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45話 事務所でオフコラボ

お久しぶりすぎて、忘れている方もいるかと思います。

お待たせいたしました。

楽しんでいただけたら幸いです。


新鮮なシロネニウムよーーー!

 レジェンダーズ配信から1ケ月ほどが経った。

 そんな僕は、現在コラボ配信の為に事務所を訪れていた。


 あれからは特に変わったことはない。

 一番の出来事と言えばかかえちゃん達とレジェンダーズをしたぐらい。

 なぜか途中から罰ゲームありでプレイし始めて、恥ずかしくてアーカイブを見返すことが出来ないので詳細はなし!

 語尾縛り配信は絶対にしないと、胸の中で誓った。


 話を戻すと、今日やるのはオフコラボ。

 これは以前イズモ達と約束していた3期生コラボで、今まで行ったコラボと比べると、行うまでに時間を要した。

 なんでだろうね。今までなら、即日決行と言わんばかりに行っていたから、大掛かりな準備でもしているのかな。指定した場所も事務所だし、と僕は訝しんだ。


 久しぶりの3期生オフコラボ。

 意外とワクワクしている自分がいるけど、また抱き付かれたらどうしようとか推しに会うという緊張を抱えながらやって来た。開幕抱き着きとか嬉しいけどやっぱり恥ずかしいし、少し控えてくれると嬉しいかなぁ、なんて。


 事務所に訪れるのも面接以来で、あの時は緊張のあまり社内をロクに覚えていないけど大丈夫かな。

 不安を抱えながら玄関を潜ると、受付の所にマネ子さんこと津田さんが立っていた。


「シロネさん、こんにちわ。お待ちしておりました」

「つっ津田さん、こんにちわ。もっもしかして僕を案内する為にわざわざ?」


 通話やチャットでは何度もやり取りしているけど、リアルで対面するとやっぱり緊張する。

 通話越しだとそうでもないのに、ドキドキしてカミカミになっちゃう。


「はい。シロネさんは面接以来でしょうし、案内役が必要だと思いまして待っていました。不要でしたか?」

「ぜっぜんぜんそんなことないです!むしろありがとうございましゅ!」

「フフッ。では、本日のスタジオに案内しますので、付いて来てください。それと、ここでは私はマネ子とお呼びください。他のライバーを呼ぶ際もライバー名でお願いします」


 ライバー名呼びは、本名バレによる個人情報漏洩を危惧しての事らしい。


「ひゃい!」


 うぅぅぅぅ……噛まないで喋れるようになりたひ……。

 相変わらずの対人スキルに落ち込みながら、僕は津田さんの後をついて行った。

 よそ見をしてハグレたら大変だ。しっかりと付いていかないとハグレ乙倉湍の誕生だ。




 津田さんの後ろをドラ〇エのごとくついて行くと、スタジオらしき場所に到着した。辺りを見渡すと、パソコンやマイクなど配信機材が揃っている。

 ここで配信するのかな?


 ほへぇと突っ立っていると、奥の方から見覚えのある人達が出てきた。


「シロネちゃーーーん!」

「ミャーーー!?」


 野生のたわわなモノ が 飛び出してきた!

 シロネ は たわわなモノ に 押しつぶされた!

 

 何を言っているのか分からないだろうけど、僕も良く分からない。嘘だけど。


「新鮮なシロネニウムはぁ、独占禁止法で禁止されてま、すぅーーーーーー」

「後ろから抱き着いてそのまま嗅がないで!?」


 奥から出て来たイズモとメメに前後で挟まれるように抱きしめられたナウ。

 あっちょっやめて、うなじに顔を突っ込まないで!


「2人が抱き着いていると、私が加われないんだけど?」

「それよりも、シロネさんがフリーズしてますよ」


 かゆ……ウマ……。


「「シロネちゃーーーーーん!?」」


 顔を赤くして目を回している僕が目を覚ましたのは、約10分後の事だった。




 同期2人によるπサンドにより、天国(柔らかさ)地獄(窒息)により意識を飛ばしていた僕が目を覚ますと、膝枕しながら頭を撫でているアリアの顔が目に入った。


「シロネおはよう」

「おっおはよう……? なっなんで、僕は膝枕されているのかな?」

「あの2人が最初にシロネを独占したから、今度は私が独占してるの」

「なっなるほど?」


 理解できなかったけど、理解した。ヨシッ!


「目が覚めたし、起きるね!」


 いつまでも膝枕されているのは恥ずかしいから起きよう。


「まだ私のターンだからダーメ」


 しかしキャンセルされた!?


「コラーーー! なぁにがダーメじゃい。早く戻ってきなさい!」

「そうですぅ。既に10分以上独占しているのだからぁ、早く戻ってきてください」


 扉から同期2人(こうなった原因)が入ってきた。

 どうやら僕を2人だけで抱きしめて気絶させたので、代わりに起きるまで膝枕をすることなった。ただし本人の許諾は無いものとする。

 時間が長すぎる、私たちも膝枕させろとワーキャーしている所にマネ子さんが入ってきて、騒ぎは収まり配信準備へ取り掛かることになった。

 とは言ったものの既にある程度終わっており、あとは軽い打ち合わせをするだけで開始。



「イチャイチャしてないで早く配信準備をしてくださいって言われたんだが?僕わるくないよねぇ?」


コメント:草

コメント:www

コメント:開幕てぇてぇありがてぇ

コメント:てぇてぇ

コメント:マネ子さんw

コメント:挨拶じゃなくて愚痴で草


「ということで、こんみゃー。3期生の振上シロネです。久しぶりの3期生コラボなんですが、本日は珍しくスタジオに呼ばれてやって来ました」

「こんズモー! 同じく3期生の世闇イズモです。久しぶりの3期生コラボでワクワクして6時間しか寝れませんでした。なので、今日は快眠の為にシロネをお持ちかえりしたいと思います」

「こんメメぇー。生シロネニウムをキメて元気な3期生の花咲メメです。自家用シロネニウムが必要だと判断したのでぇ、テイクアウトしていこうと思います」

「こんアリア―! 同期の魔の手からシロネを守るべく舞い降りた音町アリアです。シロネ独占禁止法をうたいながら、3等分できないか考えてます」

「守ると言いながら、アリアが一番やばいよ!?」


 のっけからぶっ飛んでいる挨拶をしてく同期たちに動悸が止まらないよ。


【¥2,828 てぇてぇ・・・?代】


コメント:やべぇ奴しかいなくてスパチャニキ困惑してるw

コメント:しかしいつも通り

コメント:シロネちゃん強く生きて


「ちなみに、誰が僕の隣に座るかで5分近くも話し合いをしたことをご報告します」

「チクショーーーあそこでグーを出さなければ……」

「膝枕を10分以上もしていたのでぇ、その罰ですね」

「ワッハッハッ、私にかかればジャンケンで勝つなど造作でもないのだ!」


コメント:膝枕!?

コメント:kwsk

コメント:くわしく説明希望

コメント:見えるところでてぇてぇして貰って良いですか?


 などと、挨拶からぶっ飛んだ進行をしていった。

 まったく進まないなぁ、と思いつつも内容が決まっていないので、ある意味で進行通りと言えなくもない。

待っている期間、たくさんの感想頂いました!誠にありがとうございます。

皆様からの感想等が活力で書けております。

早めに次話を出せるよう精進いたしますので、これからもよろしくお願い致します。


新鮮なシロネニウムは摂取できましたか?

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― 新着の感想 ―
お母さんめちゃくちゃ良い母親 娘の趣味を理解しようとするところ本当、理想的な母
[一言] 一気読みしてたのしかったです 作者が主人公のママになってコメント欄に居るのクソ吹いたw 最近V小説でママとVが絡んでイチャイチャする話とかよくランキングで見ますが、流行に乗っ取ってママとコラ…
[良い点] 久しぶりに一気読み直ししました〜 優しい世界でとてもほっこりした気分になれます。 シロネニウム不足なので更新楽しみにしています! オフコラボとか2期生のコラボも楽しみ!
感想一覧
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