家が近い事もあって、遊び相手をしてくれていた。
「これ・・・忘れたでしょ。お母様が渡してくれって。」
そう言って朱音さんは鞄から数字のレポートを出した。
「あ、すみません。ありがとう…。」
礼を言うと、朱音さんはきびすを返して去っていった。
前の朱音さんとは違い、どこか冷たい印象だった。