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生徒会役員は生気がない。


「こんなに、こんなにも疲弊しきってるのが生徒会? っていうか、この書類の山なんなんです?」

「説明すると超面倒くさいから、結論だけいうんだけど、これ全部に署名しなくちゃならなくて」

「今時直筆サインの必要な書類がそんなにあるの? 大企業ならともかく、いち高校の生徒会レベルで?」


突っ込みがさえわたるねぇ、と逢坂先輩はのんきである。が、よくよく見るとこの人もそんなに顔色が良いわけではない。

俺たちの一連のやり取りを経て、ようやく一人がこちらを向いた。……多分恐らく笑いかけたつもりなんだろうけど、げっそりとしたその顔では恐怖映像にしかならないことを教えて差し上げたい。


「碧仁、何拾ってきたの」

「校内彷徨いてた面白そうな後輩」


俺は捨て犬と同等程度なのだろうか。


「きよひー、サボってないで手伝ってよ……。麗ちゃんはもうしばらく起きないよ……」

「そのために後輩君を拉致ってきたのだよ」

拉致の自覚はあったんだな、この人。

と、俺が呆れていると、グイと肩を捕まれ先輩に向きなおされる。


「後輩くん、ここで大事なお話があります」

「……な、なんすか」


あまりに真面目な顔なので、何事かと思う。

っていうかこんな顔できるのか。


「君の名前を聞いてない」


俺の緊張返してくれ。


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