この人達と異世界に……行ってまいります!!
思ったより投稿するの遅くなりました、すいません、すいません……
それはともかく、このお話を少しでも沢山の人たちに読んでもらいたいなと思います。
それでは本編どうぞ!
俺ははるき。
学年でも少し頭が良い以外には、ゲームが好きとかしかない普通の中学2年生と言いたいところではあるが、現実はそう上手くはいかないものなのだ。
実は俺、生まれつき目が青い。なぜかは知らないが、俺たちの親や親戚は目が黒いのに、俺たち兄弟の姉と妹だけは目が青いのだ。
日常生活の中では流石に青い目では目立ちすぎるので、黒色のカラコンなるものをつけている。
ただまあ、目がすごく疲れるのだが……。
そんな中、家の玄関のほうからひと際にぎやかな声が聞こえ始める。
席を立って、少し入り組んでいる廊下を進んでいくうちに、その声はどんどん大きくなっていく。
声が聞こえるほうに耳を傾けながら少し重い玄関のドアを思いっきり押すと、にぎやかな声の主が顔を見せる。
「どーう? はるき。元気にしてた?」
一番最初に顔を見せたのがあかね。
元気で明るく、みんなを支えるクラスの中心的な存在であり、人気者である。
赤いヘアピンをクロスさせて顔の横につけ、セミロングとかいう髪型をしている。
服装はきちっとしたシャツと膝丈スカートで、真面目さが伝わってくる。
「またインターホン鳴らす前に出てきたのか……」
なんか小声で話しているのは男友達のつる。
小さい頃からの俺の親友であり、少し文句を言ったりする事もあるが意外と優しいやつである。
髪があちこちピョンとはねているが、いつものことだし触れないでおこう。
黒いパーカーにデニムのズボンという、いつ見ても同じ服装なのもつるらしい。
「お久しぶりです。はるき」
丁寧な口調で話しかけてくれたのはみれい。
あかねと仲が良く、だれに対しても常に敬語で接している優しい人だ。
ツインテールで髪をまとめていて、その長さは腰に触れるか触れないかくらい長い。
レースのワンピースを着て、フリルのふわっとした感じがとてもよく似合っている。
「みんな、久しぶりだな。入っていいぞ」
ちなみに現在進行形で夏休み真っ最中である。
そのため、この人達で集まるのもだいぶ久しぶりだった。
そんな俺たちだが、共通点がある。
一つ目は、ゲーム仲間ということ。
そして二つ目が、全員目の色が特殊なことである。
そう、目の色が特殊なのだ。
俺の目が青いのと同じく、それぞれあかねが赤、つるが黄色、みれいが緑色の目をしている。
まあ知った原因は、デパートのカラコン売り場で偶然鉢合わせたってだけだがな。
そんな中、俺たちが一つの部屋にたどり着いたとき、どこからか風が優しく頬を撫でるように吹いていった。
その瞬間。俺の視点は暗転した。
『はるきさん。ようこそこちらへ』
俺と同じ黒髪と青い目のそこに座る少女……身長は俺より少し高い位だろうか。
『ここは日本と異世界をつなぐ天界です。突然なんですけど、異世界に行きませんか?』
え? ……今、なんて?
「あの……すみません、いきなりすぎて全く分かりません」
『あ! すみません、申し遅れました。女神のアリスと申します』
アリスさんは、長い髪を後ろでみつあみでまとめていて、慈愛に満ち溢れている。
そして、心の中でなにか暖かい、ぽかぽかした気持ちがした。
「それで、異世界とは……?」
『はい。あのですね、冒険ができるいわゆるゲームみたいな世界があるんです。そこで、少しモンスターを倒してほしいのです。』
なるほど……。
確かにゲーム好きな俺としては、行ってみたい思いもある。
「ところで、なぜ俺なんですか?」
『それはですね、あなたの目が青いからなのです。日本にいる目の色が特殊な方って、異世界に行くと、物理か魔法の力が強くなるんですよね。それは個人によって変わりますが。だから、その世界の問題を解決するにはとても重要なんです。そして、それを勇者といいます』
「それってあかねとかも……?」
『はい。あ、もちろんタダでとは言いませんよ? あなたには……』
正直そんなのなくても異世界とやらに行ってたが、せっかくだし聞いておこう。
『昔亡くなってしまったあなたの姉を。復活させます』
俺の姉。
俺をかばって亡くなった姉ちゃんは、本当にいい人だったのだ。
「本当ですか? けど、家を空けるわけには……」
『そこは安心してください。異世界に行っている間、日本の時はとまりますので』
まじか。
「ちなみに勇者の名前ってあるんですか?」
『そうですね……今まで考えた事がなかったです。今決めちゃいましょうか! カラコン勇者はさすがに、なので……色彩勇者! これにしましょう』
いいな。色彩勇者って。
てかカラコン勇者ってなんだ、カラコン勇者って。
『ちなみに、あかねさんとつるさんとみれいさんも一緒ですよ。それではそろそろまいりましょう! 達成してほしいことは、あとから魔法で伝えます』
「じゃあ、行きます」
『少し暗転しますが……行ってらしゃいませ!』
この人達と異世界は……いったいどうなるんだーー!?
どうでしたでしょうか。
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