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ポルトガルGP開催決定!ポルトガルといえば

おいしいおいしいバカリャウが有名ですが、今の私の台所にはバカリャウの在庫はありません。どーもーせみころーんさんですーととととててて。


ポルトガルGP。ポルトガルは財政難なのによくできるなあ、続くんだろうか心配ですが、穴がなくなってよかったです。


今日は、なろうの読者の方にはほとんど知られていないポルトガルの巨匠、Luís Antunes Penaさんをご紹介しようと思います。


ドイツにわたり、Nicolaus A. Huber門下として世に出たのですが、私の世代にとってはマルチラーノ国際作曲賞で優勝したことが記憶に新しいですね。


Edition Zeitgenössische Musikにポルトガル人として初のリリースを行ったのが2016年です。認められるのが遅すぎましたが、特異な音楽性は存在感を増しています。


作品を紹介してみましょう。


Im Rauschen Rot


デジタルノイズと白色ノイズの絡み合わせに、ポルトガル人らしい木質の打楽器の偏愛がうまい。ポルトガル音楽は木質の打楽器に特徴があることは知っているが、彼の世代でも健在なようだ。


意外にも楽譜は繊細に書かれており、木質の打楽器の音符はすべて確定されている。


タジュディンらしく、反復を連鎖させてくどいが、反復を拒否した世代への反動が見られている。冷静に聞けば非常にポップとも評せる瞬間があるが、後半はシーリアスな展開に戻る。


デジタルノイズを含むパーカッションアンサンブルに、コントラバスだけの弦を加えているのが彼ならではの個性として光っている。


Im Rauschen Cantabile


パーカッションがない分、メッセージは明快で、細かい音符を連鎖させて整形していくのが彼のスタイルなのだろう。


nomás


これもエレクトロニクスが入っていて、パーカッションアンサンブルのIm Rauschen Rotと戦略は全く一緒。ただ、途中のピアノパートは過去のポルトガルの世代とは異なり、単一の音価で攻めているが、音選択の勘が戦前世代とは全く違う。これも全体としてオンビートで聴きやすく、ゴウモエラーやころーんさんも、この種の展開は嫌いではないようだ。


反復が多いとはいえ、レイヤーは多く、時に混濁するのでなんとも妙。黄色人種のエレクトロニクス作品が馬鹿でも分かるほどに単純明快な音色しか出せないのとは対照的で、隙あらば込み入って音色を混ぜるのが面白い。


ただ、オンビートと持続音で塗りつぶしてしまう癖はあるようで、ドイツ語圏の連中よりは聴覚的な印象は単純に聞こえる。これは過去のオーケストラ作品でも感じたことだが、意図して単純にしている印象がある。


Fragments of Noise and Blood Nr 4 Capital Chaos


どっかのなろう小説のような題名だが、作品はそうでもない。確かにノイズィーだが、よく聴くと調性的でもある。雑然とした音がないと始まらない作曲家のようだ。


In Hyperventilation


とてもおもしろかった。全部一つのリズムにしてしまって、中心となるメロディーがヴァーチャルに浮かび上がるという手腕はさすがである。私が彼を知ったのはこのオーケストラ曲で、ただならぬ雰囲気で攻めていたこの曲だけ、IMPULSEと題されたアルバムの唯一の収穫だった。


楽譜ではよくわからないが、音で聴くとメロディーらしきものがぼんやり漂っているという感覚は日本人では想起しにくい。冒頭からすさまじいまでの高等テクニックで、これについていけるアジア人はすくないだろう。


Man on Carpet


ペーター・アブリンガーの技術と似ているものの、ヴィブラフォンの音色の選び方がイベリア半島の連中のまんまで、結果として清涼感の漂う音色だけが残った。わざとセブンスコードにしているため、ジャズの残滓は払拭されていない。


Três Quadros sobre Pedra


よくできているが、Nicolaus A. Huberがかつてやったことの繊細化ではないかともいえる。確かに師のHuberはこんなにうまく書けなかったと思うが、アイデアの出し方は音楽人離れしていて、そこがHuberの良いところだった。そのよいところと隣り合わせだった弟子が苦しんでるのがよくわかる曲だった。


White Keys Music op.18


やはり、このような曲が書かれることは想定していた。この曲はデジタルピアノで弾いたほうが、生のピアノで弾くよりも面白いのではないか。ストリートデジタルピアノでやると面白そうではある。


Eyjafjallajokull


オルガン作品で、かつてここで紹介したAndrés Maupointのオルガン曲と雰囲気と技術が似ている。しかし、Maupointほどぐっちゃぐっちゃの音色の群れにはせず、淡く漂ったまま。Susteckがペーター・バレスから譲られたオルガンには「打楽器のストップ」があり、これを駆使した作品になっている。


ほかのオルガンでは一切演奏できないのは誠に残念なので、この作曲家には、どこの教会オルガンでも演奏できるオルガン作品を作ってもらいたい。


以上です。


Youtubeのインタビューを聴いていても、とにかく、彼はジェラール・グリゼー以降の音色の探求に非常に影響を受けたといっております。それはその通りでしょう。しかし、グリゼーよりも微視的にしたがるのが彼の個性なのではないでしょうか。

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