EPISODE:12「休戦」
僕とマリカ様は武器屋に行ってからそろそろ本格的な冒険を始めていく方針でいた。
そこに一人の女性冒険者が倒れていたので、何度か声かけした。
何度か声かけしていると意識を取り戻す。
しかし女神様であるマリカ様と一人の女性冒険者とは以前の知り合いらしいが、仲が悪い。
原因はメイさんの胸が小さくマリカ様の方が圧倒的に大きいことから何度も直接相談しようとしたという。
僕としてはメイさんが一人の冒険者である以上パーティメンバーに加入して3人目と行きたいところである。
しかし現状としては厳しく、メイさんから思わぬ質問に対して僕がメイさんに答えさせてもらうとメイさんは嬉しそうにしながらこういった。
「両方好きなんだ。ということはあたしのおっぱいを見てドキドキしてくれるわけだよね?そっか、今まで出会ってきた男の冒険者ってみんなおっぱいが大きい方が良い人ばっかだったから。よし、これで悩み解決ということでメンバーに入っていいかな?良太さん」
ここでマリカ様がメイさんに怒りながらキツめの口調でこう言う。
「ちょっと待って!良太さんにそう言ってもらえてメイさんはそれでスッキリしたみたいだけど、うちは何度もお城までおっぱいの件で相談しにこられて謝らないわけ?このまま…」
するとメイさんが、マリカ様に同じ怒りながら自分の言いたいように言っていく。
「どうしてマリカに謝る必要があるのかしら?だって結局、あたしからすればすごく悩んでいたのに聞いてくれなかったじゃん。あたしはマリカに謝る予定は一切ないから!」
このままでは2人の関係が悪化してしまう一方と考えて僕は2人の間に入って優しくこう言う。
「2人の言いたいことは分かります。ただメイさんは一人で冒険されてこられたらしいですし、ステータスを見てもレベル55となかなかのものだと思います。爆弾魔法も使えるらしいですから戦力には十分なると思います。最大4人までパーティメンバーとして加入できるのであれば2人より3人のほうが勝率は格段に上がると言っていいでしょう!マリカ様は不快な気持ちだと思います。ここは代わりに僕が謝ります。申し訳ございませんでした。」
マリカ様に頭を下げてこう言うと、すごくさみしそうな表情をしながらこう言ってくれる。
「良太に謝られちゃうと、うちこれ以上何も言えなくなるやん。だって良太は何もないのに…」
メイさんも今の話を聞いて僕に苦笑いしながらこういった。
「あたしも良太さんに話を聞いてますと、これから冒険を続けていく上で2人より3人のほうが確かに良いと思います。それに1人だと頑張っても限界あるから負けてしまって倒れてしまうわけだからな。ここはマリカとのおっぱいの件は休戦ということにしますか」
僕は2人の意見を聞いたところで話をまとめていきながら笑顔でこう言った。
「2人とも理解してくださってありがとうございます。それではメイさんが3人目のパーティメンバーということで、これから冒険をしていきたいと思います!」