クエストクリアと新たなる仕事
投稿が全然出来なくてすいません……
ここからもっと投稿ペースが下がっていきそうなので安定するまでお待ちください。
それでは本編どうぞ!
ドラゴンを倒した後しばらく固まっていた俺たちは、ふと我に帰ると同時、どうするかを話し合っていた。
「帰る? テレポートはここでも使えるけど」
「でもこのドラゴンはどうすればいいんでしょうか……。流石に放置はやめた方が良いですよね」
俺たちがそんなことを考えていると、アリスさんの声が聞こえて来た。
『皆さん、ドラゴンについてはギルドの方が回収してくれるので安心してくださいね。あかねさんに頼んで帰りましょうか』
「賛成!」
みんながアリスさんの意見に賛成して、あかねに頼み空間転移することにした。
「いくよ、【空間転移】」
視界がぱあっと開けると、そこは見覚えのあるギルドの目の前だった。
ヒナが笑顔で出迎えてくれ、お疲れ様でしたと声をかけてくれた。
「今日はもうお休みになられたらどうですか? 明日、また依頼を頼みたいので」
また依頼かよと思うが、日本のゲームでクエスト周回しまくる主人公を考えると可哀想に思えてきたため言葉を飲み込んだ。
窓を覗くと、外は家の小さな灯りがついているだけで後は全て真っ暗だった。
路地裏にあるし仕方ないかもしれないが。
「じゃあ、今日は帰らせてもらいますね。」
その言葉を残し、ギルドから出た俺たちは、アリスさんが用意した広すぎる移動式魔道具お屋敷にて一泊することとなったのだった。
「眠い……。けど寝れない」
お屋敷にて、俺は眠れずにいた。
何かモンスターと戦ったことで眠気が消えたのかもしれないが、それだと眠くはならないはずなので矛盾している。
「せっかくだし、少し窓を開けてみるか」
移動式お屋敷は、現世にゲートがあり、そこに入ると立派な庭とお屋敷がそびえている。
窓を開けて辺りを見ると、ベランダに1人の少女が立っているのが見えた。
赤い瞳にサラッとしたストレートの長い髪……。
その少女はあかねだった。
星のない夜に、部屋の灯りだけが彼女の瞳を照らしている。
寝巻きはピンク色のレースのネグリジェ。
そして、彼女がぽつりと何かを言った。
「助けて」
そんな風に聞こえた気がする。
遠くて表情はよくよく見えないが、あの元気な彼女からは信じられない言葉だった。
誰だって悩むだろうが、あかねにはそんなイメージが無かった。
ただ、だんだん意識が薄れてきて……いつの間にか俺は眠っていた。
次の日の朝。
あかねはいつも通り元気なままだったが、昨日の言葉が忘れられなかった。
助けて、と聞こえたはずなんだが、それはもしかしたら夢だったかもしれない。
記憶的には窓を覗いてそのまま寝たはずなのにベットで寝てるし、開けていたはずの窓も閉まっているので、不思議でたまらないのだが。
「よし、皆んなギルドに行こう」
ギルドでは、朝早くにも関わらずヒナが笑顔で出迎えてくれた。
そして、何かが書いてある紙を持って話し始めた。
「今日依頼したいクエストは、鉱物の採取です。初心者でも簡単ですので、やってみませんか?」
急に依頼の難易度下がったな、おい。
普通ドラゴンの幼体の討伐と採取系クエストって順番逆だと思う。
「そのくらいならやってみるか。いいよな?」
俺が皆んなを振り返り聞くと、首を縦に振ってくれた。
「ありがとうございます! ドラゴンの幼体の死体については現在私たちの方で回収をしているので、待っていてください。報酬金も合わせてお渡しいたします」
というわけで、鉱物を取りに洞窟へとやって来た。
つるがじゃんけん勝負によって負けたため、鉱物を持つのはつるである。
だって採掘しているとき邪魔だし。
どのくらい取ればいいのかは、ギルドで貰ったリュック一個分である。
意外と小さいのですぐ終わりそうだ。
「あ、ありましたよ! 綺麗です」
みれいが指を向けた方には辺り一面に水晶のようなものがあった。
これだけあればすぐ終わりそうだ。
『皆さん、お疲れ様です! この調子でクエストをクリアしていってくださいね』
その後、すぐに鉱物の採取クエストは終わった。
そしてギルドに入ると、ヒナが焦った様子でこちらに来た。
「ギルドの職員が、ドラゴンの幼体の死体を回収している最中に親と見られるドラゴンに襲われたそうなんです! どうか、助けていただけませんか?」
ドラゴンの親……?
前に討伐した時はいなかったよな。
とにかく、今は急がなくてはいけないのですぐ助ける、と返事する。
「これは緊急クエスト、ということになりますので……どうか、無事を祈っております」
そうして俺たちはすぐに、ギルドから出てあのダンジョンへと向かった。
どうでしたでしょうか。
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