気づいてた
中学2年生になった。
私を要らないものみたいに扱ってた2人はクラスが分かれて、1人は同じクラスになった。
そしたらいつも通り今までのことなかったみたいに話しかけてきた。
しばらくして隣の小学校に通っていた子と仲良くなり、また3人グループになった。
私はまた同じことになるんじゃないかなってずっと思っていた。
しばらくして仲良くなった子(Hちゃん)からずっと気になってたんだけど。と前置きがあった。
尋ねると、「中学1年生の時途中から1人で過ごしてたの、ずっと気になってたんだよね。私気づいてた。でも仲良くないし、声かけれなくて、ごめんね。」と。
やっぱり周囲から見て私は途中からひとりぼっちだったんだなって気づいた。
その子には「やっぱそう見えたよね〜!3人グループって難しいから!」と明るく答えたけど、優しさって全部が報われるわけじゃないんだなって思った。
小学3年生の時好きになっていたSくんのことは実は言うとまだずっと好きだった。中1の時クラスが離れてしまって、小学6年生の時初詣で「転校生くんと同じクラスになれますように!あとは何も入りません!」とお願いしたが叶わなかったので、それ以来神様は信じなくなった。
中学2年で同じクラスになり、小学生ぶりに見る姿は少し大人びていて声も低くなっていて、字も達筆に近くなっていて、やっぱりまだ好きだった。この気持ちは誰にも話してないけど、その人がいるだけで学校も頑張って来れた。
私はやっぱり人と関わるのが苦手で、修学旅行という大イベントがあるのに仲良い人が1人もいない班になってしまう地獄の3泊4日を過ごした。正直1mmも記憶に残っていない。高い金を払わせて両親には申し訳なかった。欠席でも良かった。
秋になり9月頃テレビを何となく眺めていたら、flumpoolというバンドが当時auがLISMOという着うた配信サービスをやっていて、そのCMで「花になれ」という曲がサビだけ流れていた。
山村隆太というボーカルの声を初めて聞いた時、雷が落ちたみたいに身体中に衝撃が走った。運命の出会いってこういうことなんだろうと思った。
親に無理を言って頼み込み車で30分かかるTSUTAYAへCDレンタルをしに行った。当時かなり人気だったようでCDは全部レンタルされており、凹んだ。しばらく粘っていると店員さんが1枚返却しにきてくれてそれを即座に手に取り、レンタルした。
音楽は両親が車でドリカム、宇多田ヒカル、サザンオールスターズ、コブクロなどを聞いていたから身近にはあって、小学生の時はお年玉でチャットモンチーや YUIのCDを買ったこともある。
でもそれの比じゃないくらい本当に、本当に凄いと思った。歌詞が良くて、声がこんなに高くて柔らかくて優しくて。好きになった。もっと知りたいと思った。
それからはずっとflumpoolを追いかける生活をしていて、アルバムが出ればお年玉を使って買ったし、沢山聴き込んだし、それで救われた。「Over the rain〜ひかりの橋〜」を聞いた時、涙が止まらなかった。曲を聴いてこんなに寄り添ってくれるんだって、誰にも話せない気持ちをわかってもらえたような、肯定してもらえたような、自分の逃げ場が、感情の居場所がここにあったんだって思えた。
学期末になると3者面談という場が設けられ、高校の進路や学校生活について話し合うことになった。
私は内気で人見知りだったけど、成績は中の中で特に問題を起こしたりはしていなかったから、先生からは「真面目な子ですよ。」と言われた。
その時に何となく、「あ、他に言えることがないんだ。先生は私のことあんまり知らないから、当たり障りのないことを言っておけばいいと思ってるんだろうな。」と心の奥底で気づいた。
母もそうですか、と返し高校の進路の話をして解散した。




