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ネコミミ姫と12の祝福

作者: ひろやん

 昔、昔、ある国で1人のお姫様が生まれました。


 父親である王様は娘の誕生を大変喜び、国をあげてお祝いをしました。


 そんな国中から祝福されたお姫様の元に12人の妖精が祝福を授けにやってきました。


 1人目の妖精はお姫様に丈夫に育つように病気に罹らない祝福を授けました。


 2人目の妖精はお姫様が皆から愛されるように美しく育つ祝福を授けました。


 そして3人目の妖精はお姫様に知恵を、4人目の妖精は誰にも負けない強さを授けました。


 こうして11人の妖精がお姫様にさまざまな祝福を授けると、12人目の妖精の番になりました。


 12人目の妖精は他の11人がすばらしい祝福を授けた事がやりすぎだと思いました。だからこう言いました。


「この子が祝福の力で増長しないよう、戒めとしてケモノの耳を与えると」


 12人目の妖精がそう言うと、お姫様の頭に猫の耳が生えてきました。


 驚いたのは王様です、なんとか祝福を変えてもらおうとしましたが、12人目の妖精は首を振りませんでした。


 こうしてせめてウサミミをとう言う王様の叫びもむなしく、お姫様の頭にネコミミが生えたのでした。



 それから15年の時が流れました。12の祝福を受けたお姫様はスクスクと成長しました。


 誰よりも美しく、誰よりも賢く、誰よりも強いお姫様は皆から愛されていました。


 けれども頭に生えたネコミミを見ると誰もが悲しそうな顔をしました。そして15になるのに誰一人お姫様を妻にと望む男はいませんでした。


 そんなある日、お姫様がお城の庭で休んでいると、天から男の子が降って着ました。


 その子は神様のミスで命を落としてしまい、異世界で新たな命を貰ったテンプレチート来訪者でした。


 天高くから落ちてきてお姫様のお気にいりの庭にクレータを作ったチートくんは駆け寄ってきたお姫様を見てこう言いました。


「ネコミミ少女キター!」


 それから初対面のお姫様に向かってネコミミを触らせてくれと言いました。


 それを聞いたお姫様は驚きました。いままでお姫様のネコミミを見た人は、皆気持ち悪がるか同情するかしかなかったからです。  


 その後チートくんを気に入ったお姫様は世界を冒険すると言ったチートくんに着いて行き、さまざまな伝説を残しますがそれはまた別のお話です。

 導入部はとある童話を参考に書きました。

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