表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/38

第二章 冒険者編 第3話 激動の冒険者初日

登場人物の名前を決めるのが一番難しいです

二人で階段を上がって三階までいく、最上階にあるようだ


「ここっす! この部屋がギルマスの部屋っす 」


なんだろう こんなに開きたくない扉があっただろうか、いやない(反語)


「あの〜 ほんとに行かなきゃですか? 僕いります?」


「な〜に言ってるんすか! ゴブリンジェネラルが街の近くまでいた上に、倒したのが今日冒険者登録した7歳児っすよ! こんなおもし… 大事な話ギルマスに報告しなきゃダメっすよ!」


今面白い話って言わなかったか? なんかこのギルドおかしいぞ?


コンコンとルカが扉を叩く


「ギルマス〜! 大事な報告があるっす!」


すると扉の中から


「報告? まじ!? ちょっち待ってて〜」


と、女性の声が聞こえる 声は若めな印象だ このギルドの職員女性しかいないんか?


中からバタバタと音がし、しばらくすると扉が開いた


「はぁっ はぁっ いいよ〜 とりま入って!」


出てきたのは肌が褐色で、化粧が少し濃いめの女性だ しかも髪は虹色である 黒ギャルだ! 異世界に黒ギャルがいる!!


「アレンくん この人はここのギルマスのリビエラさんっす!」


「はーい アレンちゃんはじめまして〜! 私がここのギルマスのリビエラちゃんだよ〜! 」


リビエラちゃん(?)はキャピっとウインクをして下をぺろっと出しながらそう言ってきた


異世界に黒ギャルという高低差で耳キーンなるわ


「はじめまして アレンっていいます こちらこそよろしくお願いします」


やはり礼儀は大事だ 僕は腰を折って挨拶をする


「ちょっと〜 まじアレンちゃん可愛い〜 」


そう言っておもむろにリビエラさんが僕に抱きついてきた この人、でかい! どこかとは言わないけどでかい! あといい匂いする! これはここ変になっちゃったからのおねショタパターンきたこれ!?


思わずテンションが上がってくとルカさんが僕とリビエラさんを引き剥がした そんな殺生な!


「ちょっとギルマス〜! 真面目な話なんすよ〜

聞いてくださいっすよ」


「ごめんごめん〜 ちょっちアレンちゃんが可愛くて〜」


とリビエラさんがてへぺろと謝る 


「んで? 真面目な話って? アレンちゃんも関わってるってことだよね?」


「それが…」


ルカさんがリビエラさんにゴブリンジェネラルが街の近くに出たということ、それを僕が倒したことを伝えた


「うっそ! まじ!?ゴブリンジェネラル倒したの? アレンちゃんがすごいじゃーん」


と言ってまた抱きしめられる あぁ…全ての生きとし生けるものに感謝します!


「ちょっと ギルマス〜 真面目にしてくださいよ〜」


「だってすごくない? まだこんなちっちゃいのに一人前の冒険者がパーティーでやっと対応できる相手を倒したんだよ〜?」


さらに強く抱きしめられる 危なかった、長男じゃなかったら耐えられなかった


「たしかにすごいっすけど! ただ… ゴブリンジェネラルが出たってことは…」


するとリビエラさんが神妙な顔になる


「うん そうだね…ゴブリンジェネラルはゴブリンキングが発生したことを意味するからね…」


まじかよ… そりゃあんな騒ぎになるわな


「あの〜… ゴブリンキングってどれくらいの強さなんですか?」


僕はリビエラさんに抱きしめられながら手をあげて発言する


「ゴブリンジェネラルは等級でいうとB級の中位って感じっす それに比べてゴブリンキングはA級の下位っす! でもただ等級が一つ違うだけって思うかもしれないっすけど B級とA級の強さの壁は隔絶されたものがあるっす!」


「なるほど よく分かりました ゴブリンキングはどれくらい近くにいると思いますか?」


「それは正直わっかんないんだよね〜 ゴブリンジェネラルが近くにいたってことは そんなに遠くにはいないとは思うけど… 調査依頼出さないと…」


「その調査依頼って僕も受けられるんですか?」


すると、ルカさんが首を振る


「悪いけどアレンくんの今のランクじゃ受けられないっす 多分調査依頼でもCランクの依頼になるっす」


「そうですか〜」


流石に受けられないのか〜 今回のゴブリンジェネラルはイレギュラーだしな


すると


「え? いーじゃん アレンちゃんDランクまで あげちゃおーよ」


と、リビエラさんはあっけらかんと言い放つ


「何言ってんすか!? ギルマス! そんな初日でDランクに上がる7歳児なんて前例がないっすよ!」


と、ルカさんが叫ぶ そりゃそうだ


「前例がなければ 作ればいいんだよ〜 現にアレンちゃんはBランク相当のゴブリンジェネラルの群の討伐 しかもそれを単独で達成したんだよ? そんな子がまだFランクなんてその方がおかしいよ!」



「そんなこと言っても…」


と、ルカさんが言い淀む


「アレンちゃんはどっちがいいの?」


リビエラさんがこっちに振ってくる


「僕はランクが上がるに越したことはないですが…」


というとリビエラがニヤッと笑う


「おっけ〜! じゃあ決まりね! 冒険者ギルドのギルドマスターとしてアレンをDランクに推薦します! よっし! これでアレンくんはDランクになったよ〜 証人はルカっちね! じゃああとはルカっち手続きよろぴく〜」


「もう! ほんとに勝手なんすから〜 はぁ… わかったすよ じゃあアレンくん行くっすよ 昇級の手続きするっすよ〜」


と、ルカさんと一緒にギルドマスター室を出る


「失礼しました」


「じゃね〜 アレンちゃん! いつでも遊びに来てね〜」


と言ってにこやかにリビエラさんが手を振っている

気軽に遊びにいける部屋じゃないけどね 


二人で一階まで降りて、受付まで進む


「じゃあカード出すっすよ 更新しちゃうっす」


ギルドカードを渡すとそれをルカさんは金色の金属の板に乗せた

するとそこに魔法陣が現れ、ギルドカードが一瞬ぽわっと光ったかと思うと、カードの表示がFからDに変わり また色も茶色から黄色に変わる すごいハイテクな仕組みだ…


「これで晴れてアレンくんもDランク冒険者っすよ

おめでとうっす! はぁ…毎度ギルマスには振り回されてばっかりっすよ〜」


すると後ろから声がかかる


「おう! ゴブリンの坊主お前Dランクになったんだって?」


見ると、強面な先輩方がゾロゾロと立っていた これは可愛がりパターンか?


「はい Dランクに上がりましたけど…」


「すっげぇじゃねか! ゴブリンジェネラル倒したって聞いたからすぐ上がるって思ってたけどよ!

おい!野郎ども! 胴上げだ!!」


と、僕を屈強な男たちが取り囲み持ち上げられる

優しくしてね…


「「「「わーっしょい! わーっしょい!」」」


最初はどうなるかと思ってたけど受け入れてもらえたようで嬉しいな アレンくん頑張っちゃうぞ


……………



と、アレンが胴上げをされているのを柱に隠れて見ている影が一人………


その人は縦巻きドリルの影を落としていた


「何よ、あいつばっかりチヤホヤされちゃって ちょっと強めのゴブリンを倒しただけじゃないの! それに1日で私と同じランクですって!? ムキーッ! 許せないですわ! はっ! そうだわ!私がもっと強いゴブリンを倒せばいいのよ! あんなちびっ子にできてこの私にできないはずがなくってよ! 今に見てなさい! アレン!」


縦巻きドリルの持ち主は一人拳を握り、決意を固めるのであった…


……………


今日はほんとに色々あったな〜 


ゴブリンジェネラルに、黒ギャルギルマス、そして極め付けはDランク昇級! 


今夜はゆっくり休もう… さてと宿はどこにしようかな?


僕は宿街の前まで着き、見ると五つの宿屋がある

どれがいいか正直わからんな〜 うーむ…


はっ!そうだ!こんな時に便利な道具がある


そう、思い出した僕は鞄をゴソゴソとやる


あった!これだ


テレレテッテレ〜


い〜い〜か〜ん〜じ〜の〜ぼ〜う〜!


これは村から街までの道中に見つけたいい感じの棒だ 前世で小学生の頃、通学路でよくいい感じの棒を拾って相棒にしていたことを思い出し 童心に帰って、いい感じの棒を拾っておいたのだ

まぁ、リアルキッズだから童心もへったくれもないんだけどね


僕はその棒を地面に立てるとパッと話す


すると棒の先が一つの宿を指していた


「『龍の止まり木亭』か 相棒! お前はここがいいんだな? よし!ここにきーめた!」


正直どこでもよかった僕は即決し、早速『龍の止まり木亭』に入る」


「どうも〜 今日泊まりたいんですけども〜」


「いらっしゃいませ! おひとりさまですか?」


見ると対応してくれたのは僕より小さいであろう幼女だった これ、ILO条約に違反してない?あ、異世界だから大丈夫? さいですか


「はい 一人なんですけど 部屋空いてますか?」


「はい!ございますよ! 一泊朝食夕食付きで豆銅貨5枚です!」


「んじゃ とりあえず一週間泊まりますね 」


「わかりました! え〜っと一週間は7日だから んと、んと」


その子が指を折って計算している まだ辿々しいようだ とても癒されるなぁ…


「えっと 銅貨3枚と豆銅貨5枚だと思いますよ はいこれお金ね」


と、その子にお金を渡してあげる


「わ、ありがとうございます まだ計算がうまくなくって じゃあ部屋までご案内しますね!」



その子がとことこと向かっていくので後ろをついていく


「ではこちらがおきゃくさまのへやになります!」


中はベッドとテーブルが置いてあるだけの簡素な造りだが、しっかりと掃除が行き届いているようで清潔な印象を受ける これは高評価だな


「とってもいい部屋ですね ありがとうございます」


「いえいえ あ、こちらこの部屋の鍵ですね 最終日に受付で渡して下さい ではご寛ぎ下さいませ」


そう言ってその子が出ていく めっちゃしっかりした子だな〜 親御さんの教育がいいんだろかね


早速僕は服をラフなものに着替え、ベッドに入る


(明日は平穏な日々になりますように)


そう思って眠りにつくのだった


読んでいただきありがとうございます!

感想や評価が執筆の励みなってます!ありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ