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44話 初FPSゲー配信 その2

お待たせいたしました。

愉しんでいただけたら嬉しいです。

 何を教えてくれるのか、緊張とワクワクが織り交ざった気持ちでメメの言葉に耳を傾ける。


『それではぁ、初めに私とフレンド登録しましょう』


 それはなんと、普段行わないこと(フレンド申請)だった!

 やり方を教わりながら、おっかなビックリにフレンド申請を送る。


「はっ初めてゲームでフレンド申請するから、これで合ってるかな?」


コメント:初めて?

コメント:初めてってマ?

コメント:(´;ω;`)ブワッ

コメント:全俺が泣いた

コメント:なんだおれじゃん


『シロネちゃん……もっと一杯ぃ、一緒に遊びましょうね』

「えっ、うっうん!」


 なぜか憐れまれた気がするけど、気のせいだよね? えっ、みんなはそんな気軽にフレンド申請とか飛ばせるの?


『シロネちゃんのボッチ事情はとりあえず置いといてぇ、一緒に演習場に行きましょう』


 演習場とは、武器やアイテム、キャラクターのアビリティや必殺技などをお試しで出来る場所だ。

 パーティーを組んでいても一緒に入ることが出来るようで、そこでメメから色々と知識を教えてもらった。


「覚えること多すぎて、何が何だか……このゲームって、こんなに難しいの?」

『バトロワはぁ、アイテムの種類が多いですからね。とりあえずはぁ、先ほどおすすめした武器を持つ様にして、自分が他に使いたいモノがあったらこの演習場で練習するのをお勧めします』

「分かりましたメメ教官!」

『うむぅ。ではぁ、次は実践でためしてみましょう』


 今度こそもっと活躍してやると意気込む。

 早速マッチング完了して、野良の人とメメとのPTが結成された。

 

『おやぁ、どうやらシロネちゃんのリスナーさんみたいですね』

「え、なんでそんなことが分かるの?」

『ほらほらぁ、名前』


 言われた通り名前を確認すると〝シロ友有識者″となっている。


コメント:まさかのw

コメント:リスナーのスナイプ!

コメント:良く見かける人じゃんwww


チャット:がんばります!


「ファアアアア!? よっよよよよよろしゅくおねがいしましゅ!」

『驚きすぎて言葉になってませんねぇ、これは草です』

「草生やさないで!?」


コメント:これは草です

コメント:これはおハーブですわ

コメント:別のモノ混じってて紅茶ですわ

コメント:おいしいお紅茶でしたわ

コメント:お前ら遊ぶなw


 試合が始まり、今回は他のチームと被らないで降りれた。

 周りが赤く、溶岩のステージでとても熱そう。


「ここの溶岩って落ちたら死んじゃうのかな?」

『別に入っても、死なないので大丈夫ですよ』

「えっそうなの?」


 へぇーーーー。なるほどね……。


「大丈夫なんだ。こういうのって普通はダメージ食らったり、即死だったりするよね……えいっ」


 僕は、本当に大丈夫なのかな?と確かめたくなって溶岩に向かって飛び降りた。


 ジュッジュッジュッ!


「アチチチチチチ燃えてる!? ぜんぜん大丈夫じゃないじゃん!」


コメント:えぇぇぇ……

コメント:なんで飛び降りたw

コメント:燃えてて草

コメント:これは擁護できないw

コメント:wwwww

コメント:草すら燃えそう


『確かに即死しないから大丈夫とは言いましたがぁ、ダメージは普通にありますよシロネちゃん?』

「あれ、あれ、あれ、これ何処から上がれるのぉおおおお!?」


 やばいやばいやばい、早く上がらないとアーマーの耐久値が無くなって生身の方にダメージが来てるぅうううう!


「ハァハァハァ、ようやく上がれたよ……」

『なんでこの子猫はぁ、マグマダイブしたんでしょうねぇ』

「だって大丈夫って言われたから本当かどうか気になって……ごめんなさい」


 気になってもやらない方が良い事ってあるよね。アハハハ……。


『敵と遭遇しているときにぃ、発覚してパニックになるより良いですね』

「ほんとごめん……シロ友有識者さんにもご迷惑かけました」


チャット:だいじょうぶです!


 落ちている物資で回復など済ませ、武器なども揃えてようやく移動。

 武器など落ちている物はランダムらしく、欲しい物が落ちているとは限らないけど、今回は運良くおすすめ武器を拾えたので幸先が良い。


『ではぁ、頑張ってチャンピオンを目指しましょう』

「オーーーー!」






 と意気揚々に挑んだ訳だけど―――


「なんの成果も得られませんでした……」

『ラスト2部隊でぇ、1チーム倒し切ればチャンピオンでしたね。でも、あそこまで行けたのは凄いですよ?』


 画面には2位と表示されたリザルト。


コメント:初心者にしては動き良かった

コメント:グレ投げれてえらい

コメント:結構回り見れてたよね

コメント:初心者と考えれば良い方

コメント:gg

コメント:ナイファイ!

【シロ友有識者 ¥10,000 とても楽しかったです!】

コメント:シロ友有識者さんもナイファイ

コメント:赤スパ投げてて草

コメント:これは完全に参加費

コメント:実質参加費1万は草


「ニャア!? シロ友有識者しゃしゃん、ありがとうございました。でも赤スパ投げなくても良いんですよ!?」


【九津々海 ¥20,000 2位えらいぞ♡】


「ニャアアア!? かっかいみゃみゃ!」


コメント:倍額だしてて草

コメント:張り合うなw

コメント:流石海ママ

コメント:海ママもよう見とる


 なんで、そんなにポンポンと赤スパ投げてるの???

 気持ちは分かるけど、分からないよ……(錯乱


【九阪かかえ ¥10,000 次のレジェンドコラボ参加費】

【塔道あきり ¥10,000 参加費】


「ミ゛ャ゛ア゛!?!?!?」

『あぁ~~~新鮮なシロネニウムの音ぉ~~~~~』


コメント:かかあきてぇてぇ

コメント:幼馴染ーズ再び・・・ってことぉ!?

コメント:赤スパでコラボ予約www

コメント:本当に1万が参加費になってて草

コメント:lol

九坂かかえ✓:つぎは私ともやろうね!


「えっあっあっあの、そのぉ、ふっふつつかものでしゅがおねがいしましゅ……」

『あっ……私もぉ、新鮮なシロネニウム代と次のレジェコラボ参加費支払わないと』

「払わなくていいよ!?」


 やばい、このままだと本当に支払いそう。


「とっとりあえず、今日はこの辺で終わりたいと思います。ばいみゃーーーー!」

『もっとシロネニウムをぉ……』


コメント:ばいみゃー

【シロ友有識者 ¥8,138】

【¥8,138】

【¥8,138】


【この放送は終了しました】



――――――――――――

『《振上シロネ/Vワールド3期生》きっとつよつよになるブロンズ《レジェンダーズ》』

 視聴回数52,871回  ↑8,291  ↓69



チャンネル名:振上シロネ-ShironeHuruue-


チャンネル登録者数11万

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お待ちいただいた皆様、お待ち頂き誠にありがとうございます。

これからもよろしくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] めっちゃ面白いです更新楽しみにしてます!
[良い点] シロネニウムが堪らない! 悲鳴助かる   [一言] もっとシロネニウム決めたい…
[一言] 割りと結構な頻度で最初から読み直してシロネニウムをキメに来てます。更新楽しみにしてます!
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