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第二章 冒険者編 第20話 本の街:マーシャの街へ…

僕が必死に考えたことを一瞬で言わせたら天才キャラができる…

目覚めたリューネちゃんにお礼を言って、また旅路に戻った


リューネちゃんから泣くほど心配されたが、体に異常がないのを信じてもらってことなきを得た


「街に行ったら、僕に入ってった剣について調べてみよう」


「そうね ただここ何百年以上、素性がわからなかった剣よ? もしかしたら関連の本が見つからないかもしれないわよ」


「かもね でも可能性がある以上調べてみないと

僕の体だしね」


体の中に入り込んでくる剣なんて、聞いたこともない 

そして、あの時聞こえた謎の声…


剣だけじゃない、魔族に加担している邪神、この世界の謎はつきない


この機会に調べてみる価値は大いにあるだろう


「剣のこともいいけど、アレンとリューネちゃんには、地理についても学んでもらうわよ

道を知ってるのが私だけなんて、危ないわよ」


「あぁ〜お勉強か〜… ね、ねぇクリスちゃん?

すこーしだけ、軽めに…」


「だめよ もう、リューネちゃん原初の精霊様でしょ? ちゃんとこの世界のこと知らないとダメじゃない!」


「で、でも 人の決めた名前なんて変わっちゃうよ」


「それでもよ! 今私たちが旅をしているのは今この世界なのよ?」


「ちぇ〜 わかったよう…」


リューネちゃんが渋々といった感じで頷いた

やはり、原初の精霊様はお勉強が嫌いらしい


「リューネちゃん お勉強頑張ったら、きっとクリスがご褒美くれるよ ねぇ? クリス」


「え!? ご褒美くれるの? ほんと?クリスちゃん!?」


ご褒美という言葉に反応したリューネちゃんが輝く目で、クリスを見つめた


「ぐっ、 はぁ〜っ わかったわよ、頑張ったらご褒美よ でも! 頑張ったらだからね! そうじゃなかったら抜きだからね!」


リューネちゃんの圧に負けたクリスが了承してくれた


「やった〜! クリスちゃんありがとう! えへへ〜 ご褒美だ〜 何かな? お菓子?それともご飯? ん〜決められない♡」


リューネちゃんの目がハートになっている

てか、ご褒美が食べ物しか浮かばないとは…

食いしん坊だなぁ


「ま、とりあえず街に着いたらの話よ ひとまずは街に着かないと」


「そうだね 今度は洞窟とかに寄らずに真っ直ぐ行こう もう面倒は懲り懲りだよ」


今度は、観光地があっても寄らないようにしなきゃ

何度も剣を体に取り込みたくないしね


「そうね、もう嫌よあんなの…」


「ほんとだよアレンくん! 心配したんだからね!」


二人には心配かけちゃったなぁ

最近心配かけまくっちゃってる気がするな

落ち着いて生きよう…



「次の街で少しゆっくりしよっか ゴアではゴブリンディザスター、前の街では『料理コンテスト』だったし ゆっくり、知識を蓄えるのもいいかもね

幸い、お金はまだまだあるから依頼をこなさなくてもいい余裕があるしね」


「それもいいわね たしかに私たち、色々ありすぎなのよね 今回の剣もあったし…」


「たまにはまったりするのもいいよね! ついでに服とか、色々買い足さない? 私が仕舞えるから、荷物も増えないよ!」


服か 僕も二、三着しかないから買ってもいいかもな

リューネちゃんは服どころか、家仕舞ってるからな

荷物の心配もない 最近父さんの鞄の出番も少ないしなぁ 今、相棒くらいしか入ってないしな…


「クリス 服ってどれくらいあるの?」


「私? んー 4着かしらね そう多くはないわね」


まじかよ! 少な!


「せっかく可愛いんだから損だよ! 服買うの決定ね もちろんリューネちゃんの分も買おうね!」


「わぁい! やった〜! 可愛いの買っちゃお〜」


「か、かわ… ふぅっ そ、そうねこの機会に買っちゃおうかしらね と、とびっきり可愛い服ね

覚悟しなさいよ」


クリスが僅かに顔を赤くしながらそう言った

さっきの何げない可愛いのにが効いたのか?

愛いやつよのぉ…


「あぁ、覚悟するとするよ 是非僕を、可愛い死にさせてくれ」


「ぐっ! もう、何よ年下なのに全然動じないじゃないの… 」


そりゃそうだ、僕の精神年齢はアラサーだからな

それくらいじゃぐらつかないぜ…


「アレンくん! 私も!私も! すっごく可愛くなるよ!」


そうだね、リューネちゃんもだね 可愛いなぁ…

思わずラップルーをあげたくなったが抑えた

このラップルーはシルバー用なので、他の人にあげると怒るのだ けちんぼなんだから…


「よし、じゃあ早く行こうか さらに楽しみになっちゃったよ」


「そうね 早く行きましょ」


「レッツゴー! えへへ〜」


僕らは次の街に向けて進むのだった



………………………


そして、3日が経ち…



「アレンくん! あれ! 門が見えてきたよー!」


道の先に大きな門が見えて来た やっと着いた!


「ここが『マーシャの街』、『本の街』か! 楽しみだな!」


コリュシュッド街と比べて、門に並ぶ列が短い

まぁ、『料理コンテスト』あったからな〜


僕らもその列に並ぶ が、奇妙なことが起こっていた


なんと、列の前の人が何人か街に入らずに帰っていくのだ それも肩を落として 

一体何があるんだ?


僕らの番が近づくと、何があるのか判明した


「人間の心臓は1人に1つあるものだが、2つも3つも持っているものがいる さて、どんな人だ?」


「むっ、むむ… はぁ すまない、わからない」


「そうか、正解は妊婦だ お腹の中の子供の心臓を合わせて、2つ 双子なら3つだ 

悪いが街には入れない また出直してくれ」


「そうだな… 残念だがそうする 知力を鍛えてくるよ…」


なんと、門番がなぞなぞを投げかけているのだ

しかも、答えられなかったら街に入らないようだ

まじか… 流石、『本の街』だな


「あ、アレンくん… 私たち通れるかな?」


「だ、大丈夫よ! 3人もいるんだもん!」


いよいよ、僕らの番になった


「この街の滞在目的は?」


「知識を求めてきた」


「そうか 見たところ冒険者のようだ、ギルドカードを見せてくれないか?」


自分のカードを渡す


「む、Cランクか すごいな… 確認した

それで、悪いがこの街に入るには俺の出す謎に答えなくてはならないのが決まりだ いいな?」


「あぁ どんとこい!」


「よし それでは問おう 

この世には数多くの扉が存在する

では、引き戸と押し戸のどちらが多い?」


「え、どっちの方が多いのかしら? なんとなく押し戸? ん〜引き戸のような気もするし… リューネちゃんわかる?」


「えぇ〜 わかんない〜 どっちなんだろう…

街に入らないよ〜」


「答えは同数 そうだろう?」


門番がピクッと反応する


「して、その理由は?」


「押し戸も、引き戸も逆から見ればそれぞれ引き戸にも押し戸なる だから同数だ」


「………正解だ 通行を認める、類稀な知力を持つものよ」


「ありがと いこっか、リューネちゃん、クリス」


僕らはすんなりと街の中に入る


「よくわかったわね 私全然わからなかったわよ」


「そうだよ〜 よかった〜 私だけだったら入れなかったよ〜」


よかった〜 普通のなぞなぞで

変に凝った問題だったら危なかったかもな…

まず、街に入れないと話にならないからな


「じゃあまずは宿を決めよっか シルバー休ませたいしね」


「そうね、どこにしようかしら…」


「正直、私がいるからどこでもいいよ 

できれば食事がついてないところかな?

私が作ればいいし」


すると、向こうの方に丁度宿らしき建物が見えた


「とりあえず、あそこ見てみよっか まだ時間あるんだし」


宿に向かって歩いて行く 外観は歴史を感じるのだが、悪い雰囲気ではないな


「ごめんくださ〜い 泊まりたいんですけど」


「いらっしゃいませ 部屋は空いておりますよ

3名様と、1頭様でよろしいですね」


出迎えてくれたのは40歳くらいのおじさんだ

だがすらっと背が高く上品さを感じるな

イケおじやん 


「はい 食事の方はどんな感じなんですか?」


「申し訳ありません 食事は別料金になりますが…」


「あ、あぁ! いいんです! その方が僕らも好都合だったので どう?クリス、リューネちゃん」


「えぇ、私はここでいいわよ」


「私も〜!」


「じゃあここにします 部屋は一つで」


「かしこまりました ですがその前に私の出す謎にお答えください 答えられない場合は、申し訳ありませんが.宿泊をご遠慮させていただくこととなります ご了承くださいませ」


まじか! ここでも謎解きかよ!! 『本の街』恐るべし!


「はい、それでもいいです」


「感謝します では、早速…

次の式に入る数を考えてください


○^3+□^3+△^3=○□△」


「何よそれ! 計算じゃない! 私たち学校にも行ってないのよ?」


「う〜ん なんだろう… 私もすぐにはわからない…」


「(○,□,△)=(1,5,3),(3,7,0),(3,7, 1),(4,0,7)が答えだ どう?」


「っ!! せ、正解です」


「ど、どうして解けるの!? アレン、まだ7歳よね!?」


「ほんとだよ! どうして算術もできるの!?」


「あ、あぁ え、えーと 親の教育の賜物かな?」


「そうなのね! とっても教育熱心なひとなのね〜」


「へぇ〜 ずいぶん高等教育を すごいね!」


前世の知識なんて、言えない!

ちなみにさっきの数は『ナルシスト数』って言って

それぞれの3乗の和が、数の積になってる数なんだ

前世で数学やっといてよかった…


「じゃあ、部屋に案内してもらっていいですか?」


「はい、もちろんです 類稀な知力の持ち主様

こちらです」


その挨拶流行ってるのかな?

とりあえず、部屋に向かう


「こちらです どうぞ鍵です」


「え! 本当にここですか?」


「わぁ〜広い広い!」


「ここって、一番いい部屋じゃない!」


通された部屋はこの宿の中で最も良い部屋なのだろう とても広く、中にある家具も高級感溢れている


「はい、この部屋で間違いありません お代もいただきません」


「さらにお題まで!? 理由を聞いても?」


「はい、先程の謎を解いた人は貴方で3人目なのです 実はあの謎の後に普通の問題を出すつもりでした 最初の謎を解いた方のみ、この部屋にお通ししているのです」


「そうなのね! よかったわねアレン!」


まさかそんなオマケが付いてくるなんてな

やってみるもんやな…


その後、馬房にシルバーを預け、部屋に入った


「見て見てアレンくん! お風呂ついてるよ!

ここ! 」


「アレン! ベッドがふっかふかよ! ほら!

沈み込んじゃうのよ!」


部屋の豪華さに、二人が大はしゃぎしている


その後、部屋でご飯を食べ、お風呂に入り、みんなベッドに寝転んだ


ベッドはシングルが三つあり、そこにそれぞれが寝る形だ


「まさか、こんないい宿とはね〜 びっくりしたよ」


「ほんとよね〜 ありがとねアレン」


「本当にありがとね! アレンくん! アレンくんがいなかったらこんなところに泊まれなかったよ!」


あぁ、前世で勉強頑張ってよかったな〜


「明日は図書館に行ってみよう! 色々調べなきゃ!」


「そうだね! でもやだな〜勉強か… あ!でもご褒美あるもんね!」


「そうね でも、図書館でも謎が出るのかしらね

図書館だし、簡単じゃ無さそうだけど…」


「「あっ…」」


それは考えてなかったな… たしかに、ここまで2回とも出されてるし、図書館だけ例外とはいかないだろう


「ま、まぁ大丈夫よ! 3人いるんだし」


「そ、そうだよ! アレンくん!期待してるよ!」


「あ、はは そうだね…」


もし、僕の知識でもカバー出来なかったらどうしよう…


僕は一抹の不安を抱えながら、眠りについたのだった


読んでいただきありがとうございます!

感想や評価が執筆の励みなってます!ありがとうございます!!

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[気になる点] >もし、僕の知識でもリカバリー出来なかったらどうしよう… リカバリーって修復とかそういう系の意味だからカバーとかのその辺でいいんじゃない?
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