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天国のラブレター
まだ五歳で字も覚えたての頃
汚い平仮名で書いたあの子への手紙
好きなんて気持ちも知らないはずなのに
何故だろう、あの子に夢中で少し照れていた
この魔法が解ける前に手紙を渡さなきゃ
初めて渡された女の子からの手紙
これがラブレターだって、その時知ったんだ
漢字も沢山知りはじめた小学五年の冬
照れ臭い気持ちで破いて捨ててしまった
言葉を多様し、届けられる事
素晴らしき想いを込めた便箋
今あの頃のように手紙を認める
魔法はとっくの昔に解けてしまったけど
この世界に遺すべき事が有ると
そんな幻想と共に屋上と靴と手紙
言葉を汚して、逝く場所がある事
素晴らしき世界に背を向けるラブレター
何通りとある言葉の中で、あの頃の様な想いで
今屋上の上でラブレターを届けるよ
あの子が生きる世界から、僕が逝くべき場所へ
最高のラブレターを 最後のラブレターを
言葉 本当の意味を問う 愛 その価値を
言葉 本当の意味を問う 哀 その価値を
天国へ向けたメッセージを君にも捧げよう
僕がいなくなった後に
天国へ向けたラブレターを君にも捧げよう
僕が好きだった意味を……。




