EPISODE:25「ロストロイド王国の存在」
ここでバニアさんがニヤニヤしながらこう言ってくる。
「そりゃ大変な事になるよね。でもバニアはお兄ちゃんの事、好きだよ!ここにいる他の誰よりもねっ!昨日は助けてくれて守ってくれてた時から惚れちゃったの。」
いきなりの告白に僕は、返事にすごく困りながらもこう言った。
「そう言ってくれてありがとう。あの、その格好で言ってもらえると余計にドキドキしてしまうよ。でも恐らくだけど、ちょっとの間はこう言う時間は無さそうだからね。いつ敵が現れるか分からないし。それに今はパーティメンバーが集まりきるまでの期間が終わってしっかり4人揃ったから。最終的な僕たちの目標も分からないし。」
するとここでマリカ様がゆっくりと目を覚まして僕とバニアさんに挨拶をしてから重大なことを教えてくれる。
「良太には、もっと早めにしっかりと伝えてもよかったかもしれないへんけど。あっ、2人ともおはよう。なんか2人の話してる声で目が覚めてしまったやん。最終的な目標やけど、良太も含めてそろそろ言って良いかな。最終的な目標は、ベツハナイム王国で誰も住んでおらず史上最強でこれまでどの冒険者も倒すことができなかったロストロイド王国にいる魔王を倒すことや!」
僕はいきなり真剣な表情になりながらマリカ様にこう言う。
「おはよう。つまり史上最強の魔王を倒すことが僕たちの重大な目標であり使命であるということだよね?」
僕がそう言うとマリカ様は2度しっかりと頷いてシャツを着ながら答えてくれる。
「そういう事やね!ただこれまでその魔王と直接対決に挑んだ冒険者は、今のところ9万9996人の物がいるが、全員敗退して命を落としてしまってる。昔に犠牲者の一人になってしまった、アメダン地区の女王が魔王を封印することに成功したおかげでこれまでは、うちたち全員無事な生活・冒険が出来ている。しかし近々、その封印が解かれてしまう時期とされているため、この王国にいる全員の国民の命と世界の平和を守るためにも再び魔王が出現した時に立ち向かえる状態にうちたちはしておく必要があるわけ。この事はまだ寝ているメイにも後に話しておくけどね。」
ここでバニアさんがマリカ様と同じようにシャツを着ながらあることを教えてくれる。
「まだ、このあたりは少ないだろうけどもう少しバニア達が色々な場所をうろついていくと魔王にも家族みたいなものがあって各地区に魔女が1人ずついるの。その魔女たちが情報収集しにきたりしてくるはず。そしてロストロイド地区を除く2つの地区にそれぞれ魔女をまず倒していかないといきなり魔王と対戦なんてしたら、その仲間の魔女も一気に集まってきて団体戦になりかねない。そうなるとバニア達が不利になってしまうからね。」
こうして僕は、この世界での重大な目標と使命を知ったのであった。