43話 初FPSゲー配信
いつも感想や一言、読了ツイート、誤字脱字報告ありがとうございます!
『《振上シロネ/Vワールド3期生》きっとつよつよになるブロンズ《レジェンダーズ》』
「という事で、今日はレジェンダーズという流行りのFPSオンラインゲームをやるよ」
新パソコンが来たということで、急遽枠を取ってゲリラ配信。
コメント:きたーーー!
コメント:ついにオンラインゲーム!
コメント:☆解☆禁☆
【FPS大好きマン ¥2,000 この時を待っていた】
コメント:10万人行ったからかな?
【今日のログインボーナス ¥210】
「まさかのログボ!? えっ、ええっと、10万人突破記念はまた別枠でやるからお楽しみに。今日は配信環境が整ったから、テストを兼ねて気になっていたゲームをするよ」
First-Person Shooter(一人称視点) 略してFPS。この単語を聞いて思いつくゲームと言えば銃撃戦だと思う。
僕がこれからやるゲームもFPSで銃撃戦がメインであり、3人1組の20チームがバトルロイヤルで戦いながら勝ち残るというモノ。
個性豊かなキャラクターが多く、ただ銃を打ち合うだけでなくキャラクターごとに決まったアビリティや必殺技を駆使して、時間と共に狭まるマップを舞台に戦うゲームだ。
「それで、見ての通り僕はクソ雑魚初心者です。上手いシロ友先輩たちに教えてもらいながら頑張って行こうと思います!」
コメント:なぜドヤ顔で自分をクソ雑魚と言っているのか
コメント:これはクソザコ
コメント:やったことないのかな?
コメント:指示厨待ったなし
コメント:リスナー参加ありなの?
「リスナー参加に関しては、今回は1人でやってみようと思っているよ。パーティー組んだ時どうすれば良いのか分からないから……。それじゃあやってみよう!」
コメント:うっ……
コメント:これはコミュ障
コメント:分かる
コメント:やっぱシロネなんやなって
コメント:これこそコミュ障猫
ゲーム画面から早速チュートリアルを選択。どうにもチュートリアルをクリアしないと先に進めないみたい。
「へぇー、結構ちゃんと教えてくれるんだね」
画面の指示に従いキャラクターを動かし、チュートリアルをこなして行くとあっという間に終わった。
「これ意外と余裕では?」
コメント:は?
コメント:は?
コメント:は?
コメント:はぁ?
コメント:これはイキリ猫
「結構操作感も難しくないし、いけそうだよ?」
僕は意気揚々とゲームモードを選択して、ゲームマッチに参加。
このゲームは、遊ぶモードがランクマッチとカジュアルマッチに分かれており、ただゲームとして遊ぶカジュアルモード、腕試しを兼ねた昇格戦ありのランクマッチモードがある。
今僕が選んだのはカジュアルマッチで、早速マッチング完了。
「あーーードキドキする……足引っ張らないように頑張るぞ!」
マッチング完了すると、自分合わせて3人が順番にキャラクターを選択していく画面へ飛んだ。
チャット:よろしくお願いします!
「みゃ!?」
画面左の方に、味方からのチャットが送られてきた。
「えっあっあっあっ、よっよろしくおねがいしまっす……」
コメント:チャットに向かって喋ってて草
コメント:相手には聞こえないぞw
コメント:ん~~~これはコミュ障
「だってチャットの仕方知らないし……」
コメント:エンター押すとチャットが有効になるよ
「ほんとだ! えっとえっと……よーろーし」
返事をしようとチャットを打っている最中に画面が切り替わった。
そして、キャラクターはチュートリアルで使っていたキャラクターのまま。
「あれ、打ってたチャットが消えた……」
コメント:草
コメント:草
コメント:w
コメント:www
コメント:草
そしてバトルスタート。
最初は全員飛行機に乗って、マップを一直線に通過する軌道から好きに下りてバトルを開始する。
時間経過と共に安全地帯がランダムで収縮していくみたいだから、結構移動するんだよね。
「えっと、なにこれ? 左SHIFTで単独降下? 押せばいいの?」
コメント:それはあかんw
コメント:押しちゃダメ!
コメント:初手単独降下は草
画面に表示されている左SHIFTボタンを押したら、Eボタンで出撃というのが現れた。
「えっえっえっえ?」
コメント:もう一回左シフト押して!
コメント:シフトシフト
コメント:wwwww
コメント:これはガチ初心者ですわ
「もう1回押せばいいんだよね……あれ、何もならない、え? なんか味方さんが降りてる!?」
コメント:もうだめだ
コメント:草
コメント:ワロス
コメント:遅かったね
コメント:悲しいなぁ・・・
「下りればいいのかな? あっE押したら降りれた! あれ、なんかスピード遅い。なにこれ、どうしたらいいの?」
コメント:W押して
コメント:WWWW
コメント:Wだよ
「え、W? 草じゃないよね? ほんとだ、速くなったよ!」
コメント:草は草
コメント:lol
コメント:気持ちはわかるがw
コメント:wwwwwwwww
コメント:これは草
「味方さんまってーーー!あっ降りた。よーしがんばるぞぉぉぉぉぉ、あれ、人が多い?えっあっあっあっまってまってまて!?」
味方と同じ所に降りたら人が多いと思ったらソレは敵で、そして敵はそのまま突っ込んできて殴ってきた。
コメント:初動殴り合い
コメント:逃げまどっているの草
コメント:がんばれw
「パンチパンチ!このっこのっこのぉ!あぁぁ倒れちゃった……」
武器を持たないまま攻撃すると格闘になる。
そして反撃するも、パンチは当たらず一方的に殴られてダウン。
コメント:洗礼を受けたな
コメント:これはしゃーない
コメント:がんばった
コメント:どんまい
悲しい事に、そのまま乱戦になり他の味方もやられてしまい部隊全滅となった。
「みんなの配信や動画で見ていると出来そうって思ったけど結構難しいんだね……」
コメント:わかる
コメント:見ていると出来る気になるよね
コメント:あるある
「よし、次こそは!」
気持ちを切り替えて、続けて新たにマッチングを開始して次の試合へ。
今度こそカッコ良く戦って勝ってやるんだ!
そして3試合終えて。
「なんか銃打つとブレるし、仲間の行動早いよぉ……アイテム多くて良く分からないし、難し過ぎない?」
無様に敗退したのは言うまでもない。
最初のチュートリアルで、意外といけそうって思ってイキってたヤツ誰だよぉ……。
コメント:ションボリかわいい
コメント:ションボリシロネ
コメント:これから上手くなっていこう
花咲メメ✓:多少なら手ほどきできますよ?
コメント:メメちゃんキタ!
コメント:メメシロてぇてぇかぁ?
コメント:有力助っ人キタコレ
コメントの中に同期であるメメが現れた。
彼女は偶にレジェンド配信をしており、上手なプレイを魅せて沸かせていた。確実に僕よりも上手だからこの申し出は渡りに船。
「じゃ、じゃあメメに教えてもらおうかな。お願いしてもいい?」
そう言った瞬間―――
トゥルルルルルルルル
ディスコードから着信が鳴る。
「ミャア!? えっ、メメから? 早すぎない!? ととととりあえず通話出なきゃ」
「シロ友の皆さんこんメメぇー、クソザコ猫ちゃんを助ける為にぃ、助っ人としてやってきました」
「事実だけどさぁ……うん、来てくれてありがとう」
「シロネのレジェンダーズ初配信ですからねぇ、手取り足取りシロネニウムキメながらがんばりますよ」
「あれ、なにか多くない?」
こうして、軽口を叩きながらメメによるレジェンダーズ講座が始まった。
「シロネニウム助かる」「メメシロてぇてぇ」など一言でも送っていただけると嬉しいです!





