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覚醒剤がある人生  作者: てけてけ
1/1

1 人生が変わった瞬間




当たり前の日常

変わらぬ生活


1日は嫌でも来る

今日寝たら明日

今日の明日は明日の今日


自分で言うのもなんだけど

人より楽で幸せな生活をしてた


有り難いことに

仕事は上手くいってて

お金は25歳にしては困らない程度にゆとりも


新しく事業を始め

子供1人を抱え心機一転


あの頃といえば

勢いに乗って

がむしゃらに働いていた

ちょうどそんな頃だった


いつもと変わらない職場に

ただ1つ

いつもと違う出来事

それは唐突にやってきた


笑いが絶えないその場に

ふと1人が封筒を私に差し出した


『開けてみなよ』


何が入っているのか

検討もつかなかった


ただあの頃の私は

勢いのあまりか

知らなくても良いことまでも

知りたくてしかたなかったのだろうか


それを手にし

震える自分の指先を無視して


私『本物だ...』



目をただただ大きくしながら

口をポカンと開けていた


私『どんな風になるの?』

『どうやって使うの?』

『1回体験してみたい!』


私のお喋りは止まらない


『分かった!一緒にやろう!』


そうして私は

場所を変え

その1人の自宅へと足を運んだ


初めて見る注射器と白い塊


慣れた手つきで

ライターの底で塊を砕いている


ゴリゴリ ゴリゴリ


静かな部屋の中

砕けるSの音だけが

何故か鮮明に聞こえたのを

私は今でも覚えてる


粉となったSは

細くて小さいストローの中に

そして注射器へと移された


『初めてだから2ぐらいかな〜?』


私『2って?皆んなはどれくらい入れるの?』


『慣れてるやつだと10くらいかな?俺は5だよ』


あまり話している内容は

その時は分からなかったが

注射器のメモリにある数字を基準にして計り

体内へとSを入れるというシンプルな流れ


その際水かスポーツドリンクで薄めるか

直接入れるかは

人によりけりらしい


私は薄めたほうが

入りが良く思えたため水でよく薄めた

なので前者だ


初めてのS

針が少し痛かった

もちろん打ってもらった


血が逆流してきてなんだか綺麗だった

私の血液はピンク色のような血だった


ドックン


この瞬間私の中で

当たり前の毎日に変化がおきた

何かが360度変わった瞬間だった


私『すごい』

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